頚椎症(ストレートネック)

首や肩のこりや痛み、肩から腕にかけての痛み、だるさ、シビレ感などは頚椎症かも?
頚椎症とは、加齢とともに頚椎の変性(頚椎ヘルニア)や椎間板の水分が失われ変形したり硬くなったり、骨の縁がとがった状態(骨棘)になったり、靭帯が硬くなることで神経を圧迫し痛みやしびれが生じます。女性より男性の方が発症しやすいと言われています。
また、最近ではパソコンやスマホの長期間使用で首を前傾した姿勢が続き本来、頚椎は前向きのカーブしている状態が正常なのですが頚椎に負荷がかかりストレートネックになり頚椎症を誘発させています。

 

ストレスも大きな原因
 人間関係や仕事のストレスなどの緊張状態が続くと自律神経が乱れ交感神経が亢進し筋肉が緊張し、首、肩が凝り神経や血液の流れを阻害します。また、寒さや冷えなどの環境ストレも原因になります。 

 

 障害が起こる部位の違いによって頚椎症性神経根症、頚椎症性脊髄症に分かれ、頚椎症性神経根症に比べ頚椎症性脊髄症はより重症と言えます。
このページでは主に、頚椎症性神経根症について述べます。

 

頚椎症性神経根症の症状

  • 頸部(首)の痛み 首を動かすと痛む
  • 首、肩の凝りや痛み(僧帽筋・肩甲骨の間の凝り、痛み)
  • 腕のだるさ、シビレ感(左右どちらか)

 

頚椎症の治療
 西洋医学では、保存療法としての頚椎カラー、牽引療法、鎮痛薬の内服などの対処療法を行いますが根本的な治療にはなりません。牽引療法もあまり効果は期待できず、引っ張りすぎると逆効果になる可能性もあります。

頚椎症と漢方薬

漢方的に痛みや痺れの原因としては、外因としては風・寒・湿があり、内因としては血・水の滞りがあるととらえます。つまり瘀血(血行不良)、水毒(水滞)によって痺れが発症すると見ます。漢方の古典である黄帝内経素問には「風、寒、湿の三気を合して痺をなす。故に寒気の勝つものは痛痺となす。湿気の勝つものは著痺となす」とあります。

 

頚椎症の場合の根本的な原因は、加齢と不自然な姿勢を長期間行っていた、云わば生活習慣が原因です。スマホやパソコンによるストレートネックが原因です。そこに外因内因が加わり悪化します。しっかりと養生しながら外因内因を漢方的理論で捉え、その人の証に随った漢方薬との二本立てで改善していきましょう。

 

用いる漢方薬は個々違いはあります、冷えがある人には、体を温める漢方処方であったり、鎮痛作用のある生薬が配合されているも、胃腸が虚弱の人には、胃腸を元気にする漢方薬を、ストレスがある人には、ストレス緩和に役立つ漢方薬を瘀血、血症がある人には、駆瘀血剤や血剤を中心とした漢方薬を的確に用い改善を図ります。

頚椎症と養生

頚椎症は、加齢現象だけでなく先ほども言いました生活習慣として不自然な姿勢を長時間続けてきたことに因る頚椎の変形です。先ずは、スマホ、パソコンを見る時の姿勢を正しましょう。前かがみになり首を前に垂れた状態を続けると頚椎に多大な負荷をかけます。

 

日頃から立っている時、坐っている時、歩く時それぞれ自分の姿勢に注意し、丹田に力を入れ胸を張り首をまっすぐにしましょう。日ごろの運動不足から体が硬くなっていることも遠因にあります。頚椎のストレートネックを改善するストレッチ体操を紹介した本も多数出版されていますので自分に合ったものを選び無理のないように毎日続けましょう。長時間かけてなった症状ですから、一朝一夕には良くなりません。コツコツと体を柔らかくしながら姿勢を正しくしましょう。

 

漢方薬と養生(ストレッチ体操)で根治に至ることも多く、あきらめずに続けましょう。改善して良くなっても、ストレッチ、運動などの養生は予防にも役立ちますの継続することが大切です。

 

 

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