子供の病気は漢方薬の前に養生

 

 しかし、日頃からの養生・食養生をおろそかにしていたのではいくらいい漢方薬を飲んでも効果が上がりません。これは大人にも当てはまることです。子供の養生・食養生は親の果たす役割は大きく、親が子供と一緒になって責任をもって行えば効果を発揮します。

 

 漢方芍薬堂では、子供さんそれぞれの体質に合った養生法・食養生法をご提案いたします。

子供の元気はお腹から

先ずは食生活から見直しましょう。一番いいのは昭和40年以前の和食~おばあちゃんに教えてもらいましょう!
旬の食材を中心に(味噌、醤油、納豆、ぬか漬けな)を毎日食べましょう。でも現在の食品は添加物が多く発酵食品から得られる酵素や乳酸菌が欠落しています。

 

病気になりやすいのは、この点にもあります。
漢方芍薬堂では、発酵食品と乳酸菌を積極的にとることをお勧めしています。

 

 子供の成長促進には漢方では腎を補う処方を良く用います。食べ物では黒い物、海の物がそれに当たります。
白砂糖は、それらの働きを邪魔しますので、伝統的発酵食品と甘味には蜂蜜を食べましょう。ハチミツは子供の咽喉痛、口内炎、唇の荒れにも外用として有効です。

子供によくある症状

1.虚弱体質
  ・よく風邪を引く・疲れやすい ・元気がない ・夜尿症(おねしょ)

 

  ・慢性中耳炎 ・扁桃腺炎 ・起立性調節障害(立ちくらみ)

 

  ・朝起きられない ・頭痛 ・低身長(成長障害) ・貧血 ・ねあせ

 

  ・鼻血 ・手足のほてり ・身長が延びない ・体重が増えない

 

【夜尿症】
夜尿症(おねしょ)は、子供の自律神経失調症です。心身の成長に合わせて漢方薬で腎の力をつけて夜尿症(おねしょ)を改善します。

 

2.ストレス(神経過敏
  ・朝(登校前)の腹痛 ・イライラ ・かんしゃく ・夜泣き 

 

  ・どもる ・夜驚症 ・チック症(トゥレット症候群) ・心因性頻尿 

 

  ・キレる ・引きこもり ・爪を噛む  ・疳の虫(癇癪)

 

  ・登校拒否 ・登校できない ・不登校

 

  ・注意欠陥多動性障害(多動ADHD)発達障害 ・頻尿 

 

  ・唇を舐める(唇の荒れ) ・ひきつけ ・パニック障害 ・学習障害

 

  ・自閉症

 

3.アレルギー体質
  ・アトピー性皮膚炎小児ぜんそく ・花粉症 ・気管支炎 

 

  ・その他のアレルギー性疾患

 

4.胃腸虚弱
  ・下痢 ・便秘 ・腹痛 ・食欲不振 ・偏食 ・ロタウイルス(嘔吐・下痢)・自家中毒  

 

  ・周期性嘔吐症 ・慢性胃腸炎

 

5.皮膚疾患
  ・水いぼ  ・とびひ ・小児湿疹 ・アトピー性皮膚炎

 

  ・脂漏性湿疹 ・あせも(汗疹) ・はたけ

 

6.感染症
  ・麻疹(はしか) ・風疹(三日ばしか) ・突発性発疹 ・水痘(水ぼうそう)

 

  ・流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)・百日咳 

 

  ・RSウイルス ・インフルエンザ ・ノロウイルス胃腸炎(感染性胃腸炎)

 

  ・手足口病 ・プール熱 ・ヘルパンギーナ ・水いぼ

 

※ストレス、精神に起因する疾患は安易に脳の病気としてADHD治療薬や向精神薬を使うのではなく、優しく子供と向き合い、受け入れてあげ、成長の過程としい見守ってあげましょう。そんな時こそ漢方薬がお役に立つことと思います。

子供の漢方薬

最近の子供は、家庭環境、学校環境などでの様々なストレスにさらされ、うまく処理出来なかったり、うまく適応できていない状態です。ストレスを起因とする症状は漢方では気の巡りが悪い状態であるとか、気が滞っている状態とみて、気の巡りをよくしたり気を発散させる処方を使います。その最たるものが「小児五疳薬」でその主成分が「麝香」「牛黄」です。この漢方薬は即効性があり頓服としても使えますし予防薬としても常用出来、上記の症状改善と自信をつけるのに最適です。

 

 小児の場合は、母親の影響を受けやすく。母親の精神状態が小児に反映します。そういった時には漢方独特の漢方薬服用法で母子同服と言って親子で同じ処方を飲みます。
これは大変効果があり母親の精神状態も安定し、早く子供が元気になります。

 

 また、漢方の特徴で「未病を治す」という言葉があります。今の予防医学に近いものですが、漢方の場合は養生と漢方薬を合わせたものを言います。
養生と漢方薬で風邪予防、アレルギー予防、精神安定、成長促進、体質改善など幅広く効果が期待できます。

 

子供成長促進
 特に発育・成長を助けるには栄養素だけでは足りません、それを十分活用できる機能が必要で、その機能を高めるのが漢方薬です。
子供の成長は、漢方では腎に関係すると考えます。腎を補う生薬を中心に考えます。

 

 また消化機能が弱ければ、効率よく栄養を取り込めません。胃腸が弱い子供は胃腸機能を助け、元気にする漢方薬を、貧血ぎみの子供は造血機能を高め血行を良くする漢方薬を・・・・と子供が元気に成長するための漢方薬も充実しています。
低身長は勿論のこと発育期・成長期応援漢方薬をうまく取り入れお役立て下さい。

 

 昔から「寝る子は育つ」と言われるように充分な睡眠と早寝早起きが大切。
質の良い睡眠で成長ホルモンの分泌が促進されます。身体だけでなく情緒面での発育・安定にも大切です。現代の子供は大人と同じようにストレスを感じており漢方薬の気剤である麝香が睡眠前にも大変お役に立ちます。

 

子供の秋・冬の病気(感染症)
 秋・冬は、インフルエンザは勿論のことですが、他にもRSウイルス、感染症、マイコプラズマ肺炎、ロタ、ノロウイルス、新型コロナウイルスの感染症を発症しやすくなります。
RSウイルスやノロウイルス、新型コロナウイルスに対するワクチンや特効薬はありませんので、先ず日頃から免疫力を下げないよう養生することです。それには腸管免疫(腸内フローラ)を活性化し、
自分の免疫細胞でウイルスや細菌に立ち向かえるようにしておくことが大切です。

 

 手指の消毒、おもちゃの除菌、マスク、うがいも予防効果はありますが、子供の場合なかなかうまく出来ないものです。やはり規則正しい生活、食習慣と腸管免疫が基本になると思います。

 

 風邪やインフルエンザに漢方薬は大変有効で子供の風邪やインフルエンザにもお勧めです。咳で困られる場合も多くあり、そんな時は蜂蜜を舐めることで咳が楽になります。
嘔吐下痢のお腹に来た風邪にも蜂蜜はお役に立ちます。

 

漢方芍薬堂では、安心安全な蜂蜜をご用意しています。

 

ノロウイルス感染(胃腸炎)予防対策
 吐物や便には大量のウイルスがい存在しますので、直接素手で処理しないよう使い捨て手袋・マスクなどを持ちいい、器具は次亜塩素酸ナトリウムで消毒しましょう。
石鹸、アルコールではウイルスはやっつけれれませんが、清潔にしておくことが肝心で石鹸でよく泡立てて洗いましょう。
ノロウイルス予防対策の詳細は厚生労働省のHPをご覧ください。

 

日々の生活を大切に
 先ず病気にならないのが一番。心身ともに元気な子供を育てるのは親の責任です。養生、食養生を会得して漢方薬をうまく取り入れ明るく元気なファミリーにしたいですね。
こういった時にも漢方カウンセリングがお役に立います。漢方薬だけではなく漢方的な心のケアも身に考えています。
子供の食育も大切です。漢方の食養生・薬膳をうまく取り入れ、親子で元気の元を作りましょう。

 

寝冷え
 子供は暑がりで汗もよくかきかきます。暑くて寝苦しい夜は布団をはいでしまったり、エアコンの冷え過ぎで寝冷えをしてしまいます。
夏風邪の原因になったりお腹を壊し下痢をしたりします。そんな時にも漢方薬が一番です。

ADHD(注意欠陥・多動性障害)

ADHDは、発達障害の一つで注意欠陥、多動障害のことを言います。
多動障害は、ドラえもんのジャイアンの様なガキ大将でいつも先生に注意されているのが多動で、忘れ物が多く授業も集中できないのが注意欠陥・注意欠如と言います。

 

 ADHD(注意欠陥・多動障害)の人には有名な人も多く、才能豊かで、世界では、大変な成功を遂げ、後世に名を残した人も多くいます。
モーツアルト、アインシュタイン、リンカーン、織田信長、坂本龍馬、山下清などで。いわゆる魅力的で個性的なところに特徴があります。しかし、集団生活、学校生活では、協調性に欠けることからいじめにあうこともあり、本人のQOLも下げてしまいます。

 

ADHDと漢方薬
 漢方では、小児・子供の五疳の一つとしてとらえます。疳とは子供の腺病質、神経過敏、神経質のたぐいを言い、小児五疳薬が昔から使われてきました。
漢方薬としては子供の成長を助ける漢方薬を使い、精神を安定させ自信を着け成長を促します。勿論、漢方薬と小児五疳薬との併用は大変役に立ちます。
ADHD(注意欠陥・多動障害)の漢方薬のご相談はお気軽に漢方芍薬堂へどう。

起立性調節障害

10歳前後の子供が起こりやすく、若い女性にも見られます。朝礼時に倒れるなどはこの起立性調節障害が考えられます。
寝起きが悪い、睡眠不足、低血圧貧血、不登校など様々な要因がありますが、子供の自律神経失調症とも言えます。
母親の影響も大きく関与します。母子ともに心の漢方ケアが大切ですね。漢方薬が良く効きます。

夜尿症(おねしょ)

夜間尿(おねしょ)は、成長とともに自然となくなるものですが、「5才を過ぎても週2回以上の頻度で少なくとも3か月以上連続して夜間睡眠中におねしょを認める」と夜尿症を定義しています。

 

 小学校に入学しても夜尿症は20%位あり、成人まで残る人も稀にいます。
予防としては、夕食後の水分は控える。就寝前の排尿。就寝後夜中に一度起こして排尿させるなどです。

 

夜間尿(おねしょ)と漢方
 夜間尿(おねしょ)は、子供の自律神経失調症であり、成長過程の一症状で、漢方では成長は、腎が司っていると見ます。漢方薬で腎の気の力をつけることにポイントを置きます。
腎気が強くなれば、排尿のコントロールがうまくいき、気力や自信もついていき、何事にも前向きになります。

 

つまり腎の気を補う漢方薬は子供の成長を助けて結果として夜尿症(おねしょ)を解消します。漢方薬によるおねしょ(夜尿症)の改善は、昔から漢方薬の独擅場であり私たちも多くの改善例を経験してきました。
夜尿症の漢方薬のご相談はお気軽に上郡町漢方芍薬堂へどうぞ

チック症(トゥーレット症候群)

チックは、子供の成長過程でよく見かけるクセの一種です。これが固定化し長期化することでQOLを下げます。
 症状としては、肩上げ、首振り、飛び跳ねる、たたく、足ふみ、まばたき、顔をしかめる、口をすぼめる、咳払い、鼻ならし、叫ぶ・汚い言葉の連続(トゥーレット症候群)などがあります。

 

 チックは、子供の心身症とも言え、ストレスが背景にあり、特に母子の関係の影響されるのも大きな要因と言えます。成人でもチックが一つの個性になっている人もいますが(北野武、石原慎太郎)人に与える印象は様々です。

 

【チックと漢方】
 漢方では、疳と痙攣ととらえ、気を発散させることで疳を解消し、肝・筋と関連のある痙攣を緩める漢方薬を使い、その症状の軽減と子供の心の安寧と自信を着けることにポイントを置きます。
チックの漢方薬のご相談はお気軽に上郡町の漢方芍薬堂へ<どうぞ。

小児アトピー性皮膚炎

小児のアレルギーは、心身症的な要素も考慮し見ていくことが大切です。
主なアレルギーとしては、アトピー性皮膚炎、小児喘息花粉症(アレルギー性鼻炎)があげられますが、親からの遺伝的要素も大きく影響します。
1~2才の間に自然治癒する乳児湿疹は、別のものとして見ます。

 

 漢方的に考える場合、ひとまずアレルゲンがどうのこうのと論議せず、本人自身の問題としてとらえますが、養生、食養生については、アレルゲンを意識することは重要になります。
漢方的なとらえ方考え方とは、五行論(五臓)のバランス、気血水のバランスをとらえます。アトピー性皮膚炎の場合は、肺→大腸→皮膚の関係が重要になります。
 肺気が弱くなれば衛気(皮膚のバリア)が養われず、風邪をひきやすくなります。次に脾(消化機能)が弱ければ食が細くエネルギーが得られにくく便秘、下痢、腹痛などが起こりやすくなります。
次に咽喉、鼻が弱ければ扁桃炎や中耳炎になりやすく、次に寒熱の偏在、例えば冷え症だが患部は熱感を持っている、冷えのぼせがあるなど、次に水毒、水分の摂りすぎによる体内の水滞(水分の偏在)があり、最後に気の異常(気滞・気逆)などを総合的に判断してその人に合った漢方薬を決めます。

 

 乳児期は、補気剤を中心とした漢方薬を、幼児期は、自我も目覚めだしストレスからくる肝のケアも必要となり柴胡剤も考慮に入れます。学童期は、食べ物は大人と同じようになり食毒も増えることから、さらに複雑化するのでそれを考慮し漢方薬を決定します。
子供アトピー性皮膚炎の漢方薬のご相談はお気軽に漢方芍薬堂へどうぞ。

腹痛

腹痛があり発熱していれば、胃痛であれば急性胃炎、下腹部痛であれば食中毒、虫垂炎、腸閉そく(イレウス)、急性腹膜炎などが考えられます。腹痛があり熱がなければ胃痛であれば胃潰瘍、下腹部痛であれば鼠経ヘルニア、腸重積症などが考えられます。

 

 しかし一般的に一番多いのは心因性の腹痛で、よく見られる症状は、朝、保育園や学校に行く前に急にお腹が痛いと訴えるケースです。
お休みの日は何ともありません。毎朝腹痛が起きる子供もいれば、特定の曜日だけお腹が痛くなるという子供もいます。腹痛に加え下痢を伴う場合もあります。

 

 これは子供の自律神経失調症であり子供なりにストレスを感じています。保育園や学校の生活や人間関係からくるストレスであったり、母親からくるストレスであったりします。
些細なことでも子供はストレスを感じます。親がよく子供の話すことを聞いてあげコミュニケーションを取ることです。

 

腹痛の漢方薬
 腹痛を起こす子供は、どちらかと言えば虚証でシャイな性格と言えます。食も細く、偏食をしていたり、どちらかと言えばやせ形で、太っていてもぽちゃぽちゃしています。
そういった子供は、疳が強くお腹が筋張っていることが多く、時には動悸がしたりします。

 

 漢方では、子供の元気はお腹からと考え、お腹から元気にする漢方薬を使い、体質改善を行います。日々の食養生、養生、母親の接し方も大切で、漢方薬をのむことでだんだん自信がつき、風邪や中耳炎にもかかりにくくなります。

子供の漢方相談は上郡町の漢方芍薬堂へ

 

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