誰もが知っているシートン動物記の幼年版です。ということで小さい子供でも読めます。 幼年版といっても、原作の面白さは失われておらず、なかなか読み応えがあるシリーズとなっています。 代表的な「オオカミ王ロボ」から「あわふきぼうず」まで全10巻ありますが、どれも面白く、生き生きとした動物たちの活躍に魅了されるでしょう。
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カランポーにある農場の牛を次々と襲撃するロボとその一味。 ロボは非常に賢く、なかなか罠に掛かりません。 そこでシートンがロボ退治に乗り出します。 最後に勝利を収めるのは、どちらでしょうか。
舞台となる荒野がひょうひょうとしていて、北アメリカの壮大な大地の雰囲気を感じさせます。 ちょっとショッキングなシーンもありますが、最後までドキドキの連続です。 メスの白い狼のブランカなど脇役陣も魅力的に描かれています。
お母さんを猟師に殺された二匹のクマの子は猟師の家で飼われることになりました。 そのうちの一匹、ジャックは、ある日、野生に目覚めタラク山へ逃亡します。 数年後、タラク山の王となったジャックは、タラク山にクマを退治しに来たかつての飼い主と再会します。
昔テレビで「くまの子ジャッキー」という本作品を原作としたアニメがありました。 このアニメをご存知の方は、かなりレトロな方です。私もかかさず見てました。
ネコに育てられたハイイロリスの「はたお」は、農家の火事をきっかけに野生に戻ります。 タカやイタチなどの危険な動物も軽くあしらい、「はたお」はたくましくなっていきます。
ちょっと勉強になるシーンで、ヒッコリーの実を保存食として埋めるくだりがあります。
余談ですが、本編も「りすのバナー」というタイトルでアニメ化されました。
銀ギツネのドミノは、美しい毛皮をねらう人間たちに、いつも追いかけられています。 人間の仕掛けた罠を、ことごとくかわし、ドミノは賢く、強く、成長していきます。
この本の最大の見せ場は、猟犬とドミノ夫婦の追いつ追われつの攻防戦でしょう。 動物の夫婦のきずなは、人間以上に強いものがあるのだと、感心してしまいました。
床屋でカナリアに育てられたスズメのランディーは、きれいな歌声で街の人気者でした。 しかしカゴを飛び出て自由になったランディーにとって、外での生活は実に厳しいものでした。
スズメがカナリアの声をまねることができる、というのは驚きです。 いったいどのような鳴声でしょうか?一度聞いてみたいものです。
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