心の病と漢方薬(心療内科)

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過敏性大腸炎   めまい・メニエル   神経性頻尿   ストレス性腰痛

 心の病は、西洋医学的に見れば脳の病気として捉えるところがあり、治療もそれに焦点が当てられます。しかし、やはり心の中の問題として感じ、考えねば改善の道は開けないような気がします。

 

 漢方は「心の医学」「気の医学」とも言われ、漢方の古典にも精神的なことを原因に様々な身体症状が現れることを示し、その治療法や漢方処方を提示しています。

 

 漢方は単に漢方薬を処方するだけではなく、その漢方処方決定に至る過程やその後のカウンセリングの中での精神的な関係や養生を含め総合的・全人的に漢方療法としての真価を発揮します。
 原因となる要素は必ずどこかにあり、そのヒントは相談者自身が持っています。カウンセリングの中でもつれた糸を解きほぐすように共同で見つけ出します。

 

 心の変化、環境の変化、人間関係など様々なストレスの中、その対処に行き詰まり、本来の自分を見失った状態や不安感から自力で立ち直れるよう手助けするのが漢方療法です。

 

 大自然の力を借り、大自然の気の流れの中で大自然と一体となれるよう無理することなく季節に順応し穏やかに暮らせることを目指します。

 

 ここ上郡は、水も空気もきれいで元気の素とである「気」流れています。自然を感じ、季節を感じる中で行う漢方カウンセリングは、それだけで癒しの効果があり、心身一如のあり様がまさに病める人の力になると確信しています。

心の病と漢方薬

心の病には漢方薬が一番です。奈良時代大陸から漢方薬が入り、日本の気候風土、日本人の体質に合った漢方薬、漢方療法として綿々と現在まで受け継がれてきました。
中国や韓国とは違い島国日本の気候風土と日本人としての心、気質、体質に合った生薬・漢方処方があり、現在につながっています。

 

 漢方薬には気剤として心や気に作用する生薬があり、元気づけてくれたり、落ち着かせてくれたり、その人の中庸を保てるよう選択的に働いてくれます。
心の病に効果をもたらす漢方薬はその人その人に合った漢方処方があり、まさに、オーダーメイドで皆様の心身を元気に立て直してくれます。

 

漢方コラム
江戸時代有名の沢庵和尚の残した書物に病と気の事について触れている所がいくつかあり、その一つをご紹介します。

 

「諸病氣一の事」医説 沢庵(1575~1646)
安土桃山時代~江戸時代初期
 諸病ともに氣から起こる、氣は形なきものであるから病むべきようはない。たゞ氣が滞ればその滞った處の肉血臓腑が病むのである。柳生の兵法に病という事がある。人の身の病も同じ事である。とゞまるを病といふ。氣が總身に延びて滞ることがなければ病はない。又氣が散って少なくなれば病が出る。氣が少なければ力が弱く、身中を廻り得ずして、所々にとゞまって病をなすからである。

 

 

心の漢方相談は
 あなたの症状に合った漢方薬をカウンセリングで的確にお出しするのが私たちの役目です。先ずはお話をじっくりお聞きすることから始めます。
 ご相談はお気軽にお越しください。現在服用中のお薬がございましたら、ご持参いただくか、お薬手帳をお持ちください。

 

一日でも早くご相談いただければ、一日早く不安感も払拭でき、気持ちも楽になります。

 

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心の病と漢方相談は漢方芍薬堂へ

漢方芍薬堂

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心の病と漢方薬【漢方芍薬堂】上郡町記事一覧

人の体には様々な神経が張り巡らされていますが、本人の意思に関係なく呼吸、血流、体温、消化吸収、生理、内分泌腺などの機能をコントロールしているのが自律神経です。基本的生命維持に必要な働きや調節をしている神経で、自ら意識してこの神経を調節することはできませんが、感情の変化やストレスの影響で自律神経は影響を受けます。 自律神経には、交感神経と副交感神経とがあり、交感神経は心拍を速めたり血圧を上げたり活動...

パニック障害とは、普段の生活の中で突然、強い苦痛、不安感、恐怖感、動悸、過呼吸(過換気症候群)などが併発して現れ、人事不省となり、突然の発作で居合わせた周りの人も驚かされますが、短時間で治まる発作で、救急車で病院に搬送されても着いたころにはケロリと何もなかったかのような状態となり、医者に診断を受けても異常なしという結果になります。 このパニック発作の症状は、身体的症状と精神的症状を伴い、発作は普段...

不安神経症(不安障害) 不安神経症は、一昔前までは、精神不安の神経症としてひとくくりで表現していた症状の一つです。不安神経症(不安障害)は、事件、事故、大地震などショッキングな経験をしたわけでもなく、これと言った原因がはっきりしない不安状態を言います。この不安感は対象が特定できない漠然とした不安感で心の奥底には絶えず不安が残っており、その不安が大きくなったり小さくなったり、時には発作的に大きな不安...

うつの原因 今や社会問題化した「うつ病」ですが、昔は「心の風邪」などと言われていました。現在、国民病とまで言われている「うつ病」は、これからもどんどん増える傾向にあり、特に、最近では、若い人の発症も多く、なかなか社会復帰出来ず悩んでおられる方も多いようです。 原因は、人により様々ですが、肉親の死、離婚、結婚、出産、失恋、人間関係、仕事の重責、仕事のストレス、リストラ、転勤、転職、引っ越しなど、本来...

不眠症を訴える人は意外と多く、本人は不眠症だと訴えても、家族が見るとよく眠っている場合もあり、その多くは、眠れないことへの不安感が問題のようです。しかし高齢者の不眠の場合は少し事情が違います。睡眠障害外来で病院にかかると、お薬としてベンゾジアゼピン系薬剤を用いますが、依存性などの副作用の心配される方も多くおられます。 寝つきがわるい、夜中目が覚める(中途覚醒)、熟睡感がないなどの睡眠障害(不眠症)...

心気症とは  心気症とは、自分が病気だと思い込んでしまっている状態で、絶えず身体的訴えを自覚し、そのことばかりを思い考え、その観念から抜け出せないでいる状態のことを言います。特に頑張り屋さんは要注意です。【心気症の症状】 症状としては、頭重、倦怠感、疲労感、めまい、耳鳴り、動悸、胸苦しい、咽喉が詰まった感じ(咽喉異物感)、咽喉が狭まる感じ(咽喉閉塞感)、振るえ、腹痛、下痢、便秘、肩こり、首筋のこり...

咽喉の異常感(違和感)~のどのつかえ感~のどが詰まる のどがイライラする、ゴソゴソする、何か引っかかっている感じがする(異常感・違和感)、のどのつまり感、のどの痞え感などと表現される症状は、漢方では、咽喉炙臠(いんこうしゃらん)と言い、のどの中にあぶった肉が引っかかっている感じで、呑み込もうとしても呑み込めないし、咳払いして出そうとしても出ない感じを言います。日本では江戸時代にはこれを「梅核気」と...

身体表現性障害(身体症状症)は、一般的な身体疾患を思わせるような症状を表しますが、一般的な身体疾患や他の精神疾患では説明できないもので、著しい苦痛、社会的な機能障害があり仮病ではないもので身体化障害(ヒステリー)心気症疼痛障害身体醜形障害転換性障害などを総称しています。背景には、社会的、家庭的な人間関係のストレスが考えられます。

慢性疲労症候群とは CFS 慢性疲労症候群とは、健康な人で原因不明の強い全身倦怠感や疲労感、精神的症状などが長期にわたり続く結果、健全な社会生活が送れない病気。 最近の研究では、感染性、社会ストレスなどから引き起こされる精神・内分泌・免疫系の変調であり、神経系の機能障害を起こすと見られています。最近では、腸内細菌との関係も示唆されています。20才~壮年期に発症しやすい症状です。慢性疲労症候群の症状...

ストレスと漢方  現代の私たちの生活において家庭では育児、人間関係のストレス、職場ではノルマ、仕事、人間関係など様々なストレスがあり、精神的ストレスのない生活はあり得ません。 しかし普段人は、多少のストレスを感じてもそれに対応し問題なく生活していますが、社会構造の変化、IT化などにより人間関係も職場環境も昔とは違い複雑化しています。特に最近ではITストレス、SNSストレス、LINEストレスなどが問...

  コロナストレス・コロナうつはこちらへ 漢方の古典医書「素問」には、春の養生法について「春は、冬の間隠れていた全てのものが芽を出し、活動的になります。陽気が多くなり人体も活動的になる季節です。日の入りとともに寝て、日の出とともに起きなさい。心身のびのびと、活動的な気持ちを持って生活するのが良い。この春の気に逆らって静かに沈んだ状態でいると病気になる。」と書かれています。 漢方医学の五行説では、春...

むずむず脚症候群は、主に夜間就寝時に下肢に耐えがたい不快な異常感覚(むずむずする、虫がはうような違和感、ちくちく刺される感じ、もぞもぞ、ジンジンなど)を感じ、下肢を動かさざるをえなくなるため不眠の原因となる疾患です。この不快感は、皮膚表面というより、足の内部に不快感を感じます。絶えず足を動かすことから下肢静止不能症候群とも言われます。 原因については、一次性むずむず脚症候群は原因は明らかになってお...

2020年発生した、新型コロナウイルスの感染の影響で日常生活が制約され、その都度緊急事態宣言が発出され、不要不急の外出自粛要請がなされ在宅勤務、テレワークなどが続き、飲食店など多くの店舗が時短営業、休業となり社会・経済・生活が大きく変わりました。緊急事態宣言解除後も6波、7波、8波と推移し、2023年5月感染症第5類に指定されインフルエンザなどと一緒の対応となりました。 新型コロナ感染以降「新たな...