ギャレオン

   すべての物語の発端となった謎のメカライオン。天海勇夫妻からは、冬の北海道で遭遇したことから、一貫して「北極ライオン」と呼ばれている。
   ゾンダリアン機界最強7原種パリアッチョに「カインの遺産」と呼ばれる存在。8年前(1997)天海夫妻マモル少年を託し、その6年後(2003)飛来したEI−01を撃墜。重傷を負った獅子王凱を救い出すも、日本の宇宙開発公団の敷地内に墜落、そのまま極秘裏に公団の保護するところとなる。その際Gストーンをはじめとする様々なオーバーテクノロジーを人類にもたらした。そのまま、長らく休眠状態にあったがEI−02の出現と、それを感知したマモル少年に感応するかのように覚醒し、活動を再開した。
   その内部には緑の星の指導者にしてギャレオンを建造したと考えられているカインと思しき人物の意識が封じられている。そのためある程度の自律行動が可能であるが、GGGではその意識とのコミュニケーションにはほとんど成功しておらず、時にGGGやガイの制御を離れて行動することもある。ただしその行動原理は明確で、マモル少年の生命保護を第一としている。そのため行動把握が容易である事、マモル少年の生命保護はGGGにおいても最重要課題のひとつである事、そしてギャレオン自身とガイ、ひいては人類との信頼関係の醸成を図る事等を踏まえ、現状においてはGGGの活動に大きな支障は生じないと判断され、自律行動を抑制するような措置は特段に取られていない。
   なお、木星決戦の際には、ザ・パワーと接触したことでカインの意識が一時的に活性化し、ガイと対話を果たしている。
  個体としての戦闘能力は決して高いとは言えないが、四肢を用いた走行はあらゆる地形を踏破し、Gインパルスドライブによって大気圏内の飛行、水中航行、および宇宙空間での活動が可能である。近接格闘装備としては、ギャレオンファングギャレオンクローを備え、ゾンダーバリアを分解可能なメルティングウェーブを発生させる事が出来るほか、ある程度の自己修復能力も有しており、先述した自律行動可能な点も併せて、スタンドアローンに極めて近い運用が可能になっている。またマモル少年の危機に際しては各種能力の著しい向上が確認されている。更には未だその機能が完全に解明されていないブラックボックスを内蔵しており、人類が確認できていない機能の存在も予想されるなど、大きなポテンシャルを秘めている。
   ガイとはオリジナルのGストーンを介した絆で結ばれており、プロジェクションビームによって呼び寄せる事が可能。互いのGストーンを共鳴させることによりフュージョンしてガイガー、更にファイナルフュージョンを経てガオガイガーとなる。
   覚醒直後に廃棄物集積島から出現したEI−02と交戦状態に入る。強力なバリアシステムによって有効な打撃を加える事が出来ず、冷凍光線による反撃を受け撃墜されるが損傷自体は軽微で、その後自力で戦線に復帰し、最終的にはEI−02の撃破に成功。以後、ガイのサイボーグ体の不調、ファイナルフュージョンプログラムの不備など、さまざまな懸案を抱えながらではあったが、GGG機動部隊の中核戦力として運用され、ゾンダーおよび機界31原種の撃滅に多大な功績を上げた。非常時は三段飛行甲板空母、あるいはディビジョンT「高速転槽射出母艦イザナギの専用格納庫でお座りしている。
 機界新種浄解された後、マモル少年と共に宇宙のいずこかで機界文明と戦う人々を救うため、宇宙へと旅立った。
 2007年夏、全身が真白な状態でマモル少年とともに帰還したが、京都でのガオファイガーとの戦いに敗北し破壊される。このギャレオンはQパーツによって複製されたレプリジンであった。
 その後復元された三重連太陽系において、本来は三重連太陽系再生復元プログラムであるソール11遊星主に対するアンチプログラムの中核として、遊星主の活動を阻害、あるいは遊星主そのものの破壊を主目的として建造されていた事が判明する。しかし、機界31原種による星間侵略が激化したために、緊急措置としてプログラムを改変し、原種に対抗する実力兵器として運用されていた。機界新種の殲滅の後、三重連太陽系に帰還したマモル少年によってGクリスタル内でプログラムの復元を行い、本来の機能と姿を取り戻す(この状態を特にジェネシックギャレオンと呼ぶこともある)。原種に対抗するにあたりプログラムが改変されたのは、本来のそれが対遊星主に特化したものであったためと、ジェネシックオーラの無限波動による破壊力があまりに強力であったために、侵略に対する抵抗防衛システムとしては運用しがたい、即ち、防衛すべき惑星そのものまでも破壊してしまう可能性があったからである。
 プログラムの復元完了後、ガイと共に戦線に復帰。この復元によって対遊星主アンチプログラムの中枢機能を回復し、ジェネシックマシンとの合体、すなわち、ジェネシックガオガイガーへのファイナルフュージョンが可能になった。

   分類 G−stone Drived Brave Robot
   型式 宇宙メカライオン
   全長 9.8m
   重量 112.5t
   内臓タンク総量 34t
   搭載AI型式 GYAREON(Cain)
   GSライドクラス 機密
   構造 シームレスマウント
   動力 Gドライブ
   出力 over120000kw(160000馬力以上)
   最高走行速度 440km/h
   最高飛行速度 2.5Mach
   飛行システム Gインパルスドライブ×2
   飛行システム推力 525.5t×2
   フュージョン総所有時間 23.166sec
   バリアシステム Gパワーバリアシステム
   バリアシステムによって耐久可能な最大衝撃負荷 4.496×1013J相当
   物理防御システム レーザーコーティングG装甲
   物理防御システムによって耐久可能な最大衝撃負荷 5.482×10J相当
   装備 ギャレオンファング/ギャレオンクロー
   備考 その咆哮「ギャレオンロアー」はバリア分解作用がある