家相・風水で神様になれる?
今回は、家相や風水とはそもそも何なのか? 占い? おまじない? それとも? と言うお話です。以前、家相や風水は 「仙人」 になるための学問だとお話ししました。(⇒
中国史上で最高の風水師は暴君に夢を与えた男)
もう少し分かりやすく説明しますと、「道教」 という中国の原始宗教の 「経文の一部」 と言った方が良いかもしれません。
道教は古代中国の民間信仰で、仏教が修行して仏を目指すのと同じように、修行して仙人を目指す宗教です。 そして仏教に様々な経典経文があるように、道教にも仙道五術と呼ばれる経文があり、その中に風水地理(風水の基盤)や家相・手相などの
「観相学」 が含まれていたのです。
では昔の中国人が目指した 「仙人」 とはどんなもの? と言えば、不老不死で雲に乗り、自由に空を飛んで、飲まず食わずでも平気で、憂いも無くてシガラミも無い、真の自由人とでも言えば良い存在です。
つまり、西洋で言えば磔の翌日に復活されたあの方に、東洋で言えば餓えた人喰い虎の親子の為に自分の体を投げ出したのに翌日にはちゃんと説教をしていたあの方に似ていませんか?
思想的に言えば、神・仏・仙人は、ほぼ同義です。 即ち風水とお経や聖書も同義と言うことです。
と言うことは、家相や風水の世界に生きるのは、仏門に入って修行の日々を暮らすこと、神に仕えて一生を送ることと似ているのかもしれません。
村上瑞祥
初出掲載日:2012年5月15日
最終更新日:2025年3月20日
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