机に向かうだけが勉強ではありません。散歩をしていようが、ドライブをしていようがいつも調査士試験のナガラ勉強をする方法がありますので紹介します。
この方法には、事前準備が必要です。
それは、録音作業です。
これだ!と思った基本書を自分の声で1冊まるごと、ICレコーダー等に録音するのです。
ちなみに私の使った基本書は「解説表示登記法・赤羽二郎著」でした。
これは、たった1回だけ基本書を読みながら録音作業をすることで、今後ずーっと活用できる便利な教材になります。
目的は、もちろん何度も何度も繰り返し聞くことです。
頑張って聞こうとするのではなく、ラジオ感覚でイヤホンを耳に突っ込む習慣を身に付けることができれば、いちいち動きを止めて本を読むことに縛られることはなくなります。
つまり、この音声データを作ってしまえば、釣りをしていようが、散歩をしていようが、ドライブをしていようがいつも調査士試験のナガラ勉強をしていることになってしまいます。
この録音ですが、ポイントは倍速再生ができるように録音することです。ICレコーダーは倍速で再生する機能のある機種がお勧めです。
自分の声を再生して聞くと何かイヤな感じですが、倍速で再生すると別人の声になり、さらにちょっとぐらい読み間違えても全く気になりません。
それどころか、読み間違えたようなところに限ってしっかり記憶に残るようになります。
何度も聞いていると、そのうちとっても遅く感じるようになります。その時は階段を1段上ったと思って下さい。倍速再生することで時間を節約できますし、頭の回転も驚くほど速くなります。
今でこそ「速聴」に関する本がたくさん出版されていますが、当時はそんな大脳生理学に基づく学習法を実行していたことなど知る由もありませんでした。
いいこと聞いたなぁ。で、この情報を簡単にゴミ箱行きにしないで、是非実行してみて下さい。
これをさらに発展させて、不動産登記法、区分所有法等も同様に録音してみましょう。
援用条文が多くなると何を言っているのかわからなくなりますが、条文を精読して関連づけが頭の中でできるようになると、録音した条文がすんなり理解できるようになります。
これをやることは書式でも役立ちます。例えば地積測量図に盛り込む内容(方位、地番、隣地の地番、地積、求積方法、作成年月日を記載して、申請人・・・・・)を丸暗記しておくと、最後のチェックがわりに唱えればケアレスミスは防げます。
ただし録音する部分は、土地家屋調査士試験に深く関係するところだけで充分です。不要なところまでやってしまうと、膨大な量になってしまい聞く気にならなくなりますので、ご注意下さい。
ですから、六法の必要な部分を抜き出す作業をすると、思いのほか覚える条文の量が少ないことに気づくはずです。
この録音を聞くことは、試験間近の仕上げ段階にも大いに役立ちます。倍速で聞いてスラスラわかるようになっていれば、頭の回転は相当速くなっていることでしょう。この作業は特におすすめです。やって損することは絶対ありません。なかなか合格できない方も是非やってみて下さい。
最近では、驚くほどの低価格で完成度の高いPCソフト(スマホアプリ)も提供されていますので、このようなツールを利用するのも良いでしょう。
ちなみに、私はSpeedWave(聖徳)というPCソフトを使いました。このソフトは最大12倍速での再生が可能でした。
スマホをお使いであれば、再生速度を変更できるスマホアプリもたくさんありますので、ご自分の環境に合ったツールを見つけてください。
再生速度を変更できるツールと、録音データがあれば他に何も要りません。
もし基本書1冊、過去問10年分を4倍速で聞けるようになったら、何分で終わるんでしょうね。それを毎日やったら・・・。(^^)v
今後の調査士試験は民法も加わるとあって、いよいよ法律家の素養が試される傾向にあります。
この再生速度変更ツールは試験対策だけでなく能力開発など応用範囲は幅広いですよ。
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