こんな質問を小学生にしてみましょう。 「ハリーポッターより人気のある児童書は何か?」 ほとんどの生徒が「かいけつゾロリ」と答えるはずです。
キツネの怪盗ゾロリが、ノシシとイシシの2人の子分を従えて大活躍するギャグ満載の冒険物語です。 なぞなぞやパズルはもちろん、本の随所に色々な工夫が凝らしてあり、読者を飽きさせません。 大人でも充分楽しめる超おすすめシリーズです。
おこったかお・・・ないたかお・・・へんなかお・・・ 次々にいろいろな表情の顔が登場します。 単純明解で楽しい赤ちゃん絵本です。
ぱっと見で顔の表情がわかります。 読んでいる親も、聞いている子供も、つられて顔の表情をまねしてしまいます。
病院の待合室で、子供にこの本を読んであげたときは、全部「すましたかお」になってしまいました。 修行が足りなかったと今でも反省しています。
がたんごとんと3両編成の黒い汽車が、緑の大地の上を走っていきます。 哺乳ビン、コップ、スプーン、りんご、バナナ、ネコ、ネズミを乗せて、あかちゃんの待つテーブルへ向かいます。
見やすく、わかりやすい、あかちゃん絵本の見本のような絵本です。
目立ち過ぎず、謙虚に仕事をこなす汽車に、好感が持てます。 必要なものを送り届けた後は、子供と一緒に遊ぶわけでもなく、さよならを言って去っていきます。
絵の中の男がニッコリと微笑かけてきます。 でも、これは作り笑い。 彼の心の中は悲しみであふれていたのです。
最愛の息子を失った男が、ただ淡々と自己の苦悩を語っていくだけの絵本です。 ですから、どのように解釈するかは、読者にゆだねられています。
イラストが絶品で、まさに「人生のどん底のような悲しみ」が伝わってきます。 わたしは、文章よりも絵から入ってしまうので、終始、悲しみを表現したイラストを見て、胸が締め付けられるような気持ちになりました。 希望の光とも受け取れるラストも、男の孤独が際立つような印象を受けました。
ことばのリズムが不思議な心地よさを醸し出している絵本です。 シュールな絵も印象的です。
使用されている文についての解説が巻末にあります。 「カニ ツンツン ピイ ツンツン」は鳥のさえずる声、「トッチン ツン」は打楽器の拍子をとる音、等と解説されています。
「クンタ キンタ ウッシシ ウッシシ」というのは解説がありませんでした。 これはクンタキンテが大橋巨泉の物真似をしているってことかな?
朝、亀をつれた少年が動物園にやってきて、かばくんを起こします。 動物園が開園して子供たちがゾロゾロやって来ると、かばくんは水からあがってサービスします。
なんといっても、かばの親子がかわいいです。 かなり昔の絵本ですが、妙な新鮮さがあります。
少年は何物なのか、なぜ亀の首に紐をつけてひっぱっているのか、謎の多い絵本でもあります。
ある火曜日の夜8時、ある町に不思議な出来事が起こります。 いきなり登場する生き物の凄すぎるインパクトに、ちょっと驚かれることでしょう。 そして、その生き物たちの不思議な行動が始まります。
ページをめくっていると気がつくと思いますが、この絵本は全く物音がしません。 その静けさで生き物の動きが際立っているのです。
絵がリアルなうえ面白い場面が多いので、動物好きの子供には結構うけると思います。
いずみがもりのカラスのパン屋さんの家に、四羽の赤ちゃんが生まれました。 でも、お店と育児の両立で、お父さんもお母さんも大いそがしです。
こうばしいパンのにおいが漂ってくるような絵本です。 思わず食べてみたくなるような、いろいろな形のパンがたくさん登場しますよ。
草原をサイのお母さんと赤ちゃんが歩いています。 サイのお母さんのお腹には、大きな傷があり血が流れ出ています。 いったいサイの親子の身に何が起こったのでしょうか。
「かんちがい」で起った不幸な出来事をドキュメンタリータッチで描いています。 草原に生きる動物たちが生き生きとしていて、とても素晴らしいです。 自然や生き物は、実にうまくできているものだなあと感心してしまいました。