見栄っ張りはやめよう−開業マニュアル−

土地家屋調査士は、土地の境界に最も詳しいスペシャリストです。
土地・建物の調査、測量、登記に関する仕事で社会に貢献しています。

開業マニュアル

25.見栄っ張りはやめよう

日本人が家を建てる時、真っ先に考えるのは「リビングをどうするか」「外観をどうするか」だそうです。テレビを囲んでの家族団らん、お客さんを招いてホームパーティなどマイホーム建設の夢は広がります。

しかし、多くの米国人はというと、最初に思い描くのが「寝室」のプランだそうです。
寝室が一生のうちで最も過ごす時間の多い空間だからなのだそうです。8時間寝るとすると人生の3分の1は寝室にということになります。

言われてみれば「なるほど!」と思いました。
理想的な広さとなると20畳は必要で、さらにバスルームとトイレ、クローゼットが完備されているような・・・。

つまり寝室に関しては、ラブホテルのような間取りがいいのだとか。

ちょっと脱線しましたが、私たち日本人の多くが「他人にどう思われたいか」が重要で「自分はどうしたいのか」ということについては無意識に我慢することのほうが多いようです。

これはホント、疲れますね。
構造的に無駄な出費にも直結します。

恥ずかしながら私も外車を購入したことがありました。外車というのは維持費が半端じゃありません。

ある先輩が、外車を持っている理由を話してくれたことがありました。その先輩が言うにはお金が急に必要になったとき、国産車よりも換金性が高いし古くなっても価値が下がらないから。

と言ってました。
それは違いますね。換金できたとしても間違いなく損します。

外車に限らず高級国産車でも車を持つということはドラ息子を持つことと同じで、金食い虫に他なりません。

車は3年落ちの中古車を廃車まで乗り潰すのが一番ですね。今はプラドに乗ってますが走行距離はたったの23万キロです。月までの距離が38万キロですから、あと15万キロは走ってもらわないとと思っています。(何の根拠もない数字ですが)

ついでに言ってしまえば、家も中古住宅を買う方が新築物件を買うよりも断然安いです。数年で数百万円から1千万円以上も下がるのですから、無理して多額のローンを組むのがバカらしくなってしまいます。

さんざん無駄使いをしてきた私の感想としては、節税しながら売り上げの最低1割は貯蓄に回すことだと思います。
例えば小規模掛金制度を利用するのが節税にも役立ち最良の選択ではないでしょうか。預けてしまうと簡単に下ろせないのが痛し痒しですが。

で無駄な外車は即刻手放しましたが、避けられない必要経費もたくさんあり、例えばCADソフトのバージョンアップ料や業務に関する書籍類、研修費など人材教育に関する経費、事務所のシステム改良に関する経費などは必要は投資でしょうね。

とにかく見栄っ張りから出費する経費をいかにコントロールして折り合いを付けて行くかだと思います。

そうは言っても、自分だけならともかく家族を抱えているとなかなか思うように節約できないのもまた事実で、お互い悩みは尽きませんね。


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