子宮内膜症
子宮内膜症とは子宮以外の場所（子宮筋層内、子宮周囲、卵管、腹膜など）に子宮内膜に類似する組織がが増殖することを言います。
その原因は、未だ明にされていません。子宮内膜は、妊娠しなかった場合、子宮以外に出来た内膜もエストロゲンの影響を受け、妊娠しなかった場合は、うっ血してはがれ落ちようとします。子宮以外なので排出される出口がないので血液が体内に留まり血腫や嚢腫になります。生殖年齢女性の罹患率は、約10％と言われています。
子宮内膜症が発症する場所は、子宮筋層内、卵巣、卵管、子宮周囲、腹膜、腸管、膀胱などで、血管外のうっ血状態は漢方医学的にはまさに「瘀血」であると言えます。
子宮内膜症の主な症状は
西洋医学では、子宮内膜症に対してホルモン治療や手術を行います。軽度であったり妊娠を望む場合は、漢方薬がお勧めです。
先にも言いました瘀血をさばくには漢方薬の真骨頂と言えます。
子宮内膜症の漢方薬
子宮内膜症の改善にはが漢方薬がお勧めです。子宮内膜症は炎症の一種ですが、漢方から見れば血液が滞る「瘀血」そのもです。
漢方薬は、この瘀血をさばくことのできる生薬を配合された漢方処方があり、これは西洋薬にはない独特な作用です。そして漢方薬処方は、消炎鎮痛作用を持つ生薬が配合された駆瘀血剤を用い、症状に対応しながら体質をも改善します。
子宮筋腫と同様、気のめぐりも大切でストレスなどで、気のめぐりが悪くなると瘀血ができやすくなります。
子宮内膜症の養生法
子宮内膜症の養生としては、規則正しい生活と体を冷やさないこと。夕食から就寝までは4時間以上開けましょう。ストレスを感じやすい人は、血行を良くしストレス解消できるハーブティや香りでリラックスしましょう。血行を良くする合谷、三陰交、血海などのツボを刺激するのもいいですね。
子宮内膜症の食養生としては、冷やす食べ物を控え、血を補う食材を取り入れ、「薬味薬性」で言う「辛温」の食材を上手に使いましょう。
そうすることで血液の流れも良くなり、ストレスに対してもうまく対処できるようになります。
子宮内膜症の食養生（薬膳）は、お気軽にお尋ねください。
子宮がん・卵巣がんと漢方薬
【子宮がん】
子宮がんは、出来る部位により子宮頸がん、子宮体がんとがあります。早期の子宮頸がんは治癒率１００％とも言われ、早ければ早いほど治癒率が上がります。子宮頸がんの原因はヒトパピローマウイルス（HPV）による感染でセックスによって感染します。
子宮体がんは、５０歳代の閉経が近い年齢で発症しやすく、エストロゲンやプロゲステロンが深く関わっています。
ウイルス感染やがん細胞の増殖は、基本は免疫にあり、日々免疫を上げる養生をすることが大切です。
免疫を上げる一番の方法は、腸管免疫を高めることです。
そして、治療には西洋的治療と併用できる漢方薬が有効で、特に生理(血) が関係しますので漢方の駆瘀血薬での薬養生が最適です。
【卵巣がん】
卵巣は女性の体の中で一番腫瘍が出来やすい所で、卵巣のう腫なども含めデリケートな場所です。
卵巣がんは、原発性がんだけでなく胃がんや乳がんから転移するがんもあります。
卵巣がんは、未妊娠、未出産の人がなりやすいとも言われており、西洋的な治療の基本は切除手術となっていますが、やはり免疫を上げておくことが大切で、女性ホルモンの減少が原因の一つでもあり漢方の駆瘀血薬での薬養生が必要です。
子宮内膜症、子宮がん、卵巣がんの漢方薬・養生法（薬膳）のご相談は上郡町の漢方芍薬堂へどうぞ。
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