心一つの置きどころ−開業マニュアル−

土地家屋調査士は、土地の境界に最も詳しいスペシャリストです。
土地・建物の調査、測量、登記に関する仕事で社会に貢献しています。

開業マニュアル

21.心一つの置きどころ

私は調査士になってから家族に申し訳ないと思うことが多くなりました。
サラリーマンの時と比べて家族とのレクリェーションがめっきり減ってしまったからです。

ホームページにも書いてますが、「自由業は不自由業」ということです。

つまり、「時間があるとお金がない、お金があると時間がない」もう一つ「お金がなくて時間もない」も付け加えておきましょう。(^_^;
しかし、何が心の支えかと言えば、やはり家族でしょうね。

しかし、家族を大切にしようと思っていても、個人事業でやっているとどうしても家族をいたわる余裕がなくなって来ます。実はこの部分が問題なんです。

結局人生といっても、それを決定するものは、心なんですね。心の置き所・自分の進む方向をまず決めることが、最初にやるべきことであったと、今になって思います。

開業当初は、仕事を取ること、仕事を覚えることに意識が集中していますので気づきませんが、しばらくすると調査士を仕事にして生きて行く先を明確にしておかないと、ある日突然、空虚感が襲って来ます。

自分は調査士になって最終的にどうなりたいのだろう・・。(ーー;)

このことをまずじっくり考える必要があると思います。
私の場合は「家族を大切にしながら自分のやりたいことをやる」ということにしました。

自転車に乗ってる時、足もとだけを見て走行していたら非常に危険です。
誰でも適度に進む先々を見ながら走るのが普通ですね。しかし、それ以上に大切なのが行き先と目的ではないでしょうか。それが最初からなければ漕いでいる意味がありません。(トレーニングなら別ですが)

人生も同じことで、目先の幸不幸に一喜一憂していては、進む方向を見失いかねません。
そこで大切なのが、「心ひとつの置きどころ」だと思います。

不思議なもので、楽しくないと思っていることでも、見方を変えると、楽しくなってくるものです。
私達は、子供の頃から「やるべきこと」を与えられて、それをこなすことを教育されて来ました。

そこには、楽しくワクワクする感情は湧いて来ません。いつも何かに追われているような状態です。

そこで思うことは、「やるべきこと」から「やりたいこと」に考え方を切り替えるか、本当にやりたいことだけをやるという方向へ行動の中味を変えて行く必要があると思います。

このようなことを考えるようになってからは、人生80年どうせ生きるなら、いつも不平不満を言っているよりも、何か楽しいことを見つけて、いつもワクワクドキドキする人生を生きて行こうと思うようにしています。

そこで心が軽くなる感動の本をご紹介したいと思います。
中村天風著『君に成功を贈る』

私は最近、中村天風さんの本を参考に、次の言葉を唱えて眠るようにしています。毎日続けていると思い悩むこともなく胃袋にもいいようです。

「今日一日、本当にありがとうございました。本当にうれしく、ありがたく、これから休ませていただきます。」

ということで、今回はここまでで〜す。v(^^)v
今回は少し哲学的な話になってしまいましたね。


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