家相とは?風水とは?何によって何を判断する?
家相とは家自体の吉凶を判断する
家相とは主にその家自体の吉凶を判断するものです。その家相によって、そこに住む人の運勢や健康・災厄などが左右されると言われています。 家相は家の方位と外郭、間取りから判断します。家の平面図と写真が必要になります。
風水とは土地と人間を考える
風水とは [風水地理] と [遁行方術] から成立しています。その2つの思想も全ての中国思想がそうであるように五行思想が根幹にあります。五行思想とは、世界の全てが五元素[土・火・水・木・金]から成り立っていると言う思想です。
良い土地 [龍脈が走り肥沃な土地] を探し出す学問が [風水地理] で、そこに住む個人の運勢を循環学的に解明しようとしたものが [遁行方術]
です。
[風水地理] では 「絶対価値としての良い土地」 を判定します。例えば南向き・交通の便良し・風通し良し・上下水道完備のような、その土地が優れているかどうかの判断です。
[遁行方術] は九星占星術のように個人の運勢を循環学的に考えたものです。個人にとっての良い場所や方向を判定します。
風水を判定するのに必要なもの
正しく [風水地理] を判定するためには国土地理院から出ている、地下水の記載のある等高線が入っている地図と所有地の構図、もしくは測量図が必要になります。
また [遁行方術] は、その個人の生年月日や、会社の設立年月日等から判定を行ないます。
風水地理は 「総合的に良い土地選び」 の判定を行ないます。「良縁に恵まれたい」 とか、「仕事を成功させたい」 というある特定の目的を成就させたい時には、遁行方術によって判定します。
占い的な要素
元々家相も風水地理も古代中国の暮らし易い環境作りのための大切な学問でした。しかし時代の流れと共に、環境や良い土地の価値も変わってきています。
勿論、家相も風水も時代の流れによって変化し続けてきました。しかし時代についていけなかった部分が、占い的要素や迷信として現在に残っているわけです。
風水を判定する風水師は元々 [環境学] [心理学] などに通じた博識で地位の高い人々でした。しかし時代と共に、占い的要素を主とした [風水] が現れ、元とは違った姿の風水も増えてきているのです。
村上瑞祥
初出掲載日:2001年6月30日
最終更新日:2025年3月20日
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