試験日は8月です。試験当日までの過程が暑さとの戦いだということを覚悟して下さい。
私は家族を妻の実家へ帰しました。
子供が小さかったのでそれも可能だったわけですが、いろいろな事情を抱えながら挑戦されている皆さん、頑張って下さい。
ところで、最近土地の現場を同僚の調査士さん(Sさん)に手伝ってもらいながら仕事をこなしていたのですが、その時にSさんの受験体験談を聞くことができました。
Sさんは測量会社で、山あり谷ありの現場を10年以上ズーと勤務しながら苦労を重ねて来た測量のプロ中のプロといった経歴の持ち主です。
勤めていた測量会社は景気が悪く、いつクビになってもおかしくない状態に加え、生活面でも崖っぷちのところで運良く合格出来たとのことです。
話を聞くと本人はラッキーだったと言ってますが、その努力は並大抵ではなかったようです。
とても勉強できる環境ではなかったようですが、山の測量現場では昼休みの僅かな時間も惜しんで勉強したり、濡れ落ち葉のように疲れ果てて帰ったとしても、帰宅後は必ず机に向かったそうです。
しみじみ言ってたのは、勉強仲間は一人もいない中「孤独との戦い」を3年間続けての勝利だったとのこと。
ですから、どんなに不遇の環境に置かれていても自分を信じて努力を怠らないことが大切です。
そして、最後に聞いてみました。「土地家屋調査士になって良かった?」
Sさん曰く「そりゃもちろん良かったですよ!」
「だって崖っぷちでやっと合格できたんですから!」
「あの頃のことを思うと天国ですよ!」
とすがすがしい笑顔を見せてくれました。
その日の現場で気心の知れた仲間との作業は本当に楽しいものです。
草刈り機の使い方、測量の仕方など、彼の仕事っぷりを見ていて思わず「職人だねぇ」と誉めたつもりが、彼は「さっぱり誉められてる気がしないんだけど・・。」と笑いながら不満を漏らすのでした。
合格後はそのような楽しい瞬間もあります。それはきっと天職を生きている瞬間だと思います。
どうか、「あと1点足りなかった」と後悔することのないように、ケアレスミス対策を徹底的に実践して、合格の栄冠を勝ち取って下さい。
結構重要なのが、図面作成の精度です。
ズレなく美しい線が描けるように研究しましょう。
コンパスの針を使うと作図精度を高めるのに役立ちます。できるだけポイントを正確に落とすことが出来ればずれない線が引けます。
それから、ボテ対策として薄い軍手(指無し)を着けるとボテたインクを拭いながら作図できるので重宝します。
いま孤独の中で頑張っている皆さん、応援してます!
開業予定の方へ