風水を極めた家にしたいなら-1
風水をはじめとする、中国の古代思想の根本理念は陰陽五行説にあることは、広く知られているところかと思います。
陰陽五行説とは、世の中の森羅万象は 「陰 」と 「陽」 の二極のバランスの上に成り立っていて、また世の全てのものは 「五元素」 からできているというものです。
この五元素とは 「木」 「火」 「土」 「金」 「水」 で、「木」 「火」 が陽のグループ、「金」 「水」 に陰のグループに属しています。
では 「土」 は? と言いますと、「土=中庸」 といって 「陰陽」 に分類されない唯一の存在です。「陰 」と 「陽」 のバランスが完全にとれた世の中では、それぞれが相い和して無明となり、最後に残るのは 「中庸」 であるというのが、いわゆる陰陽五行説の説く真理です。
つまり風水の極意とは、 「陰陽」 と 「五行」 のバランスを整え、 「中庸」 を導き出すことにあるのです。
ですから風水を極めた家にしたいなら、家の形、建っている方位、水場などの間取り、居室に置いてある調度品など、全ての条件において 「陰陽」 と 「五行」
のバランスが崩れていないか見極める必要があります。
じゃてっとり早く、土でできた家に住んで 「土」 を極めたらいいじゃない、とおっしゃる方もいるかと思いますが、そう安易にはいかないよという話は次回に致します。
村上瑞祥
初出掲載日:2011年10月12日
最終更新日:2025年3月20日
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