戦わずして勝つ−開業マニュアル−

土地家屋調査士は、土地の境界に最も詳しいスペシャリストです。
土地・建物の調査、測量、登記に関する仕事で社会に貢献しています。

開業マニュアル

17.戦わずして勝つ

いい響きだと思いませんか?「戦わずして勝つ!」

いったいどんな事かというと、戦闘状態の場所へわざわざ出ていって猛者達を相手に戦うようなことは避けましょうということです。

一番いい例が住宅営業です。
住宅展示場へ足を運ぶお客さんは、かなりあちこちの展示場を見学して勉強している人が多いものです。いろいろな資料を集めてそれなりに目が肥えている場合がほとんどです。

基礎はどうなっているか、耐震構造かどうか、屋根の材質は、2×4工法、在来工法、エアサイクル、オール電化、などなど。

そういったすぐにでも契約しそうなお客さんからアンケートを書いてもらい、その連絡先を頼りに電話したり直接訪問して営業するわけですが、このような見込み客に対する競争率は、かなり激しいものになりがちです。

当然、何社もの大手ハウスメーカーの営業マンがしのぎを削って、お客さんの争奪戦を展開しているわけです。

必然的にそうなりますよね。だってそのようなお客さんは、あちこちの展示場でアンケートをいっぱい書きながら見学しているわけですから。

大手メーカーなら資本力があるため、住宅展示場の家を何千万もかけて建築し、年間数千万円の維持費を払いながら、広告宣伝費を湯水のように費やし、営業マンをたくさん雇って契約まで持っていく戦略でも大丈夫かもしれません。

各メーカーのこだわり工法など特色はそれなりにあるでしょう。しかし、最後には必ず価格競争に巻き込まれることになります。

このような戦いを繰り広げているリング上に、小さな工務店が同じ戦略で対抗しようとしたらどうなると思いますか?

とてもじゃないけど太刀打ちできませんね!

このように解説すれば常識的にわかる話でも自分が当事者となると、全然見えなくなってしまうこともまた事実です。
ではどうしたらいいのか?

それは、「戦わないこと」です。
「戦わない」といっても、「逃げる」ということではありませんよ。

知恵を働かすためにお金はかかりません。
石を絞って水を出すようなイメージで脳みそに汗をかいて戦略を練ってみて下さい。

要するに大手メーカーが手を出さないところや、全く気づかないような戦略を持つ必要があります。しかも極力無駄な経費をかけずに実行に移せる具体的なものを真剣に探すわけです。

このようなことを土地家屋調査士の営業戦略に落とし込むとどうなるか。
そうです。同じように猛者が戦っているリングでは戦わないことが一番の戦略になるわけです。

具体的にどうしたらいいのか?

要するに、差し迫った必要を感じている「いますぐ客」を見つけようとすると、百戦錬磨の大手(大事務所など)がしのぎを削っている戦場に出かけて行くことになります。

そうではなく、現時点では仕事を依頼するような差し迫った必要を感じていないけれど、アプローチを続けて行くことによって依頼してくれそうな、「そのうち客」に焦点を絞って戦略を練ることです。

できれば、そういった見込み客が喜んであなたのアプローチを待ち望んでくれるような仕組みを作ることが出来れば申し分ありません。

そのような地道な活動を続けていくと、信頼関係は圧倒的に強固なものになります。そこに他社の入り込む余地はありませんので、結果的に価格競争に巻き込まれることもなくなります。

これが「戦わずして勝つ」ことです。

実はこのホームページで何回かご紹介した「あなたの街の登記測量相談センター」のシステムが、「戦わずして勝つ」戦略に基づいて開発された道具なのです。私は実際に使ってみて効果を実感しているところです。

そんなの本当か?と思った方、手前味噌になりますが、当サイトの私の書いた文章を通して、最初よりは私に親しみを感じていらっしゃいませんか?
それが答えです。

私は、過去に3年間に渡りマーケティング(見込み客を集めること)を真剣に学びました。東京に良い情報があると聞けば仙台から頻繁に出かけて行き、実績のある講師のセミナーを何度も学んで研究しました。

しかし、いくら良い情報を学んでも、実際に土地家屋調査士事務所にピッタリ当てはまるシステムを見つけることは、残念ながら出来なかったのです。

そこで、自分が理想とするビジネスシステムに必要な道具がないのであれば、「作るしかない」と決心し、土地家屋調査士の資格を持ちながら、システム開発を得意とする友人に話を持ちかけ、生まれたのが「あなたの街の登記測量相談センター」なのです。

このシステムに参加すると、地域密着型のインターネット支店を持つことができるだけでなく、希望者にはインターネットを活用したマーケティングシステムも提供してくれます。

ご興味のある方は詳細情報へのアクセスをご請求なさることを勧めします。
詳細情報(あなたの街の登記測量相談センター)

と言うことで、若干宣伝色が濃くなってしまったかもしれませんが、参考にしていただければ幸いです。


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