家相・風水にどこまでこだわればいいの?
家相や風水にどこまでこだわったら良いのか悩んでいます
この度、家を購入しようと考え、家相・風水について少しずつ勉強をしているのですが、読めば読むほど解らなくなってきてしまいました。
家には複数の人が生活するにも拘らず、風水ではそれぞれの人にとっての [大吉] の方角があったり、そしてそこが家相上は [凶] となる方角であったり。
全てのことを満たそうとすれば、間取りもバラバラになってしまいます。知人は寝室を大吉の方向にとこだわった為、家全体の間取りがとても奇妙な形になっていました。
素人感覚でエッセンスだけに注目することは、却って家相を悪くしかねないような気もしています。そして現段階では収集がつかず混乱の過程にあります。
家相や風水にはどこまでこだわれば良いのでしょうか。これだけは譲らないほうが良いということはあるのでしょうか。 (Oさんのメールより抜粋)
村上瑞祥からの回答
昨今では家相や風水を占いとしてのみ位置付けした偏った情報が多く氾濫しているため、混乱されるのももっともな事だと思います。 そのあたりの事は
「家相とは?風水とは?何によって何を判断する?」に詳しく書いてありますので参照してみて下さい。
また
「風水と陰陽道の密接な関係とは?」で書きましたように、家相・風水には怨霊信仰も深くかかわっています。それらを重要視するかどうかによっても家相・風水の取り入れ方が変わってくるかと思います。
家相・風水はあくまでも結果論
元々家相・風水というものは禁忌ではなく、先人が暮らすにあたって得ることができた結果論の集大成です。
[こうしたらこうなる事が多かった] というものであって、[必ずこうしなければならない] と言うものではありません。 そして家相・風水は確かに古人の生活の知恵の集大成では有るのですが、あくまでも基礎になる部分は古代中国での話でもあります。風通しや日当たりが良く、湿気を寄せ付けないように……
等々、今の時代でも重要とされる内容も多く含みます。
家相・風水の一番の目的を考える
家相・風水の考え方の基本は物理的な衛生面や精神衛生上、良い住環境を得るということです。 どんなに風水や家相の知識を駆使して家を建てようとも、住んでいる方自身が暮らし難いものであったり、家の中が乱雑で手入れもしない状態にしておけば、元々の家相・風水の意義は全く無くなってしまうのです。
従って、家相や風水で、これだけは守らなくてはならないと言うものはありません。家相・風水の目的とは [家族が明るく何の憂いも無く暮らせる住環境]
を自分で考え、そしてそれを整えることにあるのです。 家相・風水を取り入れる時に大事なことは、はっきりとした目的意識を持つということです。
・自分達は家に何を求めているのか?
・家相・風水を何のために取り入れたいのか?
・家相・風水に何を求めるのか?
それらを良く検討し、必要な部分だけ取り入れれば良いでしょう。どうぞご自分の生活信条や生活習慣を最優先に考え、暮らしやすい家となりますようお祈り申し上げます。
村上瑞祥
初出掲載日:2001年6月30日
最終更新日:2025年3月20日
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