MQキャンペーン2
ドワーフクエスト
PCが全員ドワーフという、タイトル通りのDMキャンペーン第2弾。全31回にも及ぶ大キャンペーンになりました。奮闘記を読んでもらうとわかると思うのですが、さすがに半年以上続いたキャンペーンだけあって、いろいろと思うところもありました。
リプレイは、ログを元に書いています。誤字脱字、明らかにミスだと思われる部分は修正していますが基本的にセリフはログの通り。ただし全てのログをそのまま掲載していません。リプレイとして読みやすいようにまとめてありますので、一部のセリフなどは削っています。また、読みやすさを優先してセリフの順番を変えている部分もあります。
パーティー分割編(第六章)では、メインのキャラクターのほかに、そのシナリオに登場していないキャラクターのプレイヤーによるサブキャラクターも登場しています。
メインの登場キャラクターは以下のとおり。
【フンディン (Fundin Ironbeard)】 <スタート時はニュートラル・グット>
父ムンディンと母ジェミリと共にフェルバールで暮らす若きドワーフ。父ムンディンはアドバール時代からのエメラス王(フェルバールをオークから奪還し、現在も王位についている人物)の友人であり、かつてのフェルバール奪還戦のおりには、身を挺してエメラス王の命を救った英雄で”フェルバールの盾”とも呼ばれる偉大な戦士。しかしムンディンは王の命を救った時に大怪我を負ってしまい、命は取りとめたのだが足が思うように動かなくなってしまったため現在は戦闘指南役となっているが、ある意味名誉職であり、実際に城に勤めているわけではない。
アイアンビアード一族は古くから鍛冶師として有名な一族で、ムンディンの父である大フンディン(小フンディンの祖父)は”一族の血の結晶”と言われるほどの名工だが、その名はある理由によりそれほど知られていない。
フンディンはその血筋からか幼い頃から鍛冶に興味があるのだが、その話を父にした時、父ムンディンは大いに不機嫌になった事があり、それ以来フンディンは父の前で鍛冶の話はしない。だが鍛冶への興味は尽きず、鍛冶場で見よう見まねに鍛冶仕事をしていた時に、フェルバールのマスタースミス、ガーリン・ファイアフォージの目に止まり弟子にしてもらう事になる。
以来、フンディンは父の言いつけである武術の教練をたまにサボっては、ガーリンの工房に通う毎日を送っている。
【スキールニル (Skirnir)】 <スタート時はカオティック・グット>
スキールニルの本当の両親については本人を含め知る者はいない。孤児であった彼を引き取り養子に迎えたのは、ムンディン・アイアンビアードの弟、ミョルニル・アイアンビアードであった。つまりスキールニルは血は繋がっていないものの、フンディンのいとこにあたり、フルネームはスキールニル・アイアンビアードなのだが本人が姓を名乗ることはない。
ミョルニルもまた兄ムンディンと並ぶほどの強力な戦士であり、常に兄と共に戦っていたのでフェルバール奪還戦のおりも一緒にいた。ムンディンがエメラス王への致命的な一撃を、身を挺して庇い傷ついて戦線離脱した後、兄に代わり獅子奮迅の活躍をした彼だが、結果としてムンディンが”フェルバールの盾”と英雄視されているのに対して、その功績は兄ほどに評価されていない。ミョルニル自身は、寡黙で高圧的な物言いをする人物であるため、それについては特に何も言っていないのだが周囲はその事をミョルニルが快く思っていないのではないかと考えている。
ミョルニルは自身を戦士たらんとして鍛えており、自分にも他人にも厳しい人物である。実はミョルニルは、自分が兄の代わりをしなければと思っており、兄が退いてからは一層その傾向が強まった。スキールニルも戦士として厳しく育てられ、武器を選ばない実力の持ち主である。だがミョルニルの真意は計り知れず、育ててくれたこと、戦士として鍛えてくれた事には感謝しているものの良い感情は抱いていないようである。
フンディンに比べると無骨で無作法なスキールニルだが、その分気さくな人物で、フェルバールにやってきた双子(下記アルとエル)ともいち早く友達になれたようだ。
なお、フンディンにとっては最も親しい同世代のドワーフであり、唯一フンディンが”スキーニー”と愛称で呼ぶ人物でもある。
【エル (Eldrick Woddstiger)】 <スタート時はカオティック・グット>
フルネームはエルドリック・ウッズタイガーだが、多くの者はエルと呼ぶ。”雷の祝福”を受けて生まれた”雷の双子”であり、下記アルとは双子の兄弟で弟。両親は行商人で、物心ついた時から旅暮らしをして来たが、両親がフェルバールに家を買ったため最近引っ越してきた。兄ほどの大食漢ではないが、兄よりも酒豪。
歌と演奏が好きで、吟遊詩人として旅する事を夢見ている。実際、その才能はかなりのものなのだが、本人はまだそれに気付いていない。また、”雷の祝福”により、多少の魔術を扱う事が出来る。
兄に比べると、実際は筋肉質で力持ちだがゆったりしたローブを着ている事が多く、兄同様太って見える。また音楽の才能も兄よりあり、たいへん器用。旅に出てからは吟遊詩人としての実力だけでなく、フンディンやスキールニルの技を見様見真似で習得し戦士としても力をつけていくほどである。
性格的には穏やかで親しみの持てる人物で、細かい事は気にしない。反面、マイペースすぎる天才肌で、相対する人物を卑屈にさせてしまう事もしばしば。
なお”雷の双子”は精神的に通じ合っておりお互いの存在や状態を知ることができる。この能力は意識的に使う事も可能で、表層的な心理状態や体調を知らせることも可能。逆に意識して、知らせないようにもできるが大きな心理的、体調的変化があった時には隠しきれないこともある。
【アル (Ardrick Woodstiger)】 <スタート時はカオティック・グット>
フルネームはアルドリック・ウッズタイガー。エルの双子の兄。やはり、多くの者はアルと呼ぶ。大食漢で、弟とは違いたんなる肥満である。酒もよく飲むが、弟ほどの酒豪ではない。
吟遊詩人として弟とコンビを組み、旅する事を夢見ているが弟ほど明確な目標ではないようで、ダグマレン・ブライマントルを信仰していることからもわかるように旅して見聞を広めることのほうに興味があるようだ。
弟と比べると体力がなく、音楽の才能でも多少劣る。弟エルはそれを意識した事もないし気にしていないのだが、実はアルはそれをずっと引け目に思っていたようだ。それが現れてしまうのか、エルは女性ともすぐ打ち解けて付き合えるのだが、アルは女性に対して弱く、上手く付き合うことができない。外見が同じなだけにそれも気になるところだったようだ。
これらの理由により、他者に依存するところが多く、その分神への信仰心が強い。旅に出てからはスキールニルを、自分の理想を実現できる人物とみなして過度の期待をかけるようになる。
アルには弟より優れた別の才能が眠っており、それは旅も終わりに近づいた時に明らかになる。
第一章 フェルバール砦を発って
旅立ち
初めての戦い
第二章 アドバール城砦
アドバールの人々
オーク掃討戦 双子の戦い
フンディンの兄弟子
アドバール図書館
理想と現実
王と二つの道
第三章 ミスリルホールの英雄
ドワーフの大トンネル
大トンネル再び
さらばミスリルホール
第四章 ミラバールへ
小さな砦
肥満王の呪い
第五章 別離
ネヴァーウィンターの英雄
さらば今一時の別れ
(外伝)
ギブノーの旅
第六章 それぞれの道行き
(スキールニル アルドリック編)
大フンディンの大鎌と強盗団
船宿にて
ラスカンの悲劇
(フンディン エルドリック編)
その名は”王殺し”
帰郷
フンディンの選択
第七章 バーミル・スラルレオの真実
再会
ギルフォス
怨念の彷徨う場所
秘密の神殿
バーミル・スラルレオ
対決
第八章 秘密の工房
ニルディンの小道
最後の真実
帰り道