手根管症候群

手根管症候群は、周産期(出産前後の期間)と更年期に発症しやすい絞扼性神経障害です。
手は、親指を除く4本の指の腱は手首のところの手根骨でできた手根管(トンネル)を通っていますがこの手根管はとても狭く、手根管で腫大した腱鞘滑膜が正中神経を圧迫して発症します。

 

 周産期と更年期に多いのは、両時期ともホルモンの変化でむくみやすく、水分代謝の悪い人が手首の屈伸に因る物理的負荷、つまり手を酷使することで発症しやすくなります。腱鞘滑膜の腫大の本体は炎症ではなく浮腫です。手根管症候群の30~50%は、自然に軽快すると言われていますが、そうでない場合は、治療をしてQOLを上げます。痛みがあっても、NSAIDSなどの鎮痛剤は効果が少なく滑膜内にステロイドの注射で浮腫軽減作用により軽快します。また。絞扼性神経障害の初期には神経浮腫を呈しており生理学的には、神経過敏症の状態にあります。

 

 症状としては、指先がピリピリしびれる、手のひらがジンジンと痛いなどで女性に多い手の痺れ感です。手を少し振ると楽になる、薬指、小指は痛くないのが特徴です。

手根管症候群の漢方薬

漢方では、手根管症候群の症状を「瘀血」と「水毒」と見ます。
実際には気血水のめぐりが悪くなっているわけですが、漢方の古い言葉に「不通則痛」=「痛ぜざれば則ち痛む」と言っており、ストレスなどにより気のめぐりが悪くなる、ホルモンバランスの乱れ、冷えなどから血流が悪くなり、結果水分代謝悪くなり浮腫を生じることになります。

 

 漢方薬は、その人その人の証に従い決定しますが、その中心は駆瘀血剤と水剤の漢方薬になります。

ばね指

ばね指は、指の腱消炎が進み、屈筋腱が通っている靭帯性腱鞘にひっかり、ばねのようになる現象です。
屈筋腱と靭帯性腱鞘に炎症が起こり痛み、腫れ、熱感を生じます。朝方に症状が強く、日中指を動かしていると楽になることもあります。
周産期、更年期の女性に多く発症し、スポーツや指をよく使う仕事の人にも多く見られます。

肘部管症候群

肘部管症候群は、肘の内側にある尺骨神経が圧迫されたり牽引されることで起こります。慢性化すると薬指、小指などに痺れ感を感じ指の変形が起こります。

 

 加齢による肘の変形や、骨折による肘の変形、激しいスポーツや手をよく使う力仕事などにより起こります。

 

手根管症候群、肘部管症候群、ばね指の漢方薬・養生法のご相談は、上郡町の漢方薬専門「漢方芍薬堂」へお気軽にどうぞ。

 

【関連タグ】 ヘバーデン結節 #赤穂市 #姫路市 #たつの市 #相生市 #佐用町 #備前市

手根管症候群、肘部管症候群、ばね指と漢方薬のご相談は漢方芍薬堂へ

漢方芍薬堂

兵庫県赤穂郡上郡町岩木甲158-55

TEL0791-57-3708

漢方芍薬堂は、兵庫県神戸市・明石市のお客様はもとより上郡町、西播磨、赤穂市、相生市、たつの市、備前市、佐用町、姫路市、和気町からのお客様を心よりお待ちしています。