July 31, 2004. Sat. 晴れ
僕は、青空に浮かぶ巨大な疑問符だ(意味はなし)。
予告どおり(笑)、昨日の日記後半カットです。
それにしても、東京はお天気雨が急に降ったり止んだりで、落ち着かない天候です。
そんな空模様の下。
ああ、今日も締め切り、来週も締め切り……。
その次も……(涙)。
July 30, 2004. Fri. 雨
台風到来下の独り言
別筆名名義のほうに、商業誌から急な書評依頼の仕事が来たため、資料をあさりに近所の図書館に行ったのですが。
本を借りて、帰ろうとしたら大雨……(涙)。
フラフラした台風ですよねぇ、降ったり止んだり(^^;。
それにしても。
私はいったい、何が専門の人なんだ(^^;。
仕事の内容もバラバラ、今年からおかげさまで(一応)大学で教えることにもなったのですが、それも院での専門とは微妙に違いますし。
今まで引き受けた執筆および翻訳の仕事も、署名入り/なしを問わず、領域は広範囲です(ぶっちゃけ、言説便利屋稼業みたいな感じですね(^^;)。
今度の仕事も、かなりヘビイな芸術評論系(?)ですしね〜……。まあ、面白い仕事ですから、いいんですけど。
究極的には、つねに「好きなことはアンダーテーブルで」やるしかないんでしょうか(^^;。
嗚呼。
……ゆっくり小説読んだりゲームしたりしたいな〜……(しみじみ)。
夏コミも、行きたいな〜(ぼそり)。
アトリエ合同誌、出るんですよね……? 情報を仕入れていないので、よく知りませんが……。
はぁ〜……。欲しいなぁ……。
ダウナーな日記でスイマセン(^^;。
July 23, 2004. Fri. 晴れ
書評のようなものです(^^;。
暑いというよりは、「何かの天罰」みたいな天候が続いていますが、これをお読みのみなさまはお元気でしょうか?
私はすでに、通常八月末にかかる並みの夏バテです……。
……秋口まで続くらしいですね〜、この暑さ……。
さて。
あまりに暑いので、バイトのない日は近所の図書館に詰めている私ですが、昨日面白い小説を読みましたので、ご紹介です(^^;。
『新潮』8月号掲載、辻原登「枯葉の中の青い炎」。
実在の野球選手をモチーフにした小説なんですが、非常に幻想的な仕上がりになっています。普段純文学系小説を読まない方にも、オススメです。
冒頭、語り手は新聞の中に元高橋ユニオンズの投手だった、「ミクロネシア・トラック環礁の大酋長、アイザワ・ススム」の名前を目にします。そこから、1955年9月4日の奇跡のような試合へと、舞台は移動します。
当時、高橋ユニオンズはトンボ・ユニオンズというチームでした(このチームは1年で消えたのですが)。
9月4日、トンボ・ユニオンズは西京極球場で大映スターズと対戦しました。
この試合、実は伝説的な亡命白系ロシア人投手、スタルヒンの300勝がかかった試合だったのです。
ヴィクトル・コンスタウィッチ・スタルヒンはこのとき39歳。
1916年、ウラル山脈東側斜面のぺリム州ニジタギル出身。
生まれた翌年に革命が起きて、一家は故郷を捨てます。
チェーホフ一家とともに2千キロもの道程を経てシベリアを横断し、さらにハルピンへ、そこから朝鮮半島をくだり、釜山から日本へ亡命し、北海道へ。
9歳になっていたスタルヒンは、旭川で野球にのめりこんでゆきます。
他方、アイザワ・ススムは25歳。
父親は南洋貿易の社員で、1917年にカロリン海域で暴風雨に遭い、乗っていた船が転覆します。全員死亡したこの海難事故で、ススムの父・相沢庄太郎だけは生き残り、漂流していたところをトラック環礁ノ水曜島(トール)の漁師に助けられます。その後大酋長の家で歓待を受け、娘と結婚してススムが生まれます。
1920年、トールは日本統治下に置かれ、そこにやってきた国民学校の教員にススムは野球を教えられます。また、南洋庁の役人だった中島敦と交流の挿話も語られ、小説の中では文学、野球、歴史が交差してゆきます。
やがて戦後、日本国籍のススムと父は日本へ強制送還されます。
大酋長であったススムの祖父は、その際に孫を不思議な力で「世界中の大酋長が集まる森」へといざないます。
ちなみに、この大酋長は世襲や戦いの勝者がなるのではありません。
「風の道を知り、スティック・チャートの操作に習熟し、森の魔物と交流し、かつなだめることのできる能力のある者が選ばれる」のです。
ススムには、この大酋長にふさわしい不思議な能力がそなわっていました。
祖父はそれを見込んでか、森の中でススムに3枚の枯葉を渡し、言うのです。
「これを燃やして願い事をすれば、どんなことでもかなう」。
でも「島の外で燃やせば、その望みと同じ重さの災いがふりかかる」のだ、と。
1955年9月4日の試合前、肩慣らしのキャッチボールでススムはスタルヒンの球を受けます。
周囲から「露助の赤鬼と南洋の土人がキャッチボールやってらあ」とはやしたてられながら……。
そのとき、ススムはスタルヒンの球の威力のなさに愕然とするのです。
以前、スタルヒンの球は「旋回しながら青い炎を上げた」のに、と。
それでも試合は5回までは順当に進むのですが、6回以降スタルヒンが崩れます。なんとかしのいでゆくのですが、試合は9回、ノーアウト満塁に。
この日がスタルヒンが300勝をあげる最後のチャンスだ、なんとしてでも勝たせてあげたい。
そう願い、ススムは例の枯葉の入った小壜をもってベンチ裏へ。
火をつけて煙が上がると、そこから球場では奇跡が……。
ラストは、言わないほうが良いと思いますので、書きません(^^;。気になる方は、どうぞお読みになってみてください。
いや、現実の日本プロ野球がごたついているだけに、滲みる話でした(涙)。
July 21, 2004. Wed. 晴れ
イリスのアトリエプレイ日記です。
ので、引き続きネタバレご注意ください。
その前に。
……暑いですね〜……。
このクソ暑い最中。
最近、バイトが忙しくって、朝から晩まで校舎に詰めているのですが。
現在通っている校舎(あ、ちなみに大手なので、都内に何箇所も校舎があります)。
隣がポルノ映画館だったりするんですよね。
で。
朝、バカ暑い中満員電車にぎゅうぎゅうに押し込まれて、ようやく職場にたどり着き。
……よ、ようやくクーラーのついた室内へ……(よれれれ)。
と、思いつつ。
ふと目に飛び込んでくるのは。
「白衣の下はノーパン」
「不倫志願 夫に内緒で」
等々の看板の文字だったりするのですが。
何といいますか。
……爽やかさマイナス256万点という心境でしょうか(意味不明)。
まあ、そんなことはともかく、ストーリー攻略です(^^;。
以下某ノーベル文学賞作家風に(^^;。
地下水道の長いトンネルを抜けるとそこは雑貨屋であった。炎のマナが手に入った。
向かい側の老人が立っていて、ボケた台詞をつぶやいた。周囲の空気が、冷気に変わった。
カボックの町を出ようとすると、ベグルの会話イベントであった。
マッチョの悲哀を踏みしめながら、かたやわれわれはフワール湖へと赴く。
すると、魚屋の店主がステンド草を取ってきてくれと請うのである。
遙か山の空はまだ夕焼けの名残の色がほのかだったから、風景は遠くの方までものの形が消えてはいなかった。
しかしぷにぷに越しに見える景色の色はもう失われてしまっていて、どこまで行っても平凡な野山の姿がなおさら平凡に見え、なにものも際立って注意を惹きようがないゆえに、返ってなにかぼうっと大きい感情の流れであった。
バスカウッドの森では、割れたステンド草を入手した。
魚屋の店主に与えると、代金320コール也。
生、いくばくの価値あらんや。死を賭してなお、この金額はいかにも安い。
その後、カボックの町では奇妙なる噂を聞く。
地下水道に幽霊が出没したという。
何のことはない、知り合いのパメラがいるのみ。はなはだ無意味なイベントと思いつつ、われわれは水道を後にした。
やがて闇から現れてきた長い影が、われわれの姿を隠した(画面切り替え)。
その後野外劇場にての観劇では、猫らしくしゃべる娘がいて、クレインの本を盗んだ。
おそらくこれに気づかなかったのは、夕景色の中の非現実な力にとらえられていたからだったろう。
われわれは、猫娘の捕獲を急ぐ。その折、またしてもマッチョ・ベグルに来襲を受く。
倒すも追われ、われわれはフワール湖の彼岸へと渡る。
渡し守もまた、マッチョであった。
教団キャンプでは、狙いの分かるメガネッ娘と遭遇。
その後、コレクタアズ・キャラバンにて通行許可証を入手。
われわれは一路、「イリスの寝所」へ。
一面の岩肌が地の底深く地鳴りを響かせているような、厳しい風景であった。
少しのポイント指示間違いでジャンプができぬような、厳しいダンジョンでもあった。
「しかし君、このゲエムのダンジョンは、どれもこれも浅いね」
つぶやいてコントロオル・パッドを操作すると、彫像をみつけた。闇のマナ、プルーアであった。
奥では曰くありげなムルなるキャラと遭遇。
その後、ポットの森を抜けるとゼルダリアの家であった。猫娘がにゃにゃっと言った。
この娘と戦わねばならぬらしいが、はたしてこれは児童虐待と動物虐待のいずれであろうか?
しかし、われわれのそんな疑問も虚しく、クレインは猫娘の魔法で小さくされた。小さくなると、物理攻撃がいっそう強まりヒットポイントを激烈に削る。
そうすると、戦闘が透明で寂しいものであるかのように感じられてきた。
われわれは戦いおおせたが、後にあったものはゼルダリアの説教である。
猫娘のノルンが仲間に、次いでゼルダリアはスキルかアイテムかのどちらかを選べと迫る。
とりあえず、アイテムを選んでおく。夕闇。
その後イリスの寝所では、マナを三体掲げる場所を見つける。
三人とも気持ちよさげに憩う。はなはだ不可解である。
次いで謎の扉を遮っていた障害物がなくなり、われわれはドアの前へゆくと、クレインとリイタは吸い込まれ、リイタの正体が見えるのだった。
羽根を生やしたまま外へ出るリイタ。不審に思われるも「これ? 疲れると出ちゃうの」とは、鼻血かなにかの類とははなはだしく差異があるのではと突っ込む、プレイヤーが一人……(つづく?)。
……失礼いたしました。
川端康成の文章は、透明感がありすぎて、パロディに使うのは不向きな模様です(汗)。
という訳で、本日はこの辺で☆
The world in this trivial DIARY: nothing is new under the sun
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