冷えと低体温
冷え性は一般的によく知られていて、「私、冷え症なの」とよく、女性同士の話題に上ります。実際、手足の冷えや、下腹部、腰の冷えを感じておられない冷え症の方もおられます。
逆に、手足がほてったり、のぼせたりといった方もいらっしゃいます。手足のほてりは、一見、反対のように見えますが、漢方では冷え極まって熱となると言い、冷えの究極ともいえます。これは、胃腸の状態にも関係あります。
そして、冷え症に重複して、「低体温」なる状態があります。これには、あまり皆さん意識していないようです。
特に、女性の場合には、排卵前の低温期が非常に低い方がいらっしゃいます。
低体温の原因
- 不規則な食生活、(朝抜き、偏食)、生活習慣
- エアコンの中での生活
- 血液の流れが悪い
- ミネラル(伝統海塩)不足・酵素不足
- 薄着、締め付ける服
- ストレス
- 栄養バランスの悪いダイエット
- 運動不足
- 水分の摂り過ぎ
などが考えられます。
【低体温とともに現れやすい症状】
【低体温~体温が1℃下がると】
◆免疫力が37%低下
カゼなど、感染症にかかりやすくなったり、アレルギーになりやすくなります
体温が1℃上がると免疫力は5倍になる
◆基礎代謝が12%低下
脂肪を燃焼しにくくなり、肥りやすくなる
◆体内酵素活性が50%低下
栄養吸収が悪くなり、エネルギーの生産量が減り、疲れやすくなる
◆がん細胞が発生しやすくなる
35度は、がん細胞が最も好む温度で、39.3度でがん細胞は死滅す
低体温改善法と漢方薬
低体温症もやはり、規則正しい生活と食生活。ストレスをためないことが一番。
体調不良を感じる方や不妊症の方は、漢方薬などで血流を良くして温補し、積極的に体質改善したいですね。
漢方薬は、体を温め、血行を促進する効果に優れています。体を温めたり本当の意味での血行を促進したりする作用は、西洋薬にはない作用で、漢方薬ならではの作用と言えます。貧血気味の方には補血する生薬が配合されている漢方薬を。
この補血する作用も漢方薬ならではの作用で、西洋薬の鉄剤は単に成分の元となる材料の補給だけで、それを血液にする機能を向上させるのは漢方薬ならではの作用です。
運動は、有酸素運動を中心に生活の中に取り入れたいですね。特に不妊症の方とか、なかなかダイエットできない人とかは、一度、低体温を注目すべきです。食生活では、身体を冷やす食べ物を控え、温まる食材と酵素を積極的に摂りましょう。
子供の冷えと低体温
最近、子供の低体温が増えてきています。
虚弱体質と言ってもいいですね。昔風にいうと腺病質とでもいいましょうか。免疫力が低下して風邪をひきやすかったり、胃腸が弱かったり(便秘・下痢)、やはり原因は食生活であったり、生活習慣であったりします。
エアコンの中で成長してしまうと汗腺が発達せず、汗をかけない子供になってしまいます。
このような子供の体質改善にも漢方薬はお役に立ちます。もちろん食事は大切です。
冷たいもの、甘いもの摂りすぎ、スナック菓子などは控えて、旬の食べ物をしっかりバランスよく食べましょう。勿論、アトピー性皮膚炎、花粉症、ぜんそくなどといった症状がある場合、低体温と合わせて漢方薬で改善するといいですね。
子供の低体温は、子供の成長にも影響します。消化機能を高める漢方薬だけではなく、鹿茸を配合した、体を温補しながら発育を後押しいてくれる漢方薬がお役に立ちます。
その子供の証に従い処方しますが胃腸機能を丈夫にしながら元気な毎日が送れるようになります。
詳しくは子供の漢方薬のページへ
冷え症、低体温の漢方薬・養生法・食養生(薬膳)のご相談は上郡町の漢方薬専門「漢方芍薬堂」へお気軽にどうぞ。
低体温の漢方相談は漢方芍薬堂へ
漢方芍薬堂
兵庫県赤穂郡上郡町岩木甲158-55
TEL0791-57-3708