家相・風水が効く人・効かない人
「風水って効きますか?」とか、「家相が悪いと不幸になりますか?」と言う質問をよくされます。しかし「効きますか?」と聞く人には効果は無いですし、「不幸になりますか?」と聞く人は不幸になります、としかお答えしようがありません。
質問されている方々は、現代の物質文明に生き、近代科学的合理主義の中で生活しています。では家相や風水は?と言えば、過去の精神文明の遺物です。当時は先端科学であった宗教哲学や自然哲学の世界観の中では効き目があった、意味を持っていたと言うことです。
簡単な例をあげれば、試験に合格したいと望む場合、昔の人は天神様に願掛けをし、加護を信じて日々努力をして試験に自信を持って臨み合格しました。現代人は偏差値を図り、自分の才能に自信を持って努力して試験に臨み合格する、という事になるでしょう。
この2つの事柄は全く同じことです。神頼みにしても偏差値にしても、直接試験に合格させるという作用は持っていません。天神さまも偏差値も試験の答えは教えてくれないからです。
じゃあどんな効果があったのかと言えば、自分は合格出来るという希望を持って努力し続けさせ、試験には自信を持って平常心で臨ませたということでしょう。これは、その人が何を信じているかによって、導く手段が変わるだけのこと、つまり信じる者は信じるモノによって救われると言うことに他なりません。
元の話にもどりますと、「効きますか?」と疑いを持ってる人は風水の世界観には無縁の人です。また、「不幸になりますか?」と恐怖している人は家相の世界観の入口に立っている人でしょう。
村上瑞祥
初出掲載日:2012年4月9日
最終更新日:2025年3月20日
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