一匹のネズミが長靴に乗って、海へと冒険の旅に出発します。
釣りあげられた客船や港町で、使い古しになった道具たちを助けて大活躍します。
片方だけの長靴、壊れたシャワーヘッド、穴のあいたバケツ、150歳の柱時計・・・
出会ったガラクタ達を、ネズミは持ち前の知恵と行動力で、再利用できるようにしてしまいます。
本の中で「喋るモノと喋らないモノがあるのはなぜか?」という命題が提起されます。
柱時計にその答えを教えられ、ネズミの旅の意義が明確になります。
一生懸命だけど、でしゃばった感じのしないネズミに好感がもてました。
理論社
108ページ 漢 児
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