国によって家相の違いはある?
国によって家相も風水も変わる
「家相と風水はどう違う?」でも書きましたように、家相とは中国の先人の生活の知恵の集大成です。
北半球と南半球では季節も方位の意味するところも違います。またそれぞれの国の地質や地理によって土地の選び方も変わるわけですから、それに伴い風水も変わってきます。 つまり家相の基本的な考え方は、それぞれの国の生活環境に合わせて考え直すということが必要になってくるわけです。
日本では鬼門に開口部がある家が多い
日本は北東から南西に連なる島国です。国土の中央に山脈が走り、稜線も北東から南西に走っています。つまり山から海へと注ぐ川は北西から南東に、もしくは南東から北西に向かって流れていることが多くなります。
水利を中心に考えた場合、集落は川を挟んで広がりやすくなりますので、交通のための街道やその支線も北東から南西に延びている場合が多くなるわけです。当然、集落と集落を繋ぐ道もまた同じ事情で南東から北西に走っています。
日本の道路地図を見ていると、古くからある大きな道路は多くが北東-南西、南東-北西方向に伸びています。そしてその大きな道路から枝分かれした支線道路もそこから直角方向へと延びる事が多くなります。
つまりそれらの道路沿いに建てられた家は当然北東向きか南西向きになるわけです。 このように日本では国土の形状により、鬼門に開口部[玄関や窓]または水回りを持たざるを得ない状況が多かったのです。
村上瑞祥
初出掲載日:2001年6月30日
最終更新日:2025年3月20日
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