私は4回目で合格することができました。
1回目は参加することに意義がある受験でしたので、話になりません。
問題は2回目以降の心理状態です。
私はサラリーマンをしながら、気楽な受験生だったわけです。それでも一緒に勉強できる友人がいたおかげで、合格レベルまで持っていけることができました。要は2回目からは、お客さん状態の受験生ではなかったわけです。
しかし、本気で合格を意識していたわけではなく、運が良ければ合格するかもしれないという、微妙なのですが合格は他人事だったわけです。で、その意識が最後の最後、粘りの精神力不足で不合格となってしまいました。
友人は主体的な取り組みをしてきたため、そのわずかな違いで短期合格を果たしました。
何を言いたいのかと言うと、狭い範囲の試験なので、受験勉強期間に関係なく合格レベルにある人の合否の差は紙一重だということです。この時ばかりは後になって、情けない自分に対してジワーと沸いてくるような言い表せない悔しい思いを経験しました。わかりますか?この気持ち。
3回目の受験は2回目よりは真剣でした。やることは全てやったという自信がありました。ゼミも自分で企画して仲間も増えました。しかし、ここ一番と言うときに「今回落ちてもまた来年があるさ」という理由のない精神的弱さが、残り10分のところで出てしまい、またもや不合格になってしまいました。・・・・・・・・・・・。
4回目はどうだったか。結論はもちろん合格したわけですけれども、精神力が全然違っていたと思います。
3回目の不合格から4回目の試験日までどのような気持ちを持ち続けていたかと言うと、「ある約束」をしました。
それはどんな約束だったと思いますか?
全然難しいことは考えませんでした。
たった一言、自分に約束しました。
「受験は今回限り。来年の受験はしない!」
という約束です。
最大の障害「また来年があるさ」という退路を断ったわけです。この土地家屋調査士試験に挑戦してからというもの、妻や子供をほったらかして、遊びたい気持ちをグッとこらえて、何年も何年も受験勉強するのが本当に嫌になっていましたので、私の心の底から出た本音でもあったわけです。
最後にもう一度言います。「合格レベルに達したら合否の差は紙一重」なのです。「あなたが短期合格しちゃいけない法律なんてありません」
本試験では結果を気にしないで存分に楽しんで来て下さい!
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