獅子王 凱(ししおう がい)

 GGG機動部隊隊長。GGG研究開発部長の獅子王麗雄博士を父、スーパーバイザーの獅子王雷牙博士を叔父に持ち、ルネ・カーディフの従兄。三機のガオーマシンを自在に操り、ウィルナイフで戦う。
 少年のころ、母「」が人類初の有人木星探査船ジュピロス5と共に消息を絶ったことをきっかけに宇宙飛行士の道を志し、2003年、高校3年生の時、史上最年少の宇宙飛行士として新型シャトルスピリッツ号を駆ってギャレオリア彗星の観測の為、単身宇宙へと旅立つが、地球に飛来したEI−01と接触。瀕死の重傷を負う。そこでギャレオンに救われ、地球へ帰還。その生命を維持する為、ギャレオンのもたらしたオリジナルのGストーンを基にサイボーグへと改造される。
 左胸部のマシンハートを主動力とし、左腕部ガオーブレスに埋め込まれたGストーンが各生体機能の調整を行なっている。また髪の毛状の燃料電池エネルギーアキュメーターは新陳代謝の制御とエネルギィ供給を行なう重要な機関である。
 有事の際はイークイップする事により、戦闘モードへシステムを移行。パワー、スピードを共に通常より30%余り上昇させる事が出来る。またハイパーモードを発動させれば、短時間ではあるが、更に15%の能力上昇が可能であるが、これは大量のエネルギーを消費するほか、ガイの身体にかかる負荷も激しく頻繁には使用できない。
 時速60kmの走行速度と岩をも砕くパワーを誇る(自称)人類最強のサイボーグだが、そのメカニズム自体は非常にデリケートなものであり、過酷な戦闘によりガイの身体は幾度と無く異常を訴えている。最近はこれまでのデータの蓄積や新ツールの開発、そしてマモル少年のサポートなどにより、その負担は軽減されてきてはいるものの、常に戦闘に身を置くガイの生命は、非常に微妙なバランスの上に成り立っている事に変わりはない。
 普段はマモル少年を弟のように可愛がる優しく包容力のある好青年だが、心のうちには熱い闘志と燃える正義感を持ち合わせている。そのため時々キレて暴走する事も。機動部隊オペレーターの卯都木命とは高校以来の付き合いで、相思相愛の間柄。一応地球外知性体を倒すまで恋人としての付き合いはなしという約束になっている(スペシャルドラマ1参照)が、どうも有耶無耶のうちに反古にされているようだ。
 ちなみにサイボーグといえども食事は可能であるが、これは単なる精神的娯楽、味を楽しむ為のものであって、栄養を摂取しているわけではない。食物は全て体内で焼却されてしまっている。その為かどうか、コンニャクが大の苦手。    
   Gストーンを共鳴させる事によりギャレオンとフュージョンが可能。ガイガーの中核となり、更に大河長官の承認の下、三機のガオーマシンとファイナルフュージョンする事でガオガイガーへと変形・合体する。その力は時としてスペックや計算をも打ち破るもので、その点は理屈家の氷竜も認める所。
   GGG機動部隊の中でも最も戦歴が長く、戦闘経験が豊富である。元宇宙飛行士ということもあって正確な動作と臨機応変の決断力に優れ、時には突飛とも言える発想で特殊ツールを使いこなす。その自由な発想と傷を負うことを恐れない勇気が、GGGと人類に勝利をもたらしてきた。もっとも、後先考えない行動も多々見られ、その意味では火麻参謀とよく似ている。
   イゾルデでの邂逅よりゾンダリアンピッツァとはいわばライバル的な関係にあり、それはピッツァがソルダートJに生まれ変わってからも変わることなく続いた。
   東京を舞台としたゾンダリアン最終作戦において、EI−01との因縁に決着を付け東京を解放するが、弾丸Xファイナルパワーアップの反動により身体機能を停止。マモル少年のGパワーにより奇跡の復活を遂げたのも束の間、機界31原種の前に完膚なきまでに敗北する。ZX−04戦より前線に復帰。
   木星決戦に参加するも乱戦の最中、眼前で父を失い木星に墜落。木星のガスの海でザ・パワーを仲介してギャレオンに残されたカインの意識と出会い、マモル少年と生命あるものの運命を託される。さらにザ・パワー意識体となった両親の力を借りて、ザ・パワーを吸収。木星より脱出してGGG機動部隊にザ・パワーを授け、原種軍団を文字通り粉砕した。Zマスター体内への潜入作戦では、肺原種胃原種を排除して心臓原種の静脈にキングジェイダーの侵入口を確保することに成功した。
   機界31原種の撃滅に成功したものの、新たに現れた機界新種ゾヌーダがミコトを素体として出現。アマテラスを乗っ取って地球に降下したを追撃するため機動部隊のAIを搭載したガオーマシンと共に地球に降下。マモル少年のサポートの下にファイナルフージョンを敢行し、激烈な格闘戦の末ゾヌーダロボを打ち倒した。
   その後、ゾヌーダの浄解に成功し、ミコトの救出を果たすと同時に彼自身も生身の体を取り戻し、Gストーンとの生機融合体・エヴォリュダーとして生まれ変わった。彼の左腕にはGストーンの緑の光が宿っており、その作用か人間を遥かに上回る身体能力を獲得した。またこれによりサイボーグ体ゆえの身体機能の不具合も解消されている。
 エヴォリュダーとなったガイは自らの能力を地球圏の平和回復のため使うことを決意。GGG機動部隊に留まり、バイオネットなどの国際犯罪組織と戦い続けている。その彼にギャレオンに代わる戦力として与えられたのが緑の星と地球の技術を融合して開発されたファントムガオーと新型ガオーマシンである。エヴォリュダー・ガイはファントムガオーとフュージョンすることでメカノイドガオファーに融合変形することができ、更に三機の新型ガオーマシンとファイナルフュージョンすることで地球初のファイティングメカノイドガオファイガーとなるのである。ガイとガオファイガーの活躍によりバイオネットの大型機械を用いた大規模破壊活動は急速にその数を減らしつつあるが、同時にバイオネットの犯罪がより地下組織的な色彩を帯び、摘発や検挙が困難化している。
 2007年帰還したマモル少年とギャレオンによるQパーツ強奪事件に際し、京都においてマモル少年のフュージョンしたスターガオガイガーと交戦、壮絶な戦いの末これを撃破することとなってしまう。このマモル少年はその直後にレプリジンと判明したが、ガイの心に残された傷は決して浅くはなかったようだ。事態の真相を解明するため、国連軍の包囲をも突破してGGG新機動艦隊とともに三重連太陽系を目指す。しかし、たどり着いた複製された地球において単独でソール11遊星種と接触、宇宙収縮現象の真相を知り現象を食い止めるべくソール11遊星種・パルパレーパに戦いを挑むが敗北、捕虜となりケミカルボルトを埋め込まれて遊星種の尖兵とされてしまう。ケミカルボルトによってその身体能力を極限まで引き出されたガイのパワーはキングジェイダーをも圧倒したが、複製機動部隊の捨て身の行動によって行動を停止。ミコト、マモル少年との三位一体の浄解によってケミカルボルトの支配から脱出し、ジェネシックマシンの力を得て再び遊星種に戦いを挑む。 
 獅子座生まれのA型。声優は檜山修之さん。  

   分類 Human
   型式 サイボーグ
   身長 201cm
   体重 125kg
   年齢 20歳
   GSライドクラス 機密
   構造 アルミリチウム合金骨格
   主動力機関 マシンハート
   電源 エネルギーアキュメーター
   最大出力 500kw(約600馬力)
   各部駆動装置 磁性流体アクチュエーター
   イークイップ総所要時間 2.304sec
   イークイップによるパワーアップ +30%
   緊急出力;ハイパーモード 750kw(約1005馬力)
   ハイパーモード制限時間 180秒
   最高走行速度 61.5km/h
   ハイパーモード時最高走行速度 92.0km/h以上
   装備 ウィルナイフ/ガオーブレス/プロジェクションビーム/アルティメットアーマー
   備考 右胸部ハッチに通信システムおよび簡易ホルダーを内蔵。獅子王凱自身の感情の高まりにより以上のスペックを上回ることがある。
                                  (以上はサイボーグ時のスペック)