仕事はまとまって来る−開業マニュアル−

土地家屋調査士は、土地の境界に最も詳しいスペシャリストです。
土地・建物の調査、測量、登記に関する仕事で社会に貢献しています。

開業マニュアル

14.なぜか仕事はまとまって来る

仕事とは不思議なもので、忙しい状態をめがけて続々と舞い込むことがよくあります。

それぞれの仕事には何の関連性もないのに、建物登記が続いたり、土地の仕事が続いたり、それも同じような内容が重なったりします。

暇な時にも来てくれれば都合がいいのに、「よりによってなんでまた忙しい時を選んで来るのかなあ」と思ったことのある調査士さんは私だけではないと思います。

つまり、仕事がまとまってやって来る現象が良くあるんです。

人間にはバイオリズムという波がありますが、同じように仕事にも波が存在するようです。

何度かそのような現象を体験すると、なんとなく予想できるようになりますから不思議です。なので、うまくそのような波に乗ることが出来るか、乗り遅れるかは事務所経営にとって非常に重要です。

なぜそのようになるか具体的な理由はわかりませんが、漠然と言えることは、核となる比較的大きな仕事を常時持っているかどうかがポイントじゃないかと思います。

例えば3ヶ月から1年という長期の仕事を抱えていると、磁石に吸い寄せられるように中ぐらいの仕事、建物登記のような小さな仕事などが集まって来ます。

年中このような状態をキープできれば、儲かる事務所になるんでしょうけどね・・。

ですが、ここで安心しているとあっと言う間に閑古鳥が大群でやって来ますので気をつけましょう。

要するに、儲かっている時にこそ次の営業に踏み出さないと次につながる、大きな仕事が来なくなり、サイクルが崩れてしまうのです。

つまり、磁石がなくなり吸い寄せられていた仕事もパタッと止まってしまうような感覚です。

こうなってからだと、あの儲かるサイクルになるためには、イヤと言うほど時間がかかってしまうのも珍しくありません。

ですから、良いときは最悪を考え、悪いときは最良の状態を夢に描き、自分の心を冷静に分析する余裕と実行力が必要ではないかと思いますが皆さんはどのように思いますか。


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