資格取得が、幸運なのか?不運の始まりか?

土地家屋調査士は、土地の境界に最も詳しいスペシャリストです。
土地・建物の調査、測量、登記に関する仕事で社会に貢献しています。

調査士になりたい?

調査士になるな!

土地家屋調査士になるな!

私は商売仇を減らすためにこんなことを言っているのではありません。土地家屋調査士になることが本当に正しい選択なのかどうかじっくり見極めて欲しいのです。

どの事業も、成長期、安定期、衰退期があります。土地家屋調査士という職業が大当たりした時期は、昭和40年代から始まった住宅ラッシュです。そのころ開業した調査士は本当にウハウハだったでしょう。

市場のライフサイクル

しかし今は低成長の時代です。ウハウハだった先輩達でさえ仕事が取れない状況なのです。

受験生の皆さんは、どんな雑音が入ろうとも合格を目指して頑張っていることでしょう。
私がこのようなことを書いたことで、少々がっかりされた方もいらっしゃるかもしれません。
ただ、試験は甘くないですが、それ以上に合格後の現実は甘くないということをわかった上で挑戦して欲しいのです。

これは、私が体験した失敗の数々から自信を持って言えることです。

充分な戦略を練って、良い人脈を広げながら開業に踏み切るのならいいのですが、何の策もなく行動を起こすのであれば、貴重な時間とお金をドブに捨てることになりかねません。

しかしながら、暗い話ばかりでは申し訳ないので、真剣に土地家屋調査士になろうとしている皆さんが少しでも希望を持てるような見方を取り上げてみたいと思います。

それは、「商売成功のツボ」で書いてある人口構成ピラミッドにあります。
確かに団塊の世代(第一次ベビーブーム)の不動産需要はピークを過ぎましたが、その子供達の世代(第二次ベビーブーム)が不動産需要を迎えています。
この世代のニーズをいかにつかむかが今後の10年を占うためのキーポイントになります。

人口ピラミッド

このような視点から将来を展望すると、1つは高齢化社会の介護にからんだアプローチと、団塊の世代(第二次ベビーブーム)の不動産需要が私たち土地家屋調査士に残された最後のチャンスだろうと思います。

ただし、過去の高度経済成長時代と違い、需要よりも供給が勝っている現状で業績を上げて行くことはそう簡単ではないと思います。
そこで必死に頑張って脳みそに汗をかいた人達がこれからの時代を引っ張って行くことになるでしょう。

いずれにしても自己責任が鮮明になってきた現代社会で生き残るためには、受験生であろうともこの点を無視することはできないということを心しなければなりません。

これらのことを十分に理解した上で調査士になりたい方は・・・・・クリック