イシ
Ishi(?〜1916)最後のヤヒ族

頭はよいが賢くない者たち〜ヤヒ族最後のインディアン・イシの残したもの〜
1911年8月、ひとりのインディアンがカリフォルニアの田舎町で「発見」された。白人の殲滅から逃れ、山の中に隠れ住んだヤヒ族最後の生き残りだった。
亡くなるまでの4年間、彼は大学の博物館で、学者と来館者たちを相手に平和に暮らした。種族の掟に従って、死ぬまで自分の名前を明かさなかったから、友人たちは彼をイシと呼んだが、それはヤヒ族の言葉で「人」という意味だった。新聞や雑誌は、原始人のように彼を扱った。しかし、彼は文明人を「頭はよいが賢くはない者」と見ていたという。
掲載:NHKラジオ英会話入門2000年9月号表4

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