私は20代の頃、3日に1箱ペースで喫煙していたことがありましたが、本格的に吸うようになったのは、調査士の試験勉強を始めた時からです。
勉強仲間がヘビースモーカーだったもので、ついつい自分も吸うようになってしまったのです。
飲みに行けばお開きまでバクバク吸い続けてしまうので、翌朝の歯磨きは胃袋が裏返しになりそうなくらい苦しい思いをします。
具合悪いのなんのって、「もう酒もタバコも絶対やめるぞー!」と何回決断したことか・・。
前歯だけチョコチョコとブラシして終わり。そんな経験ありませんか?
そんな私だったんですが、ある衝撃的な出来事でスパッとやめることができました。
数年前のことです。
ある臨床医の講演を聞く機会があって、その内容はタバコと肺ガンの因果関係に関するものでした。
その臨床医(医学博士)曰く、「病気の中で最も悲惨なのは肺ガンで死ぬことですよ皆さん!」
「臨終では、酸素100%でもガス交換できずに意識がはっきりしていながらジワジワと首を絞められるようにして死んで行くんです・・。」
時折涙を浮かべながら訴える医師の体験談を聞いてるうちに、「もしかしてそれは自分の姿なのかもしれない!」と思ったら、もうタバコを吸う気にはなれませんでした。
医者はこうも言ってました。
「医者として最も無力さを感じるときは、患者が亡くなる時です。」
「意識がしっかりしている患者を看取るほどつらいことはありません」「力になれないのは本当に悲しいことです」
この言葉は今でも忘れられません。
最近の公共施設や飲食店など、禁煙という表示がかなり増えました。条例で歩行喫煙の禁止、受動喫煙の問題を放置していた自治体は損害賠償を命じられる判決も出されましたので、いよいよ愛煙家は肩身の狭い状況に追いやられることになります。
禁煙してみると、体の調子が全然違いますね。
ごはんの味も良くなりますし、疲労回復が早まります。
そして自分が受動喫煙状態になると、ホントにホント頭に来ます。
「なんでお前の煙をオレが吸わなきゃならんのだ!」
「オイ!そのタバコやめろ!」
と、ちっちゃな声で怒鳴りながら、ヤンキー兄ちゃん、ヤンキー姉ちゃんから遠ざかる中年の私なのであります。
ところで、調査士として右も左もわからない頃、親身になって指導してくれた恩人の先輩調査士さん
この場を借りてメッセージをお伝えします。
「先輩!禁煙しましょう!」
「お互い元気で長生きしましょう!」
今でも先輩や後輩の先生方に助けられながら何とかやっている私は幸せ者です。感謝!
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