不安神経症と漢方薬

不安神経症(不安障害)不安障害と漢方薬 漢方芍薬堂 上郡町

 

 不安神経症は、一昔前までは、精神不安の神経症としてひとくくりで表現していた症状の一つです。
不安神経症(不安障害)は、事件、事故、大地震などショッキングな経験をしたわけでもなく、これと言った原因がはっきりしない不安状態を言います。
この不安感は対象が特定できない漠然とした不安感で心の奥底には絶えず不安が残っており、その不安が大きくなったり小さくなったり、時には発作的に大きな不安が襲ってきます。

 

 身体症状を伴う神経症状を訴えるケースは多く、その背景には、不安があることも多く、また、慢性的な疾患がある人は、必ずなにがしかの不安感があります。
 ここでは慢性病を伴わない心の問題としての不安障害につて触れてみたいと思います。

 

不安障害(不安神経症)の分類

  • パニック障害
  • 広場恐怖
  • 全般性不安障害
  • 社会恐怖(社会不安障害)
  • 特定の恐怖症
  • 強迫性障害(強迫神経症)
  • 外傷性後ストレス障害(PTSD)
  • コロナストレス

不安神経症の症状

 居ても立っても居られない気分、動悸不整脈、胸痛、のぼせ、めまい、振るえ(振戦)、冷や汗、気が狂いそう、離人体験、脱力感、口渇、赤面、四肢硬直、しびれ感、閉所恐怖症、呼吸困難、胸部痛、吐き気、嘔吐などを自覚します。

 

 発作的に起こるこれらの症状や不安感は、パニック障害とも言え、特に区別することはありませんが、この不安感は、後々予期不安として残ることがあります。この不安障害には、パニック障害、強迫障害、全般性不安障害、社会恐怖なども含め考えます。

 

 病院で診てもらってもパニック障害と同じように、検査をしても異常は見つからず「気のせい」ということになり、余計に不安になります。
現在では不安神経症、不安障害、パニック障害、自律神経失調症などの診断がつけられる場合があります。病院では、抗不安剤、抗うつ剤、SSRIなどが処方されますが、これに抵抗感を感じる方も多く、抗不安剤、抗うつ剤、SSRIなどを長期服用し、副作用などから新たな不安が生じる場合もあります。

不安神経症(不安障害)の漢方薬

漢方では、七情の乱れから不安が起こるものと考え、特に驚き・恐れることにより腎の気が弱まり、上衝つまり、気が上の方に逆行し、不安感や上半身、特に首から上の症状として現れます。
また、居ても立っても居られない状態は、漢方では「煩」と言ってそれに対応する漢方薬を用います。

 

 また、気うつ、気虚、血虚、水毒などの病態も関連があり、長期に及ぶ場合は、瘀血も考慮する必要があります。
 漢方薬は気逆や上衝といった、のぼせ、めまい、動悸、のどの痞え、胸痛などの症状を把握しながら、その人の証に従い漢方薬を用います。不安障害を訴える人の多くは、漢方的に見て虚証の傾向があり、それを考慮した漢方薬の選定が必要です。

 

 漢方薬は、不安障害の発症からの経過にもよりますが、ある程度の期間服用する必要があります。その他に、パニック発作時や不安感が強く出た時の頓服として、また、日頃の不安予防に即効性のある麝香・龍腦・牛黄配合の漢方薬があり、大変ありがたいもので不安神経症で困っておられる方々の自信をつけQOLを高めるのに役立ちます。

 

 頓服として用いる漢方薬は、パニック発作や不安発作が起きた際に服用しても大変有効ですが、ちょっとでもおかしいなと思った時や、なんとなく不安、今日はいつもと違うとか、仕事で人と会わなければならない時などには、前もって頓服の漢方薬を服用しておくことができ、そうすることで予防ができ自信が持て安心して仕事や試験、通常の生活ができます。言わば、麝香・龍腦・牛黄配合の漢方薬は、パニック障害や不安神経症(不安障害)、予期不安など精神神経症状の特効薬と言えます。
 漢方薬を続けることで一つ一つの自信の積み重ねが出来、不安神経症から抜け出せる大きな一歩となります。麝香・龍腦・牛黄配合の漢方薬は、習慣性、依存性もなく安心して服用していただけます。

 

漢方芍薬堂は、麝香・龍腦・牛黄・牛黄の伝統的日本漢方に精通しており、些細な不安感もしっかりと漢方カウンセリングを通して改善へ向かわれる方々の力になればと思っています。

 

不安神経症の漢方薬・食養生のご相談は赤穂郡上郡町の漢方薬専門「漢方芍薬堂」へお気軽にどうぞ。

不安神経症(不安障害)の食養生

不安を伴うものには、パニック障害、広場恐怖、全般性不安障害、社会恐怖、強迫障害、PTSDなどがありますが、これら共通して不安感を抱く人は虚証に傾く傾向があり、食養生としては、鎮静作用、安神作用のある食べ物を積極的に摂り入れましょう。「瘀血」を作る、肉類、脂肪分の多い食材は、控えましょう。

 

 食養生も七情のアンバランスを立て直すことが肝腎ですが、特に「憂」と「思」に重点を置いて食養生します。「憂」は「肺」に関係し、不安感と思い込みが強くなることで「脾」を弱めてしまいます。「脾」=「思」なので、つまり肺と脾を補う五行論で言う辛味と甘味の食材をバランスうまく摂り入れ、二味の調和、三味の調和をとり、結果、五味の調和をとるような食養生を薬膳の理論で実践します。

 

 食養生は、不安神経症の改善には大変重要です。私たちの心身は、食べ物から出来ています。間違った食べ方、食べてはいけないものを改善し、食養生・薬膳の理にかなった正しい食べ方、正しい食材を理解し食養生を実践しましょう。 

 

 具体的には、精神を安定させる「辛温」の気剤である、ローズマリー、レモンバーム、ミント、シナモン(桂皮)、パクチー(香菜)などを用います。
精神不安には、その他、「甘平」の薬味薬性のゆり根、ハスの実、なつめ(大棗)なども薬膳の食材としてよく使いますが、これらは、脾胃を補いながら精神安定の作用があり、特にお粥に入れると美味しく、より効果です。

 

 漢方芍薬堂は、身近な食材を使った薬膳から、漢方食材を使った薬膳まで、漢方理論に基づいた漢方の専門家ならではの薬膳をご自宅で実践できる方法でご提案いたします。
 薬膳は、漢方薬同様その人その人に合った薬膳を具体的かつ季節に応じご提案いたします。

 

不安感・不安障害・不安神経症の漢方薬・養生法(薬膳)のご相談は、上郡町の漢方薬専門「漢方芍薬堂」へお気軽にどうぞ。漢方芍薬堂の養生茶を飲みながらゆっくりと不安症につてご相談いただけます。

 

薬膳ブログ「日々塩梅」もご参考にご覧ください

 

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