心筋梗塞

心筋梗塞は、狭心症と合わせて虚血性心疾患と呼ばれますが、心筋梗塞は、狭心症と違い、心臓に送られる血液が冠動脈の狭窄や血栓のつまりで送られなくなる状態で、強い胸痛の発作を起こし、緊急の治療が必要になります。
 心筋梗塞の症状は、胸を締め付けられるような強い痛みで左胸、左肩、背中、首など左寄りに起こります
その表現は、胸の圧迫感であったり、胸が焼けるように痛い、胸苦しいといったようなものです。

 

 発作が始まるまでには、前兆そして1週間から数週間前に狭心症の発作があることがあり、そのサインを見逃さないことです。
原因としては、動脈硬化、高血圧糖尿病、暴飲暴食、飲酒、タバコ、ストレスが挙げられますが、まさに生活習慣が原因した病気と言えます。

漢方薬と心筋梗塞

漢方では、胸痛のある場合は、心筋梗塞も狭心症も同じように捉え、その自他覚症状とその人の証を把握し判断します。

 

 漢方的な見方をすれば、心筋梗塞、狭心症、動脈硬化は広い意味での「瘀血」と言えます。
「瘀血」は、単に血液の流れが悪いと言うだけでなく、血液の質が悪くなっている状態と見ます。
動脈硬化で血管が硬くなっているのも「瘀血」の一つです。これは、もともと「瘀血」を作りやすい体質の方もいらっしゃいますが、大きな原因は生活習慣から来る「瘀血」です。

 

 心筋梗塞の緊急発作時は、病院の応急治療が必要ですが、発作後や動脈硬化傾向にある人は、日ごろから漢方薬でしっかり「瘀血」を解消して、血液の質と流れを良くして予防しておきましょう。

 

 漢方薬は、血剤、駆瘀血剤を中心にその人その人の証に従い漢方薬を用います。また、漢方には、強心作用のある漢方薬もあり、それらをうまく使って予防するのも有効的です。

動脈硬化

人は、齢とともに血管が硬くなってきます。そして、動物性の脂質の多い食事などによりコレステロールが溜まりやすくなり、血液の循環を悪くします。
40才位から何らかの形で動脈硬化は起こってきます。動脈硬化が起こると動脈によって各臓器へ送られていた血液の質と流れが悪くなり、各臓器の機能が低下します。

 

 動脈硬化を起こしやすいのは、大動脈、脳動脈、冠動脈、腎動脈、下肢の動脈です。これらが動脈硬化を起こすと、大動脈では、大動脈瘤や解離性大動脈瘤ができたり、脳動脈では、一過性脳虚血、脳梗塞、脳出血、動脈硬化性筋緊張症、脳動脈硬化性精神障害などが起きやすくなります。
冠動脈では、狭心症、心筋梗塞などの虚血性心疾患、腎動脈では、細小動脈の狭窄による腎性高血圧が起こります。

 

 動脈硬化は、女性よりも男性の方が多いと言われていますが、女性でも閉経以降、卵巣摘出手術以降起こりやすくなります。
 血中のコレステロールや中性脂肪が高い人は要注意で、食養生が重要になってきます。また、高血圧、糖尿病、も動脈硬化を促進しますし、過労、緊張、不安といった精神的ストレスもリスクファクターになります。

心筋梗塞・動脈硬化の養生・食養生

【養生】

  • 酒・たばこをやめる
  • 規則正しい生活
  • 十分な睡眠
  • 適正体重にする
  • 適度な運動
  • ストレス解消・発散をうまくする

【食養生】
 近年の日本人の食事は、副食に肉がつきもので、毎日が肉という人もいるのではないでしょうか、本来、日本人は、農耕民族で穀物、豆類、魚を食べて生きてきました。その食性から外れた肉食では、胃腸にヘドロ(脂肪分)がびっしりとこびりつき、消化しきれない場合は下痢を起こし、吸収されたものは高コレステロールとなり、厄介者になります。

 

 肉食には、肉食の害を防ぐ方法があり、それを取り入れず食べているのが現状です。肉食に必要なものは、野菜(食物繊維)は思いつくのですが、意外とご存じないのが香辛料(スパイス)です。香辛料といえばとかく刺激物として嫌厭しがちですが、唐辛子やハバネロなどは別として、香辛料は、ただ料理を美味しくするだけではなく、肉などのたんぱく質の消化吸収を助け、腸内での腐敗を防ぎます。香辛料の多くは、芳香性健胃薬とも言われます。

 

 現代の食生活では、肉は欠かせない存在なので、うまくスパイスを使って、出来れば薬膳の理論に基づいてスパイスを使いこなすと申し分ない食養生になります。

 

 塩を摂りすぎると高血圧になるといって減塩をする向きもありますが、この場合いわれる塩は、塩化ナトリウム(Nacl)のことです。
確かに漢方の五行論の相克関係では鹹味(塩辛い)を摂りすぎると相剋関係の心の働きを阻害し、心臓は負けじと血液を送り出し、その結果、血圧が上がります。

 

 しかし、問題なのは塩=食塩という考え方。現在は、塩専売法もなくなり、日本人が本来とっていた昔ながらの塩田法で作った自然海塩を手に入れることが出来るようになりました。この自然海塩(海の精など)は、豊富な海のミネラル類(にがり成分)を含み、99.9%Naclの食塩に比べナトリウム量が少なく、自然と減塩になり、自然海塩のミネラルバランスは、体液と同じで人との親和性があります。自然海塩に含まれる苦汁は苦味成分であり五行論で言う心を補う成分であり、自然海塩をとれば、腎心のバランスもとれ、体にとって良い塩梅になります。
要は、塩は量より質の問題です。

 

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