寒い冬が訪れた森の洞穴で、きつねの母子が暮らしていました。
子ぎつねがシモヤケになっては可哀想だと、母ぎつねは、子ぎつねに人間の町まで手袋を買わせに行かせます。
小学校の教科書にもとりあげられ、すっかりおなじみになった物語です。
人間の温かさ、手袋の温かさが読み手にも伝わり、心がほかほかと温まってきます。
遠くからの視点の絵ばかりなので、小さな子ぎつねがさらに小さく見えて、心細さが伝わってきます。
でも、黒井 健のふわふわして温かそうな絵は、優しさにあふれています。
偕成社
32ページ 漢
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