● 人類史上初の「妹キャラ」専門誌! その企画理念と執筆陣
人類が、「萌え」と呼ばれる概念を手に入れたのが20世紀後半。その「萌え」は主として極東アジアの列島国において急速に進化、そして細分化が進み、ついには21世紀を待たないうちに、その極北にして至高のひとつ、「妹」萌えを確立するに至りました。
20世紀後半以降の萌え文化においては、その妹萌えの形は究極にまで概念化・定型化が進み、まさに妹萌えのルネッサンスと呼べる時代が到達しました。時代が妹を求めたのです。当ムックは、その妹世代(エイジ・オブ・シスター)を理解し、その現状を形として後世に伝えるため――
――といったお話は、まあさておき。
さあ、祭りです。「妹」祭りの始まりです。そこに描かれるは、兄を慕いし妹の肖像。そこに魅入られるは、妹を求めしお兄ちゃんたち。キャラを語るもよし。時代を語るもよし。「妹オンリー」という蛮勇極まる企画を心行くまで堪能していただけるよう、その甘美でほろ苦い妹の味を、ありとあらゆるアプローチで提供することこそが、本誌『妹ゲーム大全』の主目的とするところであります。妹を知る人、妹を味わう人、そして、妹を求める人の全てに、この本を捧げます。
執筆陣には、本誌の企画者でもある、『しろはた』の本田透氏を始め(本誌に茜がやたら多い理由の半分はこの人にあります→前科。残り半分はYで始まってWで終わる人のせい)、『ペーパー・ムーン』のみやも氏、そして、あの電撃大王の名物編集こと石黒直樹氏らを取り揃えており、それぞれの切り口にて妹を語っております。加えて、何よりもまず、このある意味極まりすぎた企画を実現させてくださった編集の方々に、この場を借りてお礼と感謝の言葉を申し上げます。
そして、本誌を手にとって下さった読者の方々へ。妹の世界へようこそ。