動悸(心悸亢進)

動悸とは

動悸は一般的には、心悸亢進のことを言い、激しい運動をしたときに左胸がドキドキするのがよくある動悸で、心臓に何か器質的(不整脈など)な病変があり起こる動悸と、それ以外の要因(精神的、バセドウ病貧血、腎炎など)で起こる動悸とに分かれますが、やはり一番多いのは、精神的、神経性の動悸「心臓が悪いんじゃないだろうか」「脈が多い(頻脈)」「脈が飛ぶ(不整脈)」などいわゆる心臓神経症などの動悸です。つまり病院で検査を受けても異常ないと言われるものです。
 この心因性の動悸はストレスが大きな要因で、こころの動き、気の乱れによるもので、人前で緊張したり、初恋の時、試験前、試合前など不安、緊張で自律神経が乱れ交感神経が亢進して起こります。
 しかし、緊張感もないのに日常的に頻繁に動悸が起こるのはこころの病が原因です。

 

 動悸はストレスを背景に

など様々な疾患に付随して起こります。
ストレスが原因の動悸には、随伴症状として、不安不眠のぼせめまい、イライラ感、のどのつまり感、息切れ、頭痛、腹痛、尿量減少などの症状も一緒に現れることがあります。

漢方と動悸

漢方では、「悸」は自覚的動悸をさし、「動」は、他覚的動悸を指します。一般的には、動悸は、心臓の拍動の異常亢進のことですが、漢方では、動悸する部位により

  • 心悸(心臓部の動悸)
  • 心下悸(心窩部つまりみぞおちの動悸)
  • 臍上悸(へその上部起こる動機)
  • 臍傍悸(へその左側に起こる動機)
  • 臍下悸(へそ下部に起こる動悸)
  • 腹動(腹部大動脈の拍動亢進)

 

 など部位によりその人その人、動悸する部位に適応する薬味、漢方薬があり的確に対応できます。

 

 また、その人の陰陽・虚実・寒熱・気血水などから捉えた

  • 気の上衝(奔豚)から起こる動悸
  • 気虚・血虚から起こる動悸
  • 瘀血から起こる動悸
  • 冷え症から起こる動悸

 

など様々な角度からとらまえ漢方薬を決定します。

 

 漢方薬は、動悸を楽にするだけではなく、動悸の元となる原因を改善し、動悸を起きなくし、動悸に伴う随伴症状も併せて改善し、予防も出来、安心感が生まれ日常生活が楽になります。

 

 また、即効性のある動悸の頓服薬としては、麝香、龍腦、牛黄などを配合した漢方薬を使います。気の上衝(奔豚)つまりパニック発作時の動悸は激しく人事不省に陥りますので、気つけとしてこの頓服をうまく使い、リセットします。麝香、龍腦、牛黄の活用は、江戸時代日本漢方の研鑽の中で磨かれその配合、応用が蓄積されて現代につながっています。
気付け薬は、予防的に動悸の不安解消にも役立ち動悸が頻繁に起こる人は携行薬として常に常備していると安心だと思います。

息切れと漢方薬

息切れは、健康な人でも運動をした時に感じますが、日常生活では、動悸がした時にも息切れを感じます。頻繁に息切れするようであれば、心臓、肺、脳の病気を心配しがちで、病院で診てもらいますが、どこも異常なしというケースも多くあります。
つまり精神的なストレスが原因で動悸やめまいを伴い息切れを起こすということです。漢方では、小気とか短気と言っていました。
息切れを起こす病気としては

 

 〇慢性閉塞性肺疾患(COPD

 

 〇気管支喘息

 

 〇貧血

 

 〇バセドウ病

 

 〇心不全

 

 〇心筋梗塞

 

 〇狭心症

 

 〇不整脈

 

 など心臓、肺に関係する病気があり、これらをから発生する息切れは別として、更年期障害パニック障害(過呼吸)などは精神的要素が大きいとえます。
そんな時の動悸・息切れには漢方薬が最適です。
昔から日本では、センソ麝香牛黄を配合した漢方薬が使われてきました。特にセンソ(蟾酥)は優れた強心作用があり動悸・息切れには最適です。

 

麝香(薬味薬性:辛温 気剤)
蟾酥(薬味薬性:辛寒 血剤)
牛黄(薬味薬性:苦平 血剤)

 

様々な病気の一症状として現れる動悸には、その人の証に随ってオーダーメイドの漢方薬を用い、合わせて麝香、蟾酥、牛黄など用いれば申し分ありません。

 

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