西に黄色で金運がよくなるのはなぜ?
本来は西に金色か、お金の置き物を置くと金運がよくなる
西に金色の飾り、又はお金の置物が本当です。
風水は [五行思想] の影響を受けています。これは世界を形造る五元素を中心とする思想で、[木] [火] [土] [金] [水] を元素とし、これら元素に方位と色をあてはめたものです。
中国の思想が方位とアイテムの基本
お気付きの方も多いと思いますが、相撲の青房下とか赤房下というのは土俵の上の吊屋根の四隅に吊るされた房の色で、この五行思想から来ています。四方を守り皇帝を守護すると言う意味です。
これらの思想に基づいて [東に観葉植物] [西に金の飾り] [北に黒い箪笥] が風水のアイテムとして中国では一般的になりました。 西の山からは鉱物資源である砂金が取れました。また黄河が氾濫すれば西から富をもたらす肥沃な土が流れてきて、豊かな農地を作り上げました。 その時代の中国は確かに西から富を得ていたのです。
金色が黄色になった理由
しかし後に香港で、この金の飾りが黄色と置きかえられたのです。 その頃の中国では、黄色は一般人には使用を禁じられていた色でした。なぜなら中国では黄色は特別な色で、皇帝のみに許された色だったからなのです。
しかし中国政府から離れた香港でなら [皇帝の色である黄色] を使うことができました。
この憧れの黄色を香港で使うようになったのが、西に黄色の始まりです。金色より黄色のほうが遥かに富と権力の象徴に近い色だったのです。
村上瑞祥
初出掲載日:2001年6月30日
最終更新日:2025年3月20日
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