ホームページは支店−開業マニュアル−

土地家屋調査士は、土地の境界に最も詳しいスペシャリストです。
土地・建物の調査、測量、登記に関する仕事で社会に貢献しています。

開業マニュアル

15.ホームページで支店を作ろう

ホームページの目的別分類

皆さんの中にもインターネット上にホームページ(HP)を立ち上げた方もいらっしゃることでしょう。

HPを立ち上げる理由は様々だと思いますが、大きく分けると2つに分かれます。つまり、趣味のHPと仕事のHPです。

ここでは仕事のHPについて書いてみたいと思います。
仕事のHPはさらに3つに分けることができます。

1、ショールーム型(イメージ提供)

2、支店型(営業拠点)

3、販売型(店舗)

企業の多くが立ち上げているパターンは1のショールーム型です。
ショールームは通常、お客さんが立ち寄って商品を見たり、パンフレットを受け取ったりする目的のために設置していますが、現実には多額の費用がかかります。

しかし、インターネット上に仮想のショールームを作っても、それほど費用はかかりません。さらに、営業時間の制限もなく24時間365日フル稼働させることができます。企業イメージをPRすることが主な目的になります。

次の支店型ですが、目的は営業拠点です。

現実の世界では支店に勤務している営業マンが支店を拠点として、営業活動をしています。
この営業マンを雇わないで、かわりに電子メールを送信することで、営業活動を行うわけです。

具体的にはホームページ上で、お客さんにメールアドレスを登録してもらったり、直接営業してアドレスを教えてもらい、そのアドレス宛にメールを送信します。

そこで注意を要するのが解除の方法です。いちいち発行者に解除依頼しなくても、お客さん側で解除できるようになっていれば迷惑メールにはならないわけです。

最近は、この営業拠点型ホームページによって個人でも急速に商売を拡大することが可能になって来ました。

最大の魅力は、ほとんど人件費がかからないということです。商売の種類にもよりますが、ほとんどのやりとりは電子メールとホームページが自動でやってくれますから、営業経費を低コストに抑えることができます。

3つ目が販売型です。

このタイプは店舗です。つまりオンラインショップのことですが、お客さんにホームページ上で商品を紹介して購入してもらうタイプです。

ショールーム型や支店型は、主に情報提供の役割が高いのですが、店舗型はホームページ上で商品を直接販売します。

実際の店舗では営業時間の制約や人件費がかかりますが、インターネット上で自動的に運営することができ、経費を抑えることができます。

以上3パターンの概略でしたが作る難易度は、簡単な順からショールーム型、支店型、店舗型となります。

ホームページを作りたいと思っている方の多くが、具体的にどのような支店を作ったらいいのかを充分に検討しないで、安易に作成会社に依頼してしまうことです。

土地家屋調査士の業務はサービス提供型になりますから、3つのタイプの中で最も有効なのが、「支店型(営業拠点)」になります。

参考までに、私の支店はこれです↓
土地家屋調査士結城輝夫事務所

インターネット上には様々なホームページがありますが、3タイプのうちのどれに当てはまるかという視点で勉強するのも面白いと思います。

インターネット利用者の特徴

ホームページを作って仕事に役立てられないかと誰しも思うわけですが、インターネット利用者の特徴をわかって作成しないと、無駄な労力になりかねません。

人の目を引きつけようとするあまり、くるくる回る絵や動画を使って派手なトップページを作っているサイトを見かけることがあります。

しかし、ホームページを訪れる人々が求めているのは自分に役立つ情報です。つまり、文字情報の中味がしっかりしていれば、難しい技術を駆使した画像は全く必要ないのです。むしろ逆効果でさえあります。

私のホームページもほとんどが文字情報です。それでもトップページだけで立ち去ることは少なく、ほとんどが5ページ以上閲覧してもらっています。

もう一つ、利用者の特徴で押さえておかなければならないのが、読むか読まないかの判断に要する時間は8秒以下ということです。わずか8秒ぐらいで判断されてしまうわけですから、メモリーの負荷がかかる動画などを使って表示に時間がかかったりすると、それだけで読むのを諦めて他のサイトに移ってしまいます。

ですから、素人っぽい作りのホームページでも訪れた人にとって価値のある情報をたくさん掲載することができれば充分だということです。

3つ目の特徴は、気に入った情報を知りたい場合、それが無料だと反応が高くなります。つまり無料が好きなんです。私もそうですが、人気サイトの連載ノウハウ講座などは喜んで登録しますし、メルマガもそうです。

そして、予想した通り情報の質が良かったりすると「やっぱり俺の目には狂いはなかった」と悦に入ってるわけですね。

それでは今回のまとめです。

特徴1 せっかち

特徴2 文字が好き

特徴3 無料が好き

ホームページを作る際には、これらのことを参考にしてください。


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