生理不順 (月経不順)

生理は、通常約1か月間隔で起こり、子宮内膜がれる周期的な出血です。生理周期は、普通25~35日で生理の日数は3~7日とされています。24日以内、36日以上の周期に発来する場合は、生理不順(月経異常)となります。
生理日数が2日以内、8日以上続く場合も生理不順です。

 

無月経も生理不順とみなします。また2~3か月以上飛ぶケースもあり、生理不順は、人さまざまです。

 

 生理不順は、卵巣機能の異常、子宮発育不全、子宮筋腫、卵巣腫瘍やなどを背景に起こる場合もありますので、それら疾患を踏まえた治療が必要です。
またこれらの疾患がない生理不順もほっておくと不妊症の原因にもなります。妊娠を希望する場合は、生理不順は改善しておきましょう。

 

また、ストレスも生理不順になります。精神的な不安定状態や多くなショックによっても起こります。

生理不順の原因

  • 思春期の発育不良
  • 生理不順と漢方薬 上郡町 赤穂市

  • 閉経前(更年期)
  • 激しいスポーツ
  • ピルの服用
  • 高プロラクチン血症
  • ストレス
  • 卵巣機能の不全
  • 子宮発育不全
  • 子宮筋腫
  • 子宮内膜症
  • 卵巣嚢腫

これらに該当しない生理不順も考えられます。

生理不順の漢方薬

漢方では、生理不順(月経不順)で3ヶ月に一度生理があるものを「居経」「按季」と言います。一年に一度の生理は「避年」と言います。

 

 漢方治療では、生理不順についても更年期障害など他の疾患と同じように全人的にその人の全体像をとらえた変調を見ます。生理の状態や精神状態は勿論のこと陰陽虚実寒熱・気血水と言った漢方の物差しでその人に現れる生理痛、肩こり、頭痛、頭重、手足の冷え、冷えのぼせ、めまい便秘、胃腸機能、貧血などを捉え、それぞれの証に合った漢方薬を用います。

 

 生理は、各種ホルモン(性ホルモン、副腎皮質ホルモンなど)や「気」によって支配されています。些細な精神的変調でもその影響を受け生理不順になったり、生理中に強いショックを受けて止まってしまったりもします。生理不順を訴える女性の中には若い女性もあり、まだまだ女性ホルモンの分泌機能が調っていないので心配する必要はありませんが、他の心身の症状がある場合は、漢方薬が大変お役に立ちます。

 

 生理前、生理中は多少なりとも精神的変調が現れます。こういった女性のトラブルに関しては漢方薬は大変有効で、漢方薬が発達した江戸時代には「血の道症」として多くの漢方薬が研究され、日本人に合った漢方処方が生みだされ、漢方薬の幅広い運用が集積されました。

 

 これらの先人の叡智を私たちは、活用することが出来るとともに、その先人の叡智と漢方理論が婦人疾患で悩まれている方々のお役に立つことと信じています。

 

 生理不順に用いる漢方薬は、主に駆瘀血剤を中心に用いますが、用いる漢方薬は、その人その人の証により異なりますので、単に生理不順と言うだけで漢方薬処方は決定出来るものではありません。詳しくは、漢方薬専門「漢方芍薬堂」へご相談ください。

 

 生理不順など女性に関する漢方薬は身心両面に対応でき、正にオーダーメイドであり、数多くの漢方処方があり、その人その人に的確に対応でき、大変お役に立ちます。特に妊娠を希望されている方や、不妊治療をされている方は、あなたの証に的確に合った漢方薬と養生で生理不順を改善しましょう。

漢方コラム
漢方の古典「万病回春」の婦人篇の中には
生理が遅れるのは気鬱気滞に因る。
怒りによって生理が止まる。その場合、肝気には小柴胡湯であるから、同方を用いる。
婦人多怒は生理が旬余(何十日も)続き、淋癧無期(だらだらと続く)。
経水腹痛(月経困難症)は、気血虛するによる。婦人血崩(不正出血)は、悲哀に因る。尼僧が室に寡居(独居)して生理が止まれば肝を和して脾を理す。
とあり、気血を調えることは、養生の基本でもあります。

 

貝原益軒の養生訓の中にも
「四季は移り変わる故に、一定の秩序がある。秩序が崩れれば、冬は暖かく夏は寒く、大雨大風など天変地異が起こる。
人の身も同じで、常に血気を全身に巡らせることで健康になれる。」
と現わされています。

無月経

無月経は、生理がないことを言いますが、その原因は、視床下部、下垂体などホルモンの分泌を刺激するなんだかの異常や、子宮、子宮頸部などの状態の如何によって起こります。無月経はエストロゲンが低下していることで起こりますが、このエストロゲンの低下を起こす原因として、体脂肪率の過多にも関係があります。例えば拒食症などにより極端にやせてしまっている、アスリートでハードなトレーニングと筋肉増加など、肥満で体脂肪率が異常に高い場合などにも無月経は起こります。妊娠や閉経の無月経は、まったく問題ありません。江戸時代以降の漢方医の言い伝えに「女を診たら妊娠と思え」というものがあります。

 

漢方では、無月経を「暗経」「経水不利」と言い江戸時代は。俗に「生娘」「石娘」「石女(うばずめ)」と言いていました。
無月経の漢方治療は、生理不順に準じて行います。

生理不順の養生・食養生

漢方では、養生を大切にします。未病という観点からも養生は大切で、生活習慣をただすだけでなく、さらに重要なのが心養生と食養生です。

 

 心養生は、ストレスに対する心のあり方です。生理不順になると精神も不安定になり、ストレスを感じやすく、往々にしてストレスに負けてしまう時もあります。自分なりのストレス発散方法を身に着けておくことです。

 

ストレス発散と生理不順には、シナモン、サフラワーなどのハーブティーもお役に立ちます。

 

 生理不順の原因は、瘀血、血虚、ストレスであることから、これらを考えた食養生が大切です。
 先ず「瘀血」に関しては、漢方薬でしか対処出来ませんので、漢方薬でしっかりと「瘀血」をさばき、その作用を助けるために体を冷やす生活や食べ物を改めることです。体を温めることで血行が良くなり、瘀血が排出しやすい体質づくりをします。食べ物は、温性の食べ物をバランスよく薬膳の理論で調理し食べます。薬膳に用いられる紅花は血行促進の作用があり、是非使っていただきたい食材の一つです。実際、漢方薬の中にも血行促進を目的に紅花が配合された漢方薬もあります。

 

 もう一つの原因は、血虚で、いわゆる血の不足です。慢性の貧血で肌は色白で、生理が遅れがちになったり生理がダラダラ続くものもあり、血を補う「補血」の食材を積極的に摂りましょう。

 

 食養生は、生理不順・無月経改善には大変重要です。私たちの心身は、食べ物から出来ています。間違った食べ方、食べてはいけないものを改善し、食養生・薬膳の理にかなった正しい食べ方、正しい食材を理解し食養生を実践しましょう。 
近な食材を使った薬膳から、漢方食材を使った薬膳まで、漢方理論に基づいた薬膳を漢方の専門家ならではの薬膳をご自宅で実践できる方法でご提案いたします。薬膳は、漢方薬同様その人その人に合った薬膳を具体的にご提案いたします。

 

 生理不順、無月経の漢方薬・食養生(薬膳)のご相談は上郡町の漢方薬専門の「漢方芍薬堂」へお気軽にどうぞ。

 

 

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