狭心症

狭心症は、虚血性心疾患の一つで、冠動脈の動脈硬化で血管が狭くなるため心筋への血流が不足し酸素や栄養が行き届かない状態で、心臓のポンピングがうまく行かず、みぞおちから左胸部にかけての不快感や圧迫通が起こり、血流が回復すると症状も消えます。
一次的な心筋の酸素不足なので心筋梗塞のような激しく長い胸の痛みはなく、痛みというよりは。不快感や圧迫感を感じることが多い。

狭心症と漢方薬 漢方芍薬堂 上郡町

 

 症状としては、左肩、左腕、左胸、みぞおち、喉や背中などの圧迫されるような息が詰まるような鈍痛を感じます。また、胸苦しい、胸が痛い、胸が締め付けられる感じ、押さえつけられるような感じ、灼熱感と言った感覚もみられます。

 

 狭心症の背景には、肥満、高血圧、高脂血症、動脈硬化糖尿病などがあり、狭心症の発作の誘因として急いで歩く、階段を上がる、重い荷物を持つ、過食、過労、タバコ、飲酒、精神的ストレスなどがあげられます。
 また、入浴の後や起床時、朝寒い時などに起こりやすいです。

 

【労作性狭心症】
 運動など心臓のの負担が増加することによって起こる狭心症

 

【安静時狭心症】
 特に誘因がないのに、安静時に狭心症発作が起こるもの

狭心症と漢方薬

漢方では、昔から狭心症の症状を心痛、胸痛、胸痺などと表現し、それに対応する漢方薬が用いられてきました。
漢方薬は、その人その人の証に従い処方が決まりますが、心電図で虚血性病変を認め西洋医学的な治療をしても胸部の不快感や不安感が改善しない場合や、胸痛を訴えるが心電図に変化がないものや、初期の狭心症などが漢方薬の適応となります。

 

 昔から狭心症に使われてきた生薬には、センソ(蟾酥)、牛黄、麝香など動物性生薬があります。救心や六神丸に配合されている成分です。
 特にセンソは本来、解毒消腫を目的に配合されますが、強心作用として使われる様になったのは、独自の発展を遂げた日本漢方の隆盛期の江戸時代からで、その効能効果は日本人による発見で、新しい漢方薬の活用とも言えます。

 

 センソは、吸収、排泄が早く体内に蓄積しないので安心して使えます。
その作用は、交感神経の興奮を鎮め、副交感神経を活発にし、心拍数を減少させ末梢血管の緊張を抑え、結果、心筋の酸素消費量を減少させ心臓の負担を軽減し心臓を楽にしてくれます。

 

 また、漢方では、狭心症の一因として「気の異常・変動」を考えます。怒りや争いごと、あせり、ストレス、イライラなど精神の変調によって起こる側面も考慮に入れます。

 

 日常的には、牛黄、麝香製剤をうまく使い全身の気血のめぐりをよくして精神を安定させ、狭心症の予防をすることもできます。

 

牛黄(薬味薬性:苦平 血剤)
麝香(薬味薬性:辛温 気剤)
センソ(薬味薬性:辛寒 血剤)

狭心症の養生

ストレスも大きなリスク因子で、ストレスをうまく解消するのも養生の一つで。
外的ストレスである冷房や寒さは、血流を悪くし、また、室内温と外気温との差や、居室とトイレや風呂の温度差にも注意が必要です。

 

 また、過労、無理をしないことやアルコールタバコは控える。肥満は心臓に負担をかけるので、適度なダイエットに努め、腹八分目を実践する。
精神面では、気の変動が起きないよう、リラックスに心がけ、麝香・牛黄製剤などもうまく使って養生しましょう。リフレクソロジー(足つぼ)などでリラックスするのも良い方法です。

 

 精神的ストレスには、状況に応じ麝香・牛黄製剤でうまくストレス発散し、ストレスへの対応力をつけておくのも大切です。

狭心症の食養生

漢方では、養生・食養生(薬膳)を大切にします。狭心症の背景である肥満、高血圧、高脂血症、動脈硬化糖尿病などは生活習慣病であり、肉食、脂質の多い食事は、動脈硬化の原因にもなります。
薬よりまず、養生・食養生が一番になります。暴飲暴食は禁物で、高蛋白、低脂肪に心がけ、適正体重を目指しダイエットをします。

 

 暴飲暴食は、狭心症のリスク因子でその結果、漢方では、気虚、瘀血が生じると考え、それを解消すべく漢方薬を用いますが、食養生も同じで、暴飲暴食を慎むことは勿論ですが、補気と補血の食材と心を補う食材を日々の食事に取り入れ、出来れば薬膳の理論で食すれば申し分ありません。

 

 食養生は、狭心症改善には大変重要です。私たちの心身は、食べ物から出来ています。間違った食べ方、食べてはいけないものを改善し、食養生・薬膳の理にかなった正しい食べ方、正しい食材を理解し食養生を実践しましょう。 

 

 身近な食材を使った薬膳から、漢方食材を使った薬膳まで、漢方理論に基づいた薬膳を漢方の専門家ならではの薬膳をご自宅で実践できる方法でご提案いたします。薬膳は、漢方薬同様その人その人に合った薬膳を具体的にご提案いたします。

 

狭心症の漢方薬・養生法(薬膳)のご相談は、上郡町の漢方薬専門「漢方芍薬堂」へお気軽どうぞ。

 

 

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