保育園に行くのはいいけど、お母さんが帰ってしまい、ぼくは悲しくて「あーんあーん」と泣き出します。 すると、まわりの子供たちもつられて泣きはじめます。
泣き声の連鎖反応が幼児らしくて、ほほえましいです。
あおくんときいろちゃんは、とてもなかよしです。 あるとき、るすばんを頼まれたあおくんは、きいろちゃんの家に遊びに出かけてしまいます。
とても有名な絵本です。 あおくんもきいろちゃんも、単なる絵の具の「色」ですが、まるで命が吹き込まれているかのように、さまざまな表情を見せます。
この絵本は作者のレオ・レオーニが、遊びにきた孫たちに絵の具を使ってお話を聞かせたことから出来上ったそうです。 顕微鏡でゾウリムシを観察していて、ひらめいた訳ではないようです。
エドワードが病気になりました。 姉のエリザベスは、みんなに親切に看病されている弟を見ると、どうにも気に入りません。 あたしも病気になりたい・・・と思っていたら、エリザベスは本当に病気になってしまいました。
エリザベスのふてくされている表情もいいですが、病気の時のいっちゃている顔も、迫真に満ちていて大爆笑です。
「だるまさん」や「おさるさん」等とにらめっこします。 笑うと負けよあっぷっぷ。
にらめっこ絵本です。というより、この絵本でにらめっこをして遊ぶことができます。 「最初のページで注目させて、次のページでアクション」という絵本はたくさんありますが、この絵本は[にらめっこしましょ]→[あっぷっぷ]→[あははは]という、3段階を踏んで進みます。
[あっぷっぷ]のページが生み出す間が、とても効いています。 子供は絵本に向かって思わずにらめっこします。 そんな子供の様子を横からウォッチングするのも楽しいです。 最後に登場するお母さんは強敵です。
買い物にでかけたアヒルのおばさんバーバちゃんは、おっちょこちょいで、人(?)が良すぎるのがたまにきず。 買いすぎて新しいリュックを買わなければならなくなったり、ひよこに買ったものを食べられてしまったり、苦労の連続です。
バーバちゃんの、のんびりした感覚が印象的な絵本です。
アベコベさん一家はその名の通りなんでもあべこべ。 昼間に寝て真夜中に起き、食事は寝室、逆立ちしてテレビを見ます。
子供がやると必ず大人に怒られそうなことを、すべてアベコベさん一家がやってくれています。 隣に住んでいる家の子供の面倒を見ることになりますが、はたして大丈夫なんでしょうか!
ある嵐の夜、真っ暗な小屋の中で、一匹のヤギと一匹のオオカミが出会います。 暗闇で互いの姿が見えず、風邪で嗅覚が鈍っている2匹は、相手の正体を知らぬまま、おしゃべりを始めます。
大ヒットした「あらしのよるに」はこうして始まります。 会話の一つ一つに緊張感があり、サスペンスともコメディともとれる不思議な展開が魅力となっています。
一作目でファンになった人の為に続編が5冊出版されました。 ハラハラする展開と思わせぶりなラストで、続きをすぐ読みたくなってしまいます。
ストーリーが極めて重要なので詳しくは書けないのですが、読んで損の無い名作です。
嫌われ者のネズミのアレクサンダは、ある日、自分と姿がそっくりな玩具のウィリーと出会います。 子供に好かれるウィリーがうらやましくなったアレクサンダは、自分も玩具になるために、魔法使いのトカゲに会いに行きます。
レオ・レオニの絵本にでてくる主人公は、個性的な性格の持ち主が多く、仲間の中で浮いた存在になっていたり、 芸術家か哲学者のような雰囲気を漂わせていたりします。 でも、この絵本にでてくるアレクサンダは、まるで子供のように素直な性格です。 そのあまりに純粋な心に、親近感を抱いてしまいました。