『ガクらん』    『好き好き大好きっ』へ戻る

<あらすじ>

 今年、私立昭葉学園に進学した荻野恵は、強い自分になりたい、と密かに願う少女だった。しかし、何をもって「強さ」とするか。どういう自分が、理想の存在なのか。それを見つけることこそが、高校生となった自分の目標なのだと思い定め、高校生活を送ることを決意するのだった。
 私立昭葉学園には、生徒たちに絶大な人気を持つ生徒会が存在していた。かつて女子校だったころのイメージをそのままに引き継いだ、カリスマ的な組織。そんな生徒会に所属する二年生の「男子」、武田健四郎に課せられた仕事は、新入生の勧誘だった。
 強烈なキャラクターの先輩たちや同級生らに翻弄されつつも、健四郎は、新一年生の中から、これはと思える生徒を見つけ出そうとするが……。
 青臭すぎて「ラブ」まで届かないかも知れない、生徒会系青春学園ラブコメ小説。まったりまったり。

<本文>更新中

  15・大好きです! ←NEW!! 7/12

  14・自己嫌悪と飛躍と、下心。

  13・ちょっと、どうかと思う。

  12・……褒めて、欲しいです。

  11・輝くものは、ここにあるのに。

  10・志を共にする人。

  9・春は残酷な季節。

  8・修行が足りない。

  7・サムライ・ガールのできるまで。

  6・感謝されるくらいに。

  5・マスター/スレイブ

  4・胸に七つの傷を持つ男。

  3・変わらぬ友情と、噂話。

  2・私立昭葉学園生徒会

  1・荻野恵、志を抱く。

  番外編・お母さん

<登場人物>

昭葉生徒会二年

武田 健四郎(たけだ けんしろう)
 昭葉生徒会二年。生徒会唯一の男子であることから、ハーレムの主とも、ハーレムの奴隷とも呼ばれる。どちらが真実なのかと言われれば、現状的にはおそらく奴隷の方。
 そのルックスは、決して某世紀末救世主的な濃い顔ではなく、むしろ線の細いそれなりの美形。名前とのギャップを、本人はかなり気にしている。
 強気なところもそれなりにはあるが、本質的にはかなりシャイで、自分に自信を持っていない。だが、責任感は極めて強く、やりとげるべきことは必ずやりとげる。
 自分でそう思っているわけではないのだが、結果的には、自分から苦労を背負い込んでしまうタイプ。


松瀬 早乃(まつせ はやの)
 昭葉生徒会二年。剣道部の副部長も務めていることから、サムライ・ガールと呼ばれることもある。その腕はかなりのものだが、決して驕り高ぶらない、強い精神の持ち主。
 基本的には、元気のよさそうな可愛い女の子だが、いざ剣を持つと、確かに侍を思わせるほどの凄みと迫力がある。
 竹を割ったようにさっぱりとした、真面目で面倒見のいい性格で、周囲の人々に慕われている。ただし、生徒会ではどうしてもツッコミ役にまわりがちになる。人当たりはとてもよいが、健四郎に対しては、ややキツかったり、うるさいことを言ったりする。
 健四郎とは幼馴染み。恭佳とは親友。無位真人のことだけは大嫌い。超憎い。


舞原 恭佳(まいはら きょうか)
 昭葉生徒会二年。格式のある名家の生まれで、毎日ではないが学校にリムジンでお迎えが来ることもあるほど。お嬢様らしい優しげで典雅な振る舞いから、しばしば令嬢と呼ばれる。
 ふわふわで柔らかい髪の毛に、太いまゆげをした、いかにも人に安らぎを与えそうな癒し系のルックス。いつも笑顔を絶やさないにこやかさん。
 基本的に、ちょっと人とズレている、ぽやぽやとした天然系のお嬢様だが、ひそかに人をいじくるのが大好きで、そういうことに関しては狡猾ですらある。おっとりとした策略家。

昭葉生徒会三年

天城 由香利(あまぎ ゆかり)
 昭葉生徒会長。通称『姫君』。
 フランス人形を思わせる、小さくて可愛らしくも美しい外見に、甘えん坊で子供っぽい性格をした十八歳(身長一四七cm)。人の頭をなでなでするのが大好きだが、自分がなでなでされるのも大好き。
 ただし、いざ生徒会長として責任のある場に立ったり、先輩として振舞わなくてはならない場合になると、突然態度が大人びて、驚くべきカリスマを発揮する。
 よって、全校生徒から学園のマスコットとして可愛がられているのと同時に、尊敬されてもいるという不思議な人。


北館 聡美(きただて さとみ)
 昭葉生徒会副会長。通称『佳人』。
 ぱっと見猫を思わせるくせっ毛ショートカットをした、非常に活発的そうな印象を与える美少女。背は人並みだが、スタイルがよく、大人っぽく見える体型である。眼鏡は、気分次第でかけたりかけなかったり。
 その性格は、いたって気さく。あまりにも気さく過ぎて、周囲はしばしば戸惑うほどだが、とにかくその懐は大きい。世の中を全て勢いだけで生きているのではないかというほどに、豪放磊落かつ享楽的な日々を送る、優雅なかぶきもの。
 一年前、健四郎を生徒会へ入れた人。


綾部 葉(あやべ よう)
 昭葉生徒会書記。通称『麗人』。
 背が高く、どこかクールでミステリアスな雰囲気を漂わす美女。黒くサラサラなロングヘアーに、女性として完成されたそのモデルばりのスタイルは、見る人に、猫科の肉食動物をしばしば連想させる。
 しかし、なるべく外には晒さないようにしているが、その外見とは裏腹に、本当はかなりの恥ずかしがり屋。ハイソな趣味を持っていそうに見せかけて、実際の趣味は、ごはんを作ったり、ごはんを食べたりすること。好きな花はチューリップ。

生徒会以外の人々

荻野 恵(おぎの めぐみ)
 昭葉学園一年生。シンデレラ・ガール。
 その性格は大変に素朴。好きな人はと訊かれたら、色っぽいことなど想像せず、「お父さんとお母さんです」と即座に答えるような、平成生まれとしては稀に見る逸材。困ってる人を見過ごせず、助けようとして逆に自分も困ってしまい、他の人に助けられるタイプ。
 その外見も、内面を表すかのように小さくて、どこか子犬チック。誰からも好まれるキャラクターをしているが、特におじいちゃんおばあちゃん世代には大人気。
 ただ、そんな自分に、どこかコンプレックスを抱いているらしく、自分を変えたいと常に思い込んでいる。


習志野 さえ(ならしの さえ)
 昭葉学園一年生。恵とは、夕子と同じく中学時代からの大親友。
 女三人で姦しいとはよく言うが、たった一人でもその姦しさを表現できる、通常の三倍のやかましさを持つ女子高生。一人でも大抵ハイテンションではあるが、恵と夕子といつもいっしょなので、やはりその字の如く姦しい。まして超ミーハー。
 そのやかましさのせいで、中学時代、友達から干されていた時期があるのだが、恵のおかげで、事なきを得る。ゆえに、恵と夕子との友情は大切にする。
 ひそかに自立心は強く、なるべく人に依存しないようにも心がけている。


津島 夕子(つしま ゆうこ)
 昭葉学園一年生。剣道部に所属。実家も剣術道場を営む。
 キリリとした風貌の、武家の娘さん的イメージを漂わす少女。父と兄二人という環境で育ったため、言葉づかいがあまり女の子っぽくない。背もかなり高く、女の子らしくない、と本人的には強いコンプレックスとなっている。女の子にはモテる。礼儀正しいので、目上の人にも好かれる。ただし、男縁はさっぱり。あったとしても、父+兄二人が全力で阻むと思われる。
 さえと恵とは大親友。さえと同じく、中学時代、やや浮いた存在だったが、恵によって同世代の女の子とも普通に付き合えるようになったとか。


無位 真人(むくらい まさと)
 昭葉学園二年生。健四郎の親友にして好敵手であり同志(全て本人による主張)。
 まずその名前からして罰当たりな不届き者。無位の真人。
 基本的に大衆を愚民だと思っているが、しかし、その愚かさも嫌いではないので、この自分が愛してやろうと思っている、ある意味救いようのない男。そして、誰からの救いも必要としない強烈な自我を持つ男でもある。
 健四郎のことを気に入っているが、実はそれ以上に、早乃のことを好んでいる。北館先輩のことを、尊敬に値する先輩として敬愛している。

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 ともかく、あらゆる感想を常に激渇望しております。ご批判・ご指摘・ご要望などももちろん大いに可。どのくらい渇望しているかというと、オバンバが人間の脳味噌を求めるくらいの勢いで。感想を〜〜〜〜!(←原作では単に「ブレイン」と発音しています。大注意)
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