手足のしびれ

手足のしびれは多くは頸(首)、腰が原因で起こります。
脳卒中(脳出血、くも膜下出血、脳梗塞)によるしびれは別のページで触れたいと思います。 
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 痺れは、知覚鈍麻(麻痺)よりは、ピリピリ感を感じる人の方が多く、シビレと痛みの区別がつきにくい場合もあります。
 三叉神経痛は強い痺れや痛みを伴います。痺れの多くは検査をしてもこれという異常がない場合もあり、気のせいだといわれてしまう場合もあります。

手のしびれの原因

手のしびれの原因としては、

  • 手根管症候群
  • 肘部管症候群
  • 頚椎症性神経根症
  • 胸郭出口症候群

などです。

 

 足のしびれは、坐骨神経炎が一番多く、高齢者のしびれの場合は、脊椎管狭窄症の場合もあります。

 

 また、手足共に原因がはっきりしない痺れもあり、これらは、更年期障害(血の道)自律神経失調症とのかかわりも見逃すことが出来ません。

しびれと漢方薬

漢方的に痺れを見ますと、外因としては風・寒・湿があり、内因としては血・水の滞りととらえます。つまり瘀血(血行不良)、水毒(水滞)によって痺れが発症すると見ます。漢方の古典である黄帝内経素問には「風、寒、湿の三気を合して痺をなす。故に寒気の勝つものは痛痺となす。湿気の勝つものは著痺となす」とあります。

 

 現代の人は、ペットボトルを持ち歩き水分の摂りすぎがあり、これによる水毒があります。高齢者では、加齢に加えて血虚、腎虚などにより痺れが起きやすくなります。
外因としての「寒」つまり冷えからくる痺れは、冷え症の人はその改善が大切で、外から冷やされて悪化する痺れは、身体を温かく保つことは勿論のこと体を温め血行をよくし、かつ、しびれや疼痛を緩和する生薬が配合された漢方薬を用います。

 

 しびれの漢方治療方針は、血水の滞りを改善し体を温めることにあります。血に対しては、駆瘀血剤、補血剤などが配合された、その人の証に従った漢方薬を用います。水毒に対しては、水分の摂りすぎに注意していただき、水滞を捌く生薬が配合された漢方薬を使います。水毒をさばく生薬は、生薬それぞれ特異的にどこの水滞を取るのかが決まっており、それぞれ生薬には得意分野があります。その人その人の水毒に合わせた生薬配合の漢方薬ということになります。

 

 また、水剤であって腎の陽気を補う生薬には、腎を温め痛みやしびれを緩和してくれる生薬があり、それが配合されているその人の証に合わせた漢方薬を用います。これは、慢性化した痺れの改善や予防にも役立ちます。

 

 先にも言いましたように冷えがある人は冷えの改善をする漢方薬ということになります。

慢性化したしびれに心の漢方薬

慢性化し長期にわたってしびれている人は心にも影響し、多くの人は、気の巡りが悪くなり気うつになってしまいます。気の巡りが悪くなれば血水にも悪影響を及ぼし、しびれを悪化、長期化させてしまいます。つまりストレスもしびれの原因になるということです。
また、慢性化した痺れには加齢に伴う腎虚に因る痺れもあります。

 

 気のめぐりが悪くしびれるものには、漢方では気剤と言って西洋薬にはない気の巡りを良くし気を晴らし、血水の巡りの改善にも役立つ漢方薬があります。
漢方の古典には「通ざれば則痛む」とあり、気剤で詰りを通し痺れ・痛みを和らげます。

 

また、腎虚には補腎を目標とした漢方薬で体を温め血行をよくし痺れを改善します。
これらは、まさに漢方の独擅場とも言え、漢方は病める人を全人的に見てゆく所以でもあります。

しびれの養生

シビレは、慢性的な痛みなどと同じように風寒湿を嫌います。
具体的には、寒い日や雨の日は外出しない、日頃から患部を温めておくことが肝腎です。

 

 食養生としては、体を冷やす飲み物、食べ物は、控える。夏野菜などは体を冷やすので、薬膳の理論で調理法に工夫を加え、体を冷やさないよう夏の栄養をしっかり摂りましょう。飲み物は、利水効果のあるハトムギ茶が最適です。

 

手足の痺れの漢方薬・養生法のご相談は上郡町の漢方薬専門「漢方芍薬堂」へお気軽にどうぞ。

 

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