頭痛(偏頭痛、緊張性頭痛)

頭痛は様々な病気に付随して現れる場合や、病気とは関係なしに現れる場合もあり多くの人が経験する症状です。
病気に付随して現れる頭痛は急性、慢性関係なく現れます。ストレスや女性の生理に関連する頭痛もあり、漢方では主に機能性頭痛(片頭痛・緊張型頭痛)を対象とします。生理に係る頭痛に関してはPMSのページをご参照ください。

 

【片頭痛(偏頭痛)】
 片頭痛は、一次性頭痛の代表ですが、その特徴としては、頭痛が発作性である、頭痛時に吐き気を催す、光や音に過敏などがあります。

 

【緊張性頭痛】
 緊張性頭痛は、偏頭痛に比べその痛みは軽度で、日常生活には支障がなく、頭部を圧迫されるような頭痛で、両側に起こることが多く、吐気や、光、音に対しての過敏反応は少ない。

 

 特に最近ではストレスに起因する頭痛が多く漢方薬の活躍する場面が多くなりました。
また漢方では頭痛だけを対象とするのではなくその他の訴えや症状を考慮ながらその人の証に従い漢方薬を処方しますのでその他の症状も一緒に楽になります。

頭痛と漢方

頭痛は急性と慢性とありますが、慢性頭痛の場合、機能的頭痛である片頭痛、緊張型頭痛があります。片頭痛 漢方芍薬堂 上郡町 赤穂市

 

【片頭痛(偏頭痛)】
 片頭痛は男性より女性の方が多く嘔吐、驚きやすい、冷えのぼせ、動悸など漢方で言う「気逆」「上衝」といった症状を伴います。
片頭痛には異痛症(アロディニア)、知覚過敏を伴う場合もある。

 

【緊張型頭痛】
 緊張型頭痛は抑うつ感や肩こり、頭重、頭帽感、咽のつかえ感、腹部膨満感などの症状を伴うことも多く、漢方で言う「気うつ」の症状があります。
片頭痛との共通点もありストレスが関係することも多い頭痛です。

 

【女性の頭痛】
 女性の場合、片頭痛も多いですが、生理に関係する頭痛も多くあります。生理不順生理前などの症状としてよくあり漢方薬の駆お血剤が奏功します。

 

【風邪による頭痛】
 風邪、インフルエンザに伴う頭痛は初期に現れることが多く、漢方薬選定の一つの症候でもあります。
風邪やインフルエンザはその病期の進行やその人の証により処方が変化しますので、的確な見立てが必要です。

頭痛に清上蠲痛湯

様々な頭痛に幅広く用いることができる漢方薬に「清上蠲痛湯」があります。風邪による頭痛から、偏頭痛、慢性頭痛、女性の生理にまつわる頭痛などに用いることができます。
清上蠲痛湯の出典は、龔延賢の「寿世保元」1615の「頭痛門」に
「一切の頭痛の主方、左右偏正、新久を問わず、皆効あり」て記されています。

 

矢数道明先生は、
「気の上衝を引き下げ、頭部の気血をめぐらし、表を発し、湿を除き、中を温め、内寒を散ずるものである。」と説明されています。

 

これらのことから、風邪で悪寒、発熱、鼻づまりなどに伴う頭痛や、風邪は治ったが、頭痛だけが残っている場合や更年期障害、女性の生理に伴う頭痛などに最適の処方と言えます。実際には、片頭痛、こめかみの痛み、慢性頭痛に良く用いられます。特に頭痛薬が効かない片頭痛におすすめです。
また、三叉神経痛や顔面痛にも著効があります。

頭痛の原因

漢方的に頭痛は、気の上衝、寒熱による血行障害の結果と見ます。
頭痛を起こす原因は様々ですが、過労、睡眠不足、、眼精疲労、季節(気圧)の変化、飲酒、生理などがあり、日頃の生活習慣や心の持ちようによって予防が出来る場合もあります。

 

【天気痛】
 気圧の低下によって起こる頭痛にも漢方薬をお役立てください。

 

頭痛を伴う疾患
 脳腫瘍、脳血管障害など重篤な病気を除き、日頃よくあるものとして
神経症、ストレス更年期障害、月経、妊娠、慢性便秘貧血高血圧、緑内障、中耳炎、副鼻腔炎(蓄膿症)、インフルエンザ、風邪、二日酔い、不眠症うつ、低血糖、一酸化炭素、アイスクリームなど

頭痛の養生

頭痛に役立つ足のツボを押しましょう。「失眠」「太衝」「崑崙」などが有効で、お風呂上がりなどに刺激を与えましょう。
ストレスも頭痛を悪化させますので、オンオフの切り替えをし、スラックスできる時間、環境を確保しましょう。

 

【関連タグ】#慢性頭痛 #川芎茶調散 #清上蠲痛湯 #片頭痛 #赤穂市 #姫路市 #たつの市 #相生市 #備前市 #佐用町

 

頭痛の漢方薬・養生法のご相談は上郡町の漢方薬専門「漢方芍薬堂」へお気軽にどうぞ。

頭痛の漢方薬のご相談は漢方芍薬堂へ

漢方芍薬堂

兵庫県赤穂郡上郡町岩木甲158-55

TEL0791-57-3708

漢方芍薬堂は、兵庫県神戸市・明石市のお客様はもとより上郡町、西播磨、赤穂市、相生市、たつの市、備前市、佐用町、姫路市、和気町からのお客様を心よりお待ちしています。