June 30, 2003. Mon. 晴れ
ここのところ、
私がファンのパリーグ某白獅子球団が、首位の若鷹軍団にあまりにもひどい二連敗を喫し(二試合連続13点失点です…)、私は締め切りものテンコ盛りの月末だというのに、しばらく泣きながらパワプロびたりになっており、日記の更新が滞っておりました…(涙)。
……いや〜、今年の若鷹軍団は、メチャメチャいい戦力なんですよね〜。とくに、若い投手陣が、先発投手たちが……。もう、すごすぎ…(ほけ〜)。しかも、こう言ってはなんですが、その若手投手陣、顔もカッコいい選手が多くって……我が白獅子球団の同世代投手、松坂と見比べると……(イヤ、イウマイ)。
まあ、昨日は三連戦の三試合目で、ようやく勝ったんですけどね。
……5時間を越える、長〜い試合でして(^^;。ちょうどNHKで中継されていたものですから、ず〜っと、見てました。点を取ったり取られたりが凄まじい試合で、私はもう、目が離せず、食事すら取れず(笑)、大変でした。試合が長すぎて、途中で中継が終わっちゃった後は、Nack5で聞き続けました(いや、長時間で、選手たちも実況アナウンサーの方も大変そうでした)。
大変といえば。
コンフェデレーションズカップでの、カメルーンのフォエ選手の訃報には、ものすごく驚きました……。
私は、サッカーも好きなんで(^^;、徹夜でいろいろと見てました。で、あのカメルーンVSコロンビア戦も、(カキモノをしながら、横目ですが)見ていまして。
……あ、倒れた、大丈夫かな〜、とは思ったんですよ。
でも、まさか……亡くなるなんて。主力選手だったのに……。
以来、サッカーが普通に見られません(涙)。
何ですかね〜。公式戦で一日おきの強行日程、しかも、現地は暑くて大変らしかったですね……。まだ、何が原因だったのかは良く分からないのですが、ちょっといろいろと無茶だったのでは、と、つい考えてしまいます。
ご冥福をお祈りいたします……。
June 26, 2003. Thu. くもり
遅ればせながら、
「マトリックス・リローデッド」を見てまいりました。
え〜。
以下に感想を書きますので、まだ見てなくって、いかなる情報も入れたくないっ! という方には、ご注意ください(^^;。たいしたことは書きませんが……。
端的に言って、現在作ることが出来るSF大作の、頂点だと思いました。いろんな意味で。
ちょうど、ふと思い立って「スターウォーズ」やら「ブレードランナー」やら挙句の果てには「ガタカ」まで(^^;、過去のSF名作を数本見直していたところでしたので、いよいよそう思った次第です。
「スターウォーズ」については、フレドリック・ジェイムソンが、「未来へのノスタルジア」と評していましたが。まさに、その表現、的を射抜いていると思います。
……現在の私たちが使用している機械装置の「現実」と比べて、昔のSF映画って機材や技術全般が古くて、レトロな感じがしてしまうんですよね〜、未来の話であっても……。
しかし、その意味でも、「リローデッド」は寸分違わぬ「現在」でした。
さらに、美麗CGやら、香港風アクションやらといった撮影効果もさることながら。
……今、SF作品を撮ろうと思ったら、オリジナリティよりもエディット能力だよな〜(しみじみ)。
と思った次第です。
そのような意味においても、頂点でしょう、あの映画は……。
何て言うんでしょうかね。
……論文みたいな映画でした(あんまり気をつけて見ていなかったので、見間違いかもしれませんが、ラストのテロップにちゃんと元ネタSF小説の「参考文献」がついていたような……(^^;)。
論文と言うのは(私のような文系理論屋は、とくに)、「お作法にのっとって、スタイリッシュに」パクるのが基本だったりするんですよね(笑)。
いえ、パクるなんて言い方をする人はいませんが(^^;、要するに、注釈を適時挿入して、最後に参考文献をつけて、元本の作者様に敬意を表して出典を明らかにしつつ、文章全体を構成する、という技術が必要なんですよ。
まあ、ある種。
……論文って、二次創作みたいなもんですね。元ネタの作者様が、「何を言っているのか」というコンテクストを解釈しながら書くという意味では……。
で。
まあ、世はポストモダンです。
日本では、表層的なファッションにしかなりませんでしたが(思想ですらもファッションになって、流行廃れてしまうこの国の貧困さって…)、これは、現在の社会現象を考えるにあたって、避けては通れないキーワードです。
リオタールが言った有名な命題。
「大きな物語の喪失」。
あるのは、歴史性を剥奪された、雑多な、異種混交の、細かな細かなモノガタリの複合体としてのポストモダン状況ばかりです。
「ブレードランナー」が見せたその世界は、「マトリックス」でいよいよ華々しく、いよいよ皮肉に満ちたものとなったような気がします。
ええ。
……皮肉に満ちた映画でした(^^;
最大の皮肉は、「リアリティとは何であるのか」、さらには、「リアリティは、いかにしてリアリティとなり得るのか」という端的な問いとなって現れているように見受けられました。
映画を見ていて、私はしばしば、シュッツが述べた「パラマウント・リアリティ(至高の現実)」理論を想起してしまいました。
これはどういうことかと言いますと、現実に「生きている」この世界は、多元的な有意味性を内包する「多元的現実」なわけです。が、それらの所与の現実の中にも、シュッツは、「至高」の現実があって、そこにおいて人間は日常生活の現実を受け入れることが可能になる、さらに、そこにおける限定的な意味領域においてのみ、人間は他者とのコミュニケーションが可能になる、と述べたわけです。
理屈っぽくってすいませんが。
要するに。
「個々の人々が感じているリアル・ワールド」の至高性を強調したわけですね(^^;。
このリアルのリアル性を、丹念に丹念に描き出すことによって、この映画では「リアル⇔フェイク」の交差具合が、素晴らしく良く描けていたような気がします。
さて。
ちょっと話は飛びますが、見た後少々考え込んでしまったのは。
あそこまで、ものすごいエディットをされてしまったのでは、これから先、SFの作り手は、とくに日本の映像作家は何をやれば良いのだろうか、ということです(笑)。
まあ、実は日本人。
何事につけ、元ネタを脱構築して、再構築する(早い話が、上手に編集してパクる)のが世界有数に上手かったりしますので、この状況は状況として、優れた作家が出てくることは期待できますね〜(^^;。
しかし、問題は。
……日本では、映画を撮るためにわざわざ道路を作るほどのべら棒な予算なんかつかないし。
………第一、実写で撮ろうと思っても、キアヌ・リーブス並みの俳優なんか、なかなかいないわよね〜(^^;。
という二点に集約されるような気がするんですよ、最終的には。
……アニメしかないのか、やはり……(あ、関係ないですけど、アニメ産業のレベルが高いせいか、日本の声優さんって、レベル高いですよね〜)?
まあ、今後、優れたSF作品を書こう/撮ろうと思ったら、「リローデッド」のように、徹底的にレビューして編集する知識か。
あるいは。
……スタニスワフ・レムやら、ハーラン・エリスンみたいな、時代的拘束性を貫き通して進んで行くような飛びぬけた哲学的センスか。
どちらかは、確実に要求されるような気がしました(とくに根拠はないんですが(^^;)。
前者は、時間と予算とセンスが要りますが。
……後者はもっと難しいでしょうね〜。とくに映画だと、タルコフスキーかテオ・アンゲルプロス並みの能力がないと、コケそう……(う〜ん)。
それから。
すっごい、端っこのネタですいませんが。
私、個人的に。
……キーメーカーが。
………キーメーカーがっ!
すごいツボにはまって、彼が映るたびに笑い転げていました(^^;。
……いや〜。
あのキーメーカー。
ある種。
アキ・カウリスマキの映画に出てくる人物みたいで、淡々と面白かったです♪
June 24, 2003. Tue. くもり
書生TALK8.0
※ あんまり関係ないですが、先週の6月19日は桜桃忌でしたね。と、いうわけで、太宰の『正義と微笑』風、書生コトバによる文体変容日記を書いてみました。会話文、地の文ともに書生コトバに変換です(^^;。…とくに意味はないんですが。
六月二十三日、くもり。時折、小雨が降る。暑い。ばかに、暑い。
井の頭公園を歩いていると、ふいに例のごとく食べ物屋が並んでいる通りに突き当たった。私の左を歩いていたAは、
「やあ、君、これは『黄村先生言行録』だね」
と言って、同じく右を歩いていたIのほうに顎をしゃくってみせた。Iは、
「ああ、『親子丼』を食うってやつか」
と言って、そちらのほうを見ている。Aは何やら苦笑しつつ、
「しかし君、こいつはいけない。甘酒と親子丼のはずが、タイ料理屋だぜ。まったく、剣呑だ。人を馬鹿にしている」
と言って、失礼にも新しく出来た食堂を指差して見せるのである。
見れば、たしかにタイ料理屋である。井の頭公園の中に、タイ料理屋なのである。
「美味いかな?」
と私が聞けば、Aは、
「不味いさ」
と言って、やはり笑っている。私はさらに、
「しかし、黄村先生はこんなものは食べなかっただろう、建っていたにしたって?」
と言ってみたが、Aは
「いや、断然食べるね」
と確信に満ちた顔で言う。
「そうかな?」
と私が言うと、Aはうなずきながら
「断然、食べる」
と、確信に満ちて言うのである。私は、
「やあ、ここでは左にインド人がベンチに座り、右にはタイ料理屋だ。ポストモダンだね」
とAに言うと、Aは、
「そうだね君、しかし、でたらめだ。行こう」
と言って、すたすたと歩いていく。すると急に前方を指差し、Iが言うのである。
「君、あれは何だい?」
見れば緑の着ぐるみである。
緑色の着ぐるみを頭まですっぽりと被った御仁が、赤いチアガアルのごときポムポムをを持って、音楽にあわせて踊っているのである。周囲には数名の主婦らしき女性が立ち止まり、彼の御仁の大道芸に拍手を送っている。
Iは、
「やはりこれも、ポストモダンなのかしらん」
と言って、呆然と眺めている。Aは、
「いや君、これは俊敏なる動きだ。見てみたまえ」
と言って、緑の御仁を見ている。
緑の着ぐるみの御仁は、ふいに赤いポムポムを投げ捨てると、踊りながらその着ぐるみを脱ぎ出した。脱ぐと、その下にはサルの着ぐるみを着ている。サルの着ぐるみ姿になった御仁は、ダンボオル紙片に「マイム・ザ・モンキイ」と書かれたプラカアドを掲げた。
Iは、
「やあ君、これはサルだ。見たまえ、サルになったぞ。下に着込んでいるとは、こいつは気がつかなかった」
と言って、くすくすと笑っている。Aは、
「しかし君、少々イタいね。動きは良いのだが、何やらイタいね、この芸は」
と言って、同じく苦笑している。
緑色改めサルの着ぐるみを着た御仁は、今度は着ぐるみの上から赤いジャケツを着用し、黄色いネクタイを首にまいた。ふいに、音楽が、変わった。
「……ああ、君、これは『パンチ・ザ・モンキイ』のパロディであったか」
Aは、腕組みをして、言うのである。
「いや君、蓋し名曲だね。ルパン三世のテエマは」
私が言うと、サルの着ぐるみの上に赤いジャケツの御仁は、何やらルパン三世のテエマに合わせ、ルパンの真似事である。寒い。ばかに、寒い。
「……行こうか」
Aが言うと、Iは、
「ああ、行こう」
と言って、また私たちは、当ても無く歩き始めたのであった。
向暑、夏至のあくる日。
注:この手の戦前〜昭和二十年代の日記風私小説を読んだことがない人には、どこをどういう風にパロっているのか分からなくて面白くなかったかもしれません。ゴメンナサイ(^^;。
追記
ところで。昨日の日記ですが、ミスで途中から変な切れ方してましたね、すいません(^^;
最後のほう、こんなこと書いてました。
ノルエリ創作を書くために「アニス〜」をリプレイしてひたすらノルディス君をおっかけているのですが。
今回。
……ノルディス君のイベント、少なくないですか?
もちろん、ネット検索もしてますし、採取場所にも連れ歩いて、オイシイ台詞がおがめないかと見ているんですが。
……な、何? この、ビジネスライクさは、何!? エリーの誕生日に、日の出を見せてくれたあなたはいないの、ノルディス君…?
と、いう感じでですね〜。
落胆しています(涙)。
私、実は、アトリエプレイ、……下手なんですよね(ぼそり)。
もしかしたら、イベントを見逃しているのかもしれません。
攻略本を入手していないので、それが原因かもしれませんが(涙)。
ともかく。
……頑張ります。
June 23, 2003. Mon. くもり
亜熱帯のシベリアンハスキーはツンドラ気候帯の夢を見るのだろうか?
これをお読みの皆様は、どちらにお住まいなんでしょうか?
私は現在、東京のハズレに住んでいます。
ここは都心より、空気が良いと評判の場所です(心なしか、ちょっぴり涼しい感じです)。
しかし、ここ数日はですね〜。
はっきり言って、むやみとやたらに暑かったです。
暑さのせいか、機械類の調子が悪く、とくに、「送信」だけはなんとか出来ていたFAXが、本格的に調子が悪くなってきました……。
……買わなくちゃかな〜(バイト増やそうかしらん……うむむむ)。
さて。
昨日私は、ついにエアコン時期到来と見て、エアコンのフィルターをクエン酸溶液につけて掃除したり(カビが取れるんですよ〜(^^;)、ついでに洗濯機を逆性洗剤でカビとりしたりと、一日中梅雨時に生えたカビを掃除してました(^^;。
それから散歩に出たところ。
……すぐ近所の家で飼われているハスキー犬が。
………白目を剥いて舌を思いっきり出して、はあはあ言いながら寝そべってました……。
シベリアン・ハスキーって、気温は零度くらいでちょうど良いらしいですね〜(零度を人間の摂氏20度くらいに体感するらしいです…)。
昭和基地隊が南極に行く途中、赤道付近を通ったところ。
……連れていたハスキーは、あまりの暑さにみんな体調をおかしくしたらしいですし。
ここ数年、東京の夏は過酷な暑さです。地球温暖化のせいなんでしょうか?
夏場は、夕方になるとスコールさながらの土砂降りが降りますし。
私はその死にそうな形相のハスキー犬を眺めつつ、
……こ、こんな環境でハスキーを飼っちゃいけないのかもしれん……。
と、考えておりました……。
話は変わりますが、犬といえば。
ちょっと思い出したことがあります。
先日、大学に行く途中なんですが。
電車に乗って、座席に座ると、向かいに座っているおじさんは……何やらどこかで見かけたような……?
その方は。
犬がでかでかと描かれたTシャツに、犬のワッペンがついた黒いジャケットを着て、蛍光ペン片手に、熱心に文庫本を読んでいらっしゃいました。
しばらく考えて、あっ、と思ったんですが。
この人。
……押井守にそっくり……。
………。
あの、でも、ですね。
私の家の付近って、アニメ関係の企業が多いんですよ。
で。
……この手の風貌の方って、結構、珍しくないんです(^^;。
何よりも。
……こんな犬だらけのお洋服を着てらっしゃるだなんて……アリなのかしら……そーいや愛犬家で有名…とはいえ(あんな美麗な映画をお撮りになる方が)?
と、失礼ながら(^^;思った次第です。
いや、どう考えてもご本人だったとは思うのですが……。
……間違っていたらゴメンナサイ……。
June 22, 2003. Sun. くもり
…悲しいとき〜…。
6666番キリリクに、何と、ノルエリのお題を頂いてしまいました〜(わぁい)!
初挑戦です♪
「アニスのアトリエ」時代ご希望とのことで、アニアトやり直しつつ、プロット練ろうと思っております。
ところで。
最近、急にケータイにダウンロードしたテトリスにハマッてしまい。
……大変なことになっております。
もう、視界に入るありとあらゆる「四角い組み合わせもの」が、普通に見られません(涙)。
ゼミで修士生の後輩の発表を聞いていても、レジュメを見つつ、文章の行間や改行の空間をにらみ、
「……ここを右回転させたら、こっちの空間にはまるのに……」
などと考えている自分に気がつき、ぞっとしました。
何で急に、こんなことになったのかと言うとですね。
先週、ケータイを買い換えたんですよ(ちなみに、J-PHONEです)。
……実に3年ぶりくらいです。
ええ。
前のヤツは、そりゃーもう、古くって。
ゲームはおろか、写メールはもとよりできず。
っていうか。
……白黒でした。
という訳で、ゲームができるのが嬉しくってですね〜(^^;
いえ、もちろん。
今までにも何度も買い換えようとは思いましたよ。でも。
一つ、問題が……。
私が使っていたのは、「まめ蔵」という機種でした。
待ち受け画面には、常に「まめ蔵」(豆に手足がくっついたキャラです)が跳ね回っており、なかなかにカワイイです。さらに、同じ「まめ蔵」を使っている人同士では、スカイメールの他に「まめーる」というのが送れるんです。「まめーる」でアニメを添付すると、メールの文章の前に、花束を出したり、「やっ!」と手を振ってくれたりするんですよね。
この「まめ蔵」なんですが、「まめーる」を何度も送っていると、成長します(添付できるアニメの種類が増えていくんです)。
しかし。
私の友人で、「まめ蔵」を使っているのは、たった一人しかいませんでした……。
私は、「まめ蔵」を育てたい一心で、その友人に「まめーる」を送り続けました。
それがあんまり頻繁だったものですから。
最初のうちはつき合ってくれたわが友も、次第にうんざりしたらしく、ついには。
「会議中に無意味なメールの着信音が鳴り続け、大変に恥ずかしかったので、勤務時間中にメールを送ってくるな!」
と。
……言われてしまいました(涙)。
その後私の「まめ蔵」は、全く成長の兆しを見せず。
私はいっそのこと、何度も買い換えようかと思いました。
でも。
……でもっ!
………ケータイのモニタの中を、ニコニコしながら跳ね回ったり、ときに「○○○(←ケータイで何回かかけたことのある相手の名前をランダムで言います)から、電話があるかな?」などとつぶやく「まめ蔵」を見ていると。
………どうしても、どうしても、捨てられなかったんです(涙)!
しかし、先々週。
ついに、3年間使ってきた「まめ蔵」が……壊れました。
バックライトがつかなくなったんですよ。暗いところでは、メールが読めなくなっちゃったんです……。
まあ、修理に出しても良かったんですが。
つい。
……どうせなら、写メールとか、ゲームとか、やりたいわ……。
という欲望に負け、ついに、買い換えることに決定しました。
まあ、その「まめ蔵」を持っている唯一の友人も、買い換えると言っていたので、「まめーる」を送る相手もいなくなっちゃうしな〜、と思ったから、というのもあります。
そこで私は、最後の「まめーる」を、その友人に送りました。
送って……しばらくすると。
ケータイのモニタに。
……何やら、見慣れぬ豆仙人が。
慌てて調べて見ると、豆仙人は言うのです。
「よくやった! 修行の結果、おぬしは成長したぞ!」
…………。
天国のお母さん。
私の「まめ蔵」が。
……3年間、何の成長の跡も見せなかった、私の「まめ蔵」が。まさに買い換えようと決めた、その瞬間になって。
たった一段階だけ、成長しました……(しーん)。
June 19, 2003. Thu. くもり
おとといの
17日、東京ドームに日ハムVS西武戦を見に行ってきました。
最初はあれよあれよと点をとった西武ですが、後半あれよあれよと点をとられて僅差になり、まあ最後は松井稼頭央選手のホームランで突き放す、という試合でした。
最近不調の小関外野手が、猛打賞でヒーローインタビューだったのが、ちょっと嬉しかったです。
シーズン中、私は暇さえあれば首都圏内の球場に通っています。
球場で生の野球を見ていると、場面ごとに守備体系が変わって行ったりする様子が俯瞰できて楽しいからなんですが(テレビ中継では主として投手と打者ばっかり映ってますので、これが見られないんですよ)。
で。
毎回毎回、球場で観戦するたびに感銘を受ける選手の一人が、西武の高木浩之内野手(二塁手、30歳、愛知県出身、右投左打)です。
何がいいって。
……ものすごく気迫を感じるんですよね……。
身長172cmと小柄で(しかも何だか顔がコボちゃんに似ていて……失礼ながらカワイイ感じです)、そんなに脚も速くないですし、長打があるわけでもないんですが。でもその分、勘所が抜群に良くって、根性も座っています。守備も上手いですし、小技も何でもできます。しかも例年、「ここぞ」というときに打てるという、得点圏打率が高い選手です(要するに、チャンス○なんですね(^^;)。
……地味ですが(^^;
地味なんですが。
球場で見ているとつくづく感心するわけですが、常に試合中緊張感が切れないですし、しかも滅多なことではミスをしないんですよね……(私は、自分がそそっかしくて気合にムラがあるので、こういう人を見ると尊敬しるんですよ(^^;)。そういう「感じ」って、なかなかテレビで見ていたり、ましてやニュースで編集された映像なんかじゃ分からないんで、ホント、球場で実際に見るべき選手だと思うんですよ。
17日の試合も、「あ、こりゃ抜けた!」という打者の当たりを、しっかり取っておりました。……いいシフトしてるんですよね〜。ひいき目で言いますが(^^;、現在の西武の二遊間の守備は、毎度惚れ惚れしながら見ております。
浩之選手(同じ高木姓だと、西武には高木大成選手もいるので、ファンはこう呼んでます)は、スローイングのとき、ちょっと頭を傾けながら投げる独特の癖があるんですが、そうやって送球したときに、「走者は常に死んでいる」という感じで、大変に安心して見ていられます(笑)。
後でラジオで聞いたら、17日の試合後、日ハムのヒルマン監督は、浩之選手のことを「すごい選手だ」と言い続けていたそうです。
ちょっと嬉しかったんですが。
ですが。
……ア、アメリカに帰るときに、引き抜いて連れて行かないでくださいね、ヒルマン監督……?
話は変わりますが、野球観戦といえば。
忘れられない人がいます。
以前私が、大学の学部教務のバイトをしていたときにご一緒していた、Kさんのことです。
とても物静かな、温厚な文学青年然とした、物腰の柔らかい好青年な方なんですが。
噂によると。
……すさまじいトラキチなのだそうです(ちなみに、関西圏のご出身です)。
「応援」の日は、ハッピその他が入った大きなカバンをかかえ、たとえご自分の発表があろうとも、授業が終わった瞬間にはいそいそと大学から球場へ向かわれておりました。
例年、阪神の順位が落ち込み、
「阪神、調子悪いですね〜?」
などと言われるたびに、悲しげに微笑まれ、
「そうなんですよね……。弱いですよね……。でも、子どものときから、気がつくと好きになってたんで、今更ファンをやめられないんですよね……」
とおっしゃっていた顔が思い出されます。
そんなお方なんですが。
……応援姿を目撃した人の話によると。
「端的に言って、別人」(←普段大声を上げる姿など、まったく想像できない方なものですから……)
だそうです……。
それから、
「面白半分で見てはいけない!」(←イメージが粉砕されるそうです……)
そうですね……。
……そう言われると、コワイモノミタサが……(^^;。
Kさんは、大変に優秀な方だったので、その後すぐに某関西の大学の講師になられました。
……甲子園球場に通える場所の大学です。
彼を知ってる人はみな、「絶対に応援に通うために選んだ就職に違いない」と噂しておりましたが(笑)。
それにしても、今年は阪神が走ってますね〜。
さぞかし、喜んでらっしゃるのではないかと思われます。
っていうか。
テレビで阪神戦が中継されるたび。
……ハッピを着たKさんの姿が映るのではないかと、いつもどきどきしながら見ております(^^;。
June 16, 2003. Mon. くもり
ゲームプレイ日記に、
野球ゲーマー日記をプラスしました〜♪
過去日記を編集しただけのものですが、興味のある方はご覧下さい。
さて、野球といえば。
昨日の晩、何気なくテレビをつけると、私の目には見慣れた選手が、見慣れぬバッターボックスに立っている姿が飛び込んでまいりました。
その選手の名前は、
「下柳 剛(しもやなぎ つよし)、投手、35歳、長崎県出身、左投左打、ダイエー→日ハム→現阪神」
……日ハム時代によく見ていた選手なもんですから、バッターボックスに立っている姿が珍しく(乙女の皆様には、セ・リーグとパ・リーグのルールの違いについてご存知ない方も、結構いらっしゃるかもしれませんのでご説明(笑)。パ・リーグはDH制ですからね〜、投手はバッティングしないんですよ)、つい、見入ってしまいました(笑)。
その打席で、下柳選手は「叩きつける」バッティングで内野安打!
……全速力で走る下柳選手も、これまた珍しくって、見入ってしまいました(笑)。
私、結構この投手のファンだったんですよ。
あ、いえ、お付き合いしてみたいタイプとか、そういう意味でのファンではないんですが(^^;、……何とも言えず、味のある選手ですね……(ああっ、ファンの皆様にはごめんなさいっ!)。
まあ、何と申しますか。
……間違っても「ときメモGS」には出て来ないような、というか、むしろその正反対というか、そういう方ですね……(いや、私ならこういうキャラいたら、面白いんで落としますが(^^;)。
しかし、もし下柳投手が「ときメモGS」に出てきたら(……すいません、頭の中でうっかりシュミレーションしてしまい、数分間笑い転げました……)。
……デート中はおろか、教会の告白シーンですらも一言もしゃべらなそう……(インタビュアー泣かせの寡黙な九州男児と評判です…)。
まあ、そんなことはともかく。
いい選手なんですよ。
何がいいって、ものすごく丈夫そうなところがいいですね〜(しみじみ)。
中継ぎでロングリリーフはイケる、場合によっては先発もOK!
何度使われても何度投げてもビクともしないその鉄腕、しまいには中継ぎで規定投球回数に達するほどの丈夫さ!
……ほれぼれするほどの、丈夫さ加減です。ついぞ怪我とか、「違和感」とかの話を聞いたことがありません(いえ、私が聞いたことがないだけなのかもしれませんが…)。
こんなにいい選手なのに、何で何度も移籍させられているのでしょうか?
左腕だし、長持ちしそうなのに……?
ちなみに、下柳選手の風貌については。
彼の日ハム時代、普段パ・リーグを見ていないヤクルトファンの友人も、
「誰だっけ、あの日ハムにいる、酒とか最低3リットルは飲みながら女5人くらいはべらしてそうな投手?」
と言っておりましたが(ああっ、失礼な発言すいません! ……わ、私が言ったんじゃありませんから(汗)!)。
その表現で。
……その場にいた全員が、すぐさま異口同音に。
「あ〜、それ下柳だろ!」
と答えた、というような強力に印象深い選手です。
まあ、何というか。
おヒゲがとっても印象的な、ワイルドな方です……。
黒沢明の映画で、三船敏郎の配下として戦っている野武士みたいな風貌ですね〜、メイクしなくっても……。
……気になる方は、オフィシャルサイト様がございますので、ぜひ検索をかけてみてください。写真テンコ盛りです。
リンクを貼ろうかとも思ったのですが、何やらそれは失礼な気がしてしまい(^^;、やめておきました。
しかし、昨日の下柳投手は、6回までパーフェクトピッチングでした。恐れ入りました。あんなピッチングをしておいて、なぜ勝ちがつかないんでしょうか?
何やら、気の毒になってしまいました。
……ただ、相変わらずのフィールディングのマズさでしたね〜(^^;。まあ、それは仕方ないか、下柳選手ですからね……。
それにしても。
甲子園球場の様子を見てしみじみ思ったのですが、阪神ファンは熱いですね〜。
通常、野球中継を見ていると、バックネット裏にはたいてい、「招待されて来た偉そうなオジサマたち」が整然と並び、淡々と試合を見ているものなんですが。
甲子園だけは。
……バックネット裏までびっしりと、応援用メガホンをぶん回している阪神ファンがすし詰め。
すごい……。
The world in this trivial DIARY: nothing is new under the sun
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