エイブラハム・リンカーン
Abraham Lincoln(1809〜1865)第16代アメリカ合衆国大統領

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まちがいを認める勇気があったために
メキシコ戦争が終わろうとしている1847年12月、ひとりの新米下院議員が爆弾演説を行った。領土拡張の侵略戦争を、防衛のための正義の戦いとして伝える虚偽を、彼は黙認できなかったのだ。しかし、戦争の勝利に酔っていた世論は「反逆者」と非難し、彼は傷心のまま故郷のイリノイへ戻らねばならなかった。
国内が順調に見えた時、国のあり方を問う彼の勇気は理解されなかった。後に、国を二分するような危機が訪ずれなかったら、リンカーンは必要とされることがなかったかもしれない。
掲載:NHKラジオ英会話入門2002年2月号表4/NHKラジオ英会話2010年4月号表4
参考資料
『人物アメリカ史:People America(全8巻)』
猿谷要ほか編(綜合社、1984)
「エイブラハム・リンカーン:丸太小屋からホワイトハウス」へ」と題する伝記が収録されています。
『アメリカン・ヒーローの系譜』
亀井俊介著(研究者出版、1993,372p.)
「神話としてのアメリカ政治家」として、リンカーンのことが書かれています。
『アメリカ史重要人物101』
猿谷要編(新書館、2001)
「エイブラハム・リンカン」の項目があります。
『歴史の目撃者』
ジョン・ケアリー著、仙名紀訳、猿谷要監修(朝日新聞社、1997)
「リンカン大統領の暗殺(1865年4月14日)」に関するウォルト・ホイットマンの文章が出ています。