ジョー・マガラック
Joe Magarac (伝説の鉄鋼労働者)

働きすぎてリストラされた男
鈍く光ってどろどろになった鉄を、彼は掌に注ぐ。 鉄は指の間を流れ落ち、一度に4本のレールができた。
マガラックは鋼鉄の身体を持つ大男。 働くことが喜びだから、一日5度の食事以外は、 昼も夜も製鉄所で働く。
そんな超人にも勝てないものがでてくる。 それは不況。 マガラックが働けば、ほかの労働者が働けない。 工場が再開するまで寝ていてくれと言われたマガラックが起こされることは二度となかった。
掲載:NHKラジオ英語リスニング入門2003年5月号表4

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参考資料
"Tall Tale America: A Legendary History of Our Humorous Heros"
Walter Blair著(The University of Chicago Press, 1987)
『ほら話の中のアメリカ:愉快な英雄たちの痛快伝説でつづるアメリカの歴史』
ウォルター・ブレア著、廣瀬典生訳(北星堂書店、2005)
「ジョー・マガラック、ピッツバーグの製鉄工」という一章があります。
"American Tall Tales"
Adrien Stoutenburg, Richard M. Powers(illustrations), Puffin Books, 1976
この本に、"Joe Magarac"の一章が入っています。
"The American People: Stories, Legends, Tales, Traditions, and Songs"
B. A. Botkin, Transaction Publishers, 1997
"Part One: Heroes and Boasters"の"Miracle Men"のなかに、"The Saga of Joe Magarac: Steelman"としてマガラックの話が出ています。