ブッチ・キャシディ
Butch Cassidy(1866年〜1909?年)西部開拓時代のギャング

西部の悪党の義経伝説
警官は完全に小屋の周りを包囲した。何十もの銃口が暗い入口を狙う。両手にピストルを持った二人の男が飛び出してくる。警官の銃が一斉にとどろく。ブッチとサンダンスを主人公にした映画では、これが最後のシーンだった。
しかし、ブッチ・キャシディはあんな風には死なず、後にボリビアからアメリカに戻ってきたという伝説がある。いろんな人が調査して、さまざまな可能性を示した。ブッチは西部の列車強盗だったが、魅力ある人物を人々は簡単に殺してしまいたくないらしい。
掲載:NHKラジオ英会話中級 2006年2月号表4

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参考資料
『アメリカ人の原像:フロンティアズマンの系譜』
津神久三著(中央公論社、1985)
「ロッキー山脈のロビン・フッド:無法者/ブッチ・キャシディ」として評伝が出ています。
『ガンマンは二度死ぬ』
津神久三著(晶文社、1986)
「ブッチ・キャシディとサンダンス・キッド」の章で、彼の不思議な伝説が語られています。
『五枚の金貨』
柘植久慶著(中央公論社、2001)
「一八五〇年の20ドル金貨」の章に、「ブッチ・キャシディの旅」という項目でキャシディのことが書かれています。
映像

「明日に向って撃て」(Butch Cassidy and the Sundance Kid,1969)
ジョージ・ロイ・ヒル監督、ポール・ニューマン主演
ニューシネマの代表作とされている映画。取り上げられているのは、ブッチ・キャシディの晩年にあたる時期です。警察に追われ、相棒のサンダンス・キッドとともに逃げて逃げて、南米のボリビアまで逃げて、そこで地元の警察に銃殺されるまでが、ユーモアとペーソスを交えて描かれています。ラストのストップモーションが切ない。
"Gunfighters"
(Wellspring, 2004)
このなかの1本に、Butch Cassidyと the Sundance Kidを主人公とするドラマが入っています。