イサドラ・ダンカン
Isadora Duncan(1877〜1927)舞踏家

イサドラは裸足で踊った
舞台の中央に進み出たダンサーはほとんど裸に近い姿だった。オーケストラがショパンの前奏曲を演奏し始める。目を伏せていたダンサーが動いた。踊りが終わったとき、もう誰も衣装のことなど気にしていなかった。長い空白の後、拍手がわき起こった。
イサドラは素足で踊った。ヨーロッパの大劇場で、社交界の婦人の居間で、ロシアの労働者の前で。つま先立ちするようなバレエの不自然さではなく、からだに備わっている力と美と自然な動きに踊りを委ねた。彼女のやり方は、モダンダンスとなって後に大きく開花する。
掲載:NHKラジオ英語リスニング入門2004年9月表4

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参考資料
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