拡大する
A.トルストイ 再話
内田 莉莎子 訳
佐藤 忠良 画
おおきなかぶ

お爺さんが植えたかぶは、とても大きなかぶになりました。
お爺さんは、かぶを引き抜こうとしましたが、なかなか抜けません。

ご存知「おおきなかぶ」です。
単純なお話ながら、とても印象に残ります。

この童話で注目する点は、実際かぶを引っ張っているのはお爺さんだけで、その他の応援団は、各自、自分の前の人(動物)を引っ張っているという点です。
全員の力(期待)がお爺さんの両手に集中して、やがてかぶは抜けるのです。
ラストで、巨大なかぶの前で、小躍りするお爺さんをみると、老人パワーも侮れないな、と思ってしまいます。

福音館書店 28ページ かな 幼 ▲Top  ▲home

拡大する
O・プロイスラー 著
中村 浩三 翻訳
大どろぼうホッツェンプロッツ  >このシリーズ作品

おばあさんのコーヒー挽きが稀代の大泥棒ホッツェンプロッツに盗まれました。
コーヒー挽きを取り戻すべく、カスパールと親友ゼッペルはホッツェンプロッツの隠れ家を探します。

少年たちと泥棒の知恵比べが圧巻で、全編がはらはらドキドキの連続です。
また魔法使いが棲んでいる森がなんとも不気味でスリラー色たっぷりです。
一度読み始めたら一気に最後まで読みきりたくなる名作です。

偕成社 184ページ 漢 児 ▲Top  ▲home

拡大する
ふるた たるひ 作
たばた せいいち 作
おしいれのぼうけん

さとしとあきらの通っている「さくら保育園」には、怖いものが2つあります。
ひとつは「おしいれ」で、もうひとつは「ねずみばあさん」です。
ある日、さとしとあきらは、喧嘩をしたバツとして、水野先生に押入れに入れられてしまいます。

薄暗くジメジメした押入れの中は、大人でも不気味に感じますよね。
この本のように、想像していた怖いものが、本当に出てきてしまうと、やっぱりびっくりです。
何か起こりそうで、その通り何か起こってしまう緊迫した展開に、読んでいてハラハラします。

「おしいれのぼうけん」は、お芝居でも見たことがあります。
原作どおりに、ストーリーが面白く、見せ場も多かったので、非常に楽しめました。

童心社 80ページ かな ▲Top  ▲home

佐野 洋子 作/絵
おじさんのかさ

おじさんは、黒くてピカピカ光る、とても立派な傘を持っていました。
でも、傘が濡れるのがいやでしたので、雨の日でも傘をさそうとしませんでした。

青の絵の具で描かれた輪郭線が、雨降りの情景とマッチして、ひときわ目をひきます。
男の子と女の子が歌い出す場面では、映画「となりのトトロ」の、バス停のシーンを思い出してしまいました。

講談社 31ページ かな ▲Top  ▲home

拡大する
かこさとし 著
おたまじゃくしの101ちゃん

いちべいぬまのかえるの家で、赤ちゃんが101匹生まれました。
おかさんは子育てに大忙し。
ある日、遠足の途中で101ちゃんが迷子になってしまいます。

101匹のおたまじゃくしの赤ちゃんすべてに、順番に数字の名前をつけています。
おかあさんが全部区別しているところがすごいです。
子供がピンチになると相手がザリガニだろうが助けに行きます。
子煩悩のおかあさんの愛情が、よく表現されています。

偕成社 32ページ かな ▲Top  ▲home

拡大する
さとう わきこ 作
おつかい  

お母さんに、おつかいを頼まれた女の子。
でも、外は雨が降っています。
「足がぬれたらどうしよう」「服がぬれたらどうしよう」と女の子は、不安なことばかり考えます。

安全対策を万全にしてからでないと、おつかいに行けないという女の子が、とてもコミカルです。
女の子に協力したり、勝手に行動したりしている猫とネズミも、見ていて面白いです。

福音館書店 48ページ かな 幼 ▲Top  ▲home

拡大する
林 明子 作
おつきさまこんばんは  >このシリーズ作品

真っ暗な夜空を背景に、家と2匹のネコのシルエットが見えます。
やがて、家の屋根が黄色く輝いて、お月様が姿を現します。

あまりにもお月様が、燦然と輝いているので、目がチカチカしてしまいました。
どうして、こんなに輝いて見えるのか、不思議に思ってよーく観察してみました。
どうやら、背景の青と、月の黄色との色相の差による効果が効いているようです。

優しい文章や、時間の経過を感じさせる展開も魅力的な、赤ちゃん絵本です。

福音館書店 20ページ かな 幼 ▲Top  ▲home

拡大する
司 修 作/文/絵
おとうさんだいすき

日曜日、動物の子供達が集まってなにか話しています。
「ぼくのお父さんは自動車が運転できるんだ」「ぼくのお父さんは船長だぞ」
みんな、口々に自分のお父さんの自慢をします。
でも、クマの子は、お父さんは得意なものが何も無いので困ってしまいました。

子供の心の拠り所として、お父さんよりもお母さんが出てくる絵本のほうが圧倒的に多いです。
でも、この本は、お父さんもお母さんに負けないくらい、優しさがあることを感じさせてくれます。

文研出版 >27ページ かな 幼 ▲Top  ▲home

拡大する
アネット チゾン
タラス テイラー 作
やました はるお 訳
おばけのバーバパパ

フランソワが庭で花に水をやっていると、地面の下からバーバパパが現われました。
二人はすぐに友達になりましたが、大きすぎるバーバパパは、フランソワの家で暮らすことはできず、追い出されてしまいます。

自由自在に形態模写できる特殊能力は、SF映画では凶悪なエイリアンと相場が決まっていますね。
昔ターミネーターのT1000を見たとき「これはバーバパパだ!」と思ったものです。
でもバーバパパは、とても優しくて平和を愛するオバケなのです。

偕成社 32ページ かな 幼 ▲Top  ▲home

拡大する
ジェームズ サーバー 著
上条 由美子 翻訳
飯野 和好 絵
おもちゃ屋のクィロー

ある町にハンダーという山よりも大きい大男がやってきます。
この大男は、性格がとても悪くて、町の人たちに無理難題を突き付けます。
例えば、食事としてリンゴ千個を毎日もってこいとか、自分に合う服と靴や家を2週間で作れとか…。
町の人は大男が怖いので、なんとかノルマを満たそうと一生懸命働き続けます。
そして登場するのが、風変わりな仕掛けや道具を作るのが好きな、クィローという少年です。
クィローは少し変わり者ですが、頭がとても良くて、見事なアイデアで大男を退治してしまうのです。

ちょっとブラックな内容もありますが、独特の世界観とユーモアで飽きることなく最後まで一気に読めます。

福音館書店 80ページ 漢 児 ▲Top  ▲home

拡大する
ラッセル・ホーバン 文
ガース・ウイリアムズ 絵
まつおか きょうこ 訳
おやすみなさいフランシス

時計が夜7時をさしました。
あなぐまの女の子フランシスの寝る時間です。
おとうさんとおかあさんにキスされて、ベッドに入りますが、おめめパッチリで、少しも眠くありません。

親の忍耐力が試される「子供の寝かしつけ」。
お父さんの態度はおだやかですが、顔つきを見れば、噴火まで秒読み段階に入っているのがわかります。

子供が寝たあとにティータイムになるのは、わが家でも同じです。

福音館書店 31ページ かな ▲Top  ▲home

多田 ヒロシ 著
おんなじおんなじ

いつも仲良しの「ぶう」と「ぴょん」は、同じくつをはいて、同じ服を着て、同じ帽子をかぶっています。
持っているおもちゃもいっしょ。
運転している自動車もいっしょ。
はたして違ったものはあるのかな?

行動や頭の中の思考回路まで、全く同じなのが可笑しいです。
そもそも最初からブタとウサギの違いがあるのですが、本人たちは、それにはこだわらないようです。
(相手の顔しか見えないから気づかないだけ?)

こぐま社 30ページ かな 幼 ▲Top  ▲home



  ページ・・・ページ数
  かな・・・全文ひらがな
  ・・・るび付き漢字を含む
  ・・・知識絵本
  ・・・隠し絵,間違い探し,パズルなど
  ・・・赤ちゃん〜年長組向け
  無印・・・小学校低学年向き
  ・・・小学校低学年〜高学年向け
  ▲Top・・・ページの先頭に移動
  ▲home・・・ホームに戻る
  ・・・私のおすすめ
  ・・・最新レビュー
  ・・・アマゾンで購入
  >このシリーズ作品・・・シリーズ作品へ移動
  画像をクリック・・・拡大