風水では成人式は15日であることが大事
あけましておめでとうございます。1月1日に公開された2011年辛卯の年の金運を占う
All About「風水リフォームで金運を大きく育てる!」はいかがでしたか?
追記しますと、辛は [金の弟]、お金の流れのうねりが小さいという意味です。 金運という海を航海するには、凪 (なぎ) の方がかえって安全に目的地までたどりつけることでしょう。今まで努力してきたことが成就するという [卯] の年、凪の海をすいすい進んで、しっかりと目的地にたどり着きたいものですね。
では今回は [成人の日] について。今年はもう過ぎちゃった…… と思われる方も多いと思いますが、1999年までの1395年間、成人の日はずっと正月15日でした。
小正月とも呼ばれているこの15日、風水思想の起源である道教では [上元節] といって最も大事な祭礼の日でした。これは道教の大切な神様である [上元天官]
を祭る日で、華やかにランタンを灯して吉祥を願い、邪気を払うというものでした。
そして後にこの日を、神に成人の報告やお礼をする日として、社会の一員として心構えを胸に刻む日として、この先の未来の吉祥を祈願する日として、そして人生の邪気を祓う日として
[成人の日]と定められたのです。
ちなみにこれは旧暦でのお話しです。旧暦では新月の日が毎月1日で、満月の日が必ず15日と決まっていました。
月の一生の中では新月が 「月の誕生」 、成長して満月で 「大人」 になり、そしてまた次の新月で 「死」 を向かえ、それはまた 「誕生」 であり
「転生」 を繰り返す、と見えるところから、15日満月=成人の日とも考えられました。
蛇足ですが、上記で1395年間などと妙にリアルな数字をあげたのは、日本で始めて暦が作られたのが、推古天皇の12年 (西暦604年) 正月朔日との記述が残されているからです。
村上瑞祥
初出掲載日:2011年1月13日
最終更新日:2025年3月20日
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