−独学 土地家屋調査士試験攻略法 13−

土地家屋調査士は、土地の境界に最も詳しいスペシャリストです。
土地・建物の調査、測量、登記に関する仕事で社会に貢献しています。

土地家屋調査士試験 受験対策(独学)

13.受験前にやっていた「あること」

8月と言えば、受験生の総決算、土地家屋調査士試験が実施される最も大切な月です。
試験は1年にたった1回、2時間半で決着がつきます。それも日本国民のメインイベント「お盆」の直後に実施されます。子供の夏休みや、各種のお祭りなど勉強を邪魔する要素はたくさんあって、それらに打ち勝つ強い心と家族の協力が必要不可欠です。

私は4回の受験で運良く合格できました。初回は「参加することに意義がある」程度の受験でしたので、さっぱりわからない問題ばかりでした。
が、その本試験の体験は本当に役立ちました。なぜなら本試験だからです。

「僕は合格レベルになってから受験します」という人がいますが、私から言わせれば「本当にもったいない」と思います。どんな人達が受験するのか見てくるだけでも貴重な体験になります。

私は合格を意識した年から受験前に必ずやっていた「あること」があります。
それは何だと思いますか?

それは、本試験は必ず日曜日にあるので、試験前の都合がつく日曜日を利用して試験会場へ何回も行ってみることです。
日曜日は交通状況が違うので、家を出る時間も事前に確認しておくと心の余裕につながります。
夜型の人は本試験前に朝型にリズムを切り替えましょう。試験時間帯が最も頭脳明晰となる状態がベストです。

そして、できることなら守衛さんにお願いして、試験室を見せてもらいましょう。
自分はどの机なのか(受験番号で推測)結構重要チェック項目です。席の位置によっては「試験終了!」の合図があっても解答用紙に僅かながら多くしがみつくことができます。

さらに可能であれば、実際にその机で試験時間を区切って過去問を1回分やってみるのも一つの手です。
私は幸運にもそれができました。当時はそろばん時代だったので、わざと集中力が途切れるようにラジカセにそろばんの「パチパチ」という音を、試験開始の10分後に鳴るようにセットして練習しました。今は電卓を叩く音、ペンを走らす音、学校が試験会場なら部活動をする学生の声なんかを流せれば完璧な雑音になります。結構この手の雑音に悩まされた方、多いんじゃないですか?

何が言いたいのかと言うと、試験場でも自分の勉強部屋の実力を充分発揮できるようにメンタルを強化するため工夫が必要なんです。私は凡人ですので、この方法がとっても役に立ちました。
挑戦歴10年以上の猛者受験生の最大の弱点はメンタルにあります。是非この方法を試してみて下さい。

もし、本試験場が使えないのであれば、同じ時間、近くの市民センターを借りて試験室を再現して下さい。
ゼミを組んで勉強している人は総仕上げとして仲間とやってみて下さい。

もしこれを8月の本試験まで毎週試すことができれば、あなたはすでに2年分の受験体験をすることでしょう。合格レベルにある方ならきっとその努力は報われます。


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